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2004.05.01

またも編集部に詰めて原稿を書く

4月16日
 またも早朝から起き出して、今度は日経inPCで連載している「産業の握り飯」用の原稿を書き始める。これまた途中で編集部にメールして、午後は東京に。

 小松左京さんの事務所「イオ」にお邪魔して日本惑星協会との打ち合わせ。秘書の乙部さんから来た話だったので、乙部さんが立ち会うだけかと思っていたら、我らが大ボスの小松さんも上京しておられた。

 小松さんと同席したことのある人は誰でも知っているが、とにかく話がどんどん脱線して飛ぶ。困ったことに脱線する内容が無茶苦茶おもしろいので拝聴せざるを得ない。今回も「宇宙開発のアウトリーチをどうするか」という話題が、「昔、星さんから聞いたジョークやけどな」と、とんでもない方に飛んでいく。星新一氏の語ったジョークとあれば、こちらは聞かざるを得ないし、またそれがおもしろいのだ。

 途中で、高斎正さんが、「小松っちゃんいるね」と顔を出す。

 帰途は、高斎さんと同道する。高斎さんはベントレーの新車発表会に出た帰り。「明日からツインリンクもてぎのインディーカー選手権に行って来る」とのこと。江藤巌さんなどは今日から行っているはず。

 「知り合いにアバルト・レコルトモンツァ・ザカートを買ったのがいまして」と話すと、高斎さん「それはすごいマニアだなあ。もう僕はそんなことできないなあ」とおっしゃる。というわけで、沖兄弟、あなた方は高斎正さん認定のマニアとなりました。レストアに精進してください。金がなくなった沖兄のほうは「毎日モヤシ炒めを食べている」と掲示板に書いていたし、心配はないと思いますが(別の面では心配か。体壊さないでくださいね)。

 トヨタ副社長がやったという恥ずかしい話など聞く。F1参戦にあたって、トヨタは往年のレースカー「トヨタ7」を欧州で公開したのだが、その時ドライバーズシートには、トヨタの副社長が座っていて、観客からそっぽを向かれたとか。
 これ、どこが恥ずかしいのかわからない人もいるかもしれないが、「堀越二郎(零戦の主任設計技師)でも坂井三郎(零戦で戦ったエースパイロット)でもない、現役の三菱重工の副社長が得々と零戦について語る」と置き換えれば、その恥ずかしさは理解できるだろう(MHI関係者のみなさん、妙なたとえで申し訳ない)。

 あれほどしっかりした技術を持っていて、あれほどのシェアを持つ堂々たる会社なのに、トヨタの振る舞いにはどこか「三河の蛸壺経営」と言われた時代の、どんくささが残っている。どういうわけなのだろうか。そういえばトヨタのイメージリーダーといえばいまなお40年昔の「トヨタ2000GT」と「ヨタ8」こと「トヨタ800スポーツ」だ。イメージリーダー不在となにか関係あるのだろうか。

 その足でWinPC編集部へ。缶詰になって原稿を書き続ける。午後11時過ぎに一応書き上げ、編集長に。いくつか修正指示がでるが大した量ではないので、「明日直しをよこせよ」と解放される。帰宅は終電一つ前。ぐああ。

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