資料をコピーする

5月7日
一日仕事。午後は借りている資料のコピーでつぶれる。学生の頃、試験の資料はコピーをとって安心してそれでおしまいだったが、仕事の資料はそうはいかない。コピーしたものをすべて読んで、脈絡を見つけて筋道の通った原稿に仕上げて行かなくてはならない。うんざりする作業だが、資料の間をつなぐロジックの道筋が見えてくるのは快感でもある。
理論と実践ということを考えていてふと思いつく。カール・マルクスは大英図書館で勉強しつつ「資本論」を執筆したが、労働の現場ではなく図書館からの発想であったことが、後の共産主義諸国の失敗の遠因にあったのではないだろうか。労働の現場とは離れて労働を論じようとしたことがマルクスの失敗の原因だったのではないだろうか(あくまで思いつきで、きちんと検証した話ではありません。念のため)。
写真は3年前にロンドンに行ったときに見学した大英図書館の書見台。折りたたみの構造は素晴らしく考え抜かれており、機能面でも大判の本を読むのに非常に便利にできている。マルクスは本の内容と自分の思考におぼれ、この書見台の構造や、この構造たどり着くまでに木工職人がどのように頭を使ったかにまで考えが及ばなかったのではないか、というのが私の感想。まあ、この書見台をマルクスが使ったという証拠はないのだけれども。
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