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2004.06.03

マネジメントについて話し合う

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5月10日

 日経BP社出版局の紹介で、神奈川県は橋本にあるとあるコンサルティング会社へ。社長さんが「宇宙開発におけるマネジメントの問題点について聞いてみたい」ということで私に会ってみたいと考えたとのこと。橋本駅からの道に迷ってしまい大幅に遅刻してしまう。

 とりあえず色々情報交換など。「測位衛星は国家利権でしょう」というと、社長さんは初めて指摘されたという顔つきで「ああっ」と言う。

 そうか、普通の人はGPSが、アメリカの世界戦略の一環だということに気が付いていないのだな。なんで欧州がしゃかりきになって独自システムの「ガリレオ」を立ち上げ、ロシアがぼろぼろになった「グロナス」を手放さず、中国がまさにこそっと「北斗星」を打ち上げているということの意味を、もっときちんとあちこちで話さねばならんのだな、と思う。

 よく日本はアメリカの属国だというが、あれこれ取材をしていると、それは色々な意味で事実であることがわかってくる。

 日本はアメリカの属国であるというのは、掛け値なしの「事実」だ。

 それが証拠にアメリカは基本的に日本の内政に当たる問題に、実にあれこれとさりげなく圧力をかけてきており、日本側にはそれに応じて政策を変更するシステムができあがってしまっている。

 だからといって単純に「反米」を言い立てても無意味だ。これが実に難しいところで、日本は位置的に太平洋を挟んだ軍事と経済の大国で、しかもわがまま極まりないアメリカと、なにをどうやってもつきあって行かざるを得ない。
 アメリカが相手だけならば、パックスアメリカーナにどっぷりと浸かっていても問題はあまり生じなかったのだが、中国が大きく躍進しロシアの経済が復活しつつあるとなると、アメリカ属国状態では色々と不都合が出てくる。

 昨今中国の調査船が日本の領海にたびたび侵犯しているが、あれなどは「どうぜ属国だから踏みにじったれ」という中国の大国意識の発露だろう。中国は歴史的に国が栄えると侵略的になり、ふくれすぎて分裂して衰退するというパターンを繰り返している。中国経済の躍進は同時に中国が侵略的になるということなのだ。中国は、米軍がいなくなれば「沖縄は歴史的に両属だったから、中国固有の領土である」ぐらいのことは言い出しかねない。

 これまた、単純に「反中」と言い立てても無意味なので、そんな歴史意識を持つ中国と我々はつきあっていかなければならないのである。賢く立ち回る必要があるのだ。

 恐ろしいのは今の小泉総理も外務省も、そういったことに無関係の奇妙な論理、または無論理で動いているように思えることである。

 その後東京に出て、定例のカイロ。久しぶりに秋葉原に行き、出たばかりのPowerBookG4に触れてみる。個人的にさんざんパソコンに貢いだ経験から確立した「4倍の法則」というがある。「パソコンは処理速度4倍が買い換えのタイミング」というもの。その意味ではG4の1.5GHzになったPowerBookはそろそろ買い換えてもいい時期になってきている。
 ただ、私の用途では、まだまだG3 500MHzで十分使えるのだよなあ。

 写真は秋葉原・、万世橋からの風景。秋葉原では長い間空き地だった青果市場跡地に高層ビルの建設が急ピッチで進んでいる。

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Comments

台湾(中華民国)は1990年代(もしかしたら80年代かも)に「沖縄は日本の領土とは認めない」とのコメントを出したことがあるそうです。記憶で書いているので正確な情報ではなくすみませんが……

Posted by: Juno | 2004.06.03 12:58 PM

Junoさん

 はじめまして。ははあ、そんなコメントがありましたか。
 いずれにせよアメリカも中国もロシアも韓国も、そして北朝鮮ですらも、逃げることができない我らの隣人です。うまくつきあっていかなければならないと思っています。

Posted by: 松浦晋也 | 2004.06.09 12:19 AM

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