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2004.02.29

東工大の学生さんの話を聞く

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 午前中は慶應病院で定期検診。午後は新橋に回って宇宙作家クラブ例会。今回のゲストは東京工業大学松永研究室の学生さんたち。10cm角、重量1kgの衛星「CUTE-I」を開発した皆さんだ。衛星は昨年6月30日にロシアのロケット「ロコット」で打ち上げられ、現在も順調に高度820kmの軌道を飛行している。同時に打ち上げられた東京大学中須賀研究室の「XI」と共に、日本初の大学研究室レベルで開発された衛星である。

 色々と面白い話を聞く。大学衛星コンソーシアムの事務局長を務める川島レイさん(今回のゲストを引っ張ってきてくれた)によると、「東大と東工大の学生さんってずいぶんと違うのよ。東大のほうは本当に優等生って感じなんだけれども、東工大の学生さんは一つのことにのめり込むというかね」。実際、衛星の各所に凝った仕組みが組み込まれていて、しかもそれらがきちんと軌道上で動作しているのには感心してしまう。東工大には、なるほど本当に「作るのが好き」な連中が集まっているのだな。

 昨年のクリスマスは、「クリスマスになんか面白いことやろうぜ」ということで、皆学校に集まり、衛星からメッセージを送信して、受信報告をしてきた人に特別なベリカードを送ったとのこと。川島さん「みんなクリスマスに他にやることなかったの!!」(ほとんど悲鳴)。

 さあこの文章を読んでいるあなた、彼らを「オタク」とあざ笑うだろうか。彼女がいてしかるべき年齢の彼らが「面白いことやろうぜ」でごそごそ学校に集まって衛星をオペレーションするということを異常だと思うだろうか。

 私はそうは思わない。もの作りに向けた極度のコンセントレーションはそういうものだと思うのだ。ものを作る愉悦には、確かに「彼女?、んなことはどうでもいい」と言わせるほどの力があったりする。重要なのは、そういう感情をも「ありうべきこと」として認めていくことだ。

 この件に関するイラストレーターの小林伸光さんのコメント。「クリスマスにその電波を受信していた奴も相当寂しいんじゃないかな」。寂しき連中のコンセントレーションに、メリークリスマス!

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