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2004.11.04

さかなさんのホームページと「夕凪の街 桜の国」を紹介する

 本日午後8時台から、信じがたいほどのアクセスが集中している。リロードでいたずらされている風でもないし、どこかで紹介されたのだろうか。その割にアクセス解析にリンク元が現れないところを見ると、イラク人質殺害関連で、直接リンクを避ける形でどこかにURLが貼られたのかも知れない。いずれにせよ、様々な人がこのページを見てくれるのはうれしいことだ。

 このアクセス集中をひとつのチャンスと見て、不特定多数の方々に何かを紹介するのがいいかもしれない。

 色々考えたのだが、心のささくれを静め、同時に何事かを考えさせてくれるページと本をひとつずつ紹介することにする。

 まずは、さかなさんという方ののホームページだ。

 さかなさんの絵物語は、一見宮沢賢治の模倣のように思えるが、独自の暖かさと深みを持っていると思う。涼しい風のような物語だ。


 もう一つはこうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」というマンガだ。

 昭和30年の広島を舞台に、決して声高にではなく、ましてイデオロギー的でもなく、原爆が人々に落とした影を淡々と描いていく、素晴らしいマンガだ。

 どちらも、ここでの紹介に興味をもったならば、是非とも閲覧して欲しい。

 自分で考えるためにも、自分の意見を持つためにも、何かを感じる心を涵養するためにも、インプットは不可欠だ。人とは会うべきだし、体験はするべきだ。同様にホームページは見るべきだし、本は読むべきだし、映画もテレビ番組も、選んで摂取していくものだ。その、ほんの小さな一助になればと願う。

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Comments

「夕凪の街 桜の国」買われましたか。持っていなかったら、知らなかったら、人に会う毎にばらまこうかと、大量に用意してましたのに。(他人の著作をまとめ買いしたのって、何年振りだろう…)
あと作者は「こうの文代」ではなく「こうの史代」さんです。

Posted by: 浅利義遠 | 2004.11.05 09:35 AM

>>あと作者は「こうの文代」ではなく「こうの史代」さんです。

 いけない!ありがとうございます。直しておきました。

 この作品、休刊が発表されて死に体状態だった「漫画アクション」で発表されたんですよね。
 私も経験がありますが、休刊が発表されると編集部ってのは精神が死にます。後は死体が動いているだけのゾンビ状態になります(あんな経験は二度としたくない)。
 その中で、受けやマーケティングとは別に、いい作品を掲載しようと頑張った編集の方がいたんでしょう。素晴らしいことだと思います。

Posted by: 松浦晋也 | 2004.11.05 10:15 AM

「夕凪の街 桜の国」松浦さんの紹介が気になって購入しました。
「夕凪の街」 主人公が持っている生き残った事への罪悪感・・・
これは災害等の多くの犠牲者が出た折
生き残った方が必ず持つ物なのでしょうね
生き延びた幸福感を
上回るほどの罪悪感を持たずにすむ
安全な(今のところはですが)環境に居ることを
私は喜んでいます。

実はこの作品を読んで
遥か昔に読んだ
樹村みのり・「解放の最初の日」の主人公を思い出しました。
主人公の少年はナチスドイツ下の強制収容所で生き延びるため
収容所側に立つことを選択せざるを得ませんでした
生きて迎えた解放のその日
彼の頭を過ぎるのは自分が生き延びるために犠牲にしてきた多くの人々、そして彼が嘘をついているのを知ったまま
ガス室に消えた少女。
読んだ折大変な衝撃を受けたのを覚えています。


「夕凪の街 桜の国」
悲しく恐ろしくそして心に染みる一冊でした。
良い本と描き手を紹介していただきありがとうございました。

Posted by: 唐澤 正 | 2004.11.14 10:30 PM

 読まれましたか。帯であのみなもと太郎が「この十年の最大の収穫」と書くだけある作品ですよね。

 私は49ページの七波の嘘でへたっと腰がくずれるおばあさんの後ろ姿に言いようのない衝撃を受けました。
 あっさり流していますが、このおばあさん、夫と子供2人を原爆で失い、やっと成人した娘を原爆症で失い、残った息子が結婚したお嫁さんも原爆症で失うという経験をしているのですよね。
 医者で自らの死刑宣告を聞かされた直後に、七波の罪のない一言を聞いたのかと思うと…

>樹村みのり
 これは懐かしい名前を。「菜の花畑の向こうとこちら」「Flight」は持ってますよ。我々の世代には忘れがたい漫画家ですね。

Posted by: 松浦晋也 | 2004.11.15 12:56 PM

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細君が買ったので、読んでみたら良かった。これは懐かしい感じがするけれど、紛れも無く21世からの視点で描かれた「ヒロシマ」でした。 isbn:4575297445:detail ヒロシマというのは、現代 ... [Read More]

Tracked on 2004.11.09 11:58 PM

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