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2004.11.12

久しぶりに東京に出る

 書き続けている火星探査機の話は、ようやく1997年末の27万人署名のところまでたどりつく。もう少しで第一部が書き終わり、やっと本番の「恐るべき旅路」へと進む。

 本日は久しぶりに東京に出る。原稿が遅れに遅れているので、東海道線の中でも書き続ける。

 笹本祐一さん、小林伸光さんなどと新宿で打ち合わせ。用件は明日のロケットまつりの打ち合わせなど。原稿はこれこれこのような状態だよ、と笹本さんにいうと「あんたそりゃ最終的に1000枚、場合によっちゃ1200枚の大作になるな」といわれる。「だらだら書いているんだろ」とも。

 いや、そんなはずはないんだがなあ。

 例えば自動車について書くとき、タイヤは通常4つであるとか、ハンドルは右側座席だが、国によっては左側座席につくなどということを書く必要はない。皆知っているからだ。
 火星探査機はそうはいかない。三軸安定とスピン安定といってすぐに分かるのは本当にごく一部の人だけで、多くの人に火星探査機という機械をイメージしてもらうには丁寧に説明しなくてはいけない。しかも丁寧すぎてもいけない。簡潔でない文章はそもそも読まれないからだ。
 一見へんてこに見える衛星や探査機の形状が、実はぎりぎりに引き絞られた機能追求の結果であることを、読む人に納得してもらわなくてはならない。

 ってなことを言っても、まあ言い訳でしかない。長過ぎる本は読まれないので、読みやすい範囲になんとかしておさめなくてはならない。

 その後3人で少々酒を飲む。なぜ女子学生は本来水兵の服だったセーラー服を着ることになったのだろうかだとか、車田正美「リングにかけろ」のばかばかしいまでの面白さだとか。オタクな話題の間に挟まるのは、アメリカの選挙のことと、中国のこと。実は今は、アメリカ、イスラエル、日本の三国同盟の時代じゃないかとか、結局はキリスト教原理主義とイスラム教原理主義がぶつかっているじゃないかとか。小林さんが「今の世界情勢は、少し前に話したらトンデモ扱いされたんじゃないですか」と言う。

 帰りの電車の中でも原稿を書く。頭の中ではここ数日エンドレスで聞いている「ひょっこりひょうたん島」の歌がぐるぐる。

 今日が駄目なら明日にしましょ、明日が駄目なら明後日にしましょ。

 いかんいかん。それでは駄目だってば!

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Comments

はじめまして。内之浦の隣町で生まれて幼少期を種子島で過ごし、
娯楽はロケット基地見学という環境で育ちました。
ロケットまつりは是非行きたかったのですが、所用でかないませんで、
盛会をお祈りしております。
ご存じかもしれませんが、鹿児島と種子島の間にこの冬、新航路が開設されます。
2往復するジェットフォイルの名前は「ロケット」だそうです。これに乗って
久しぶりに打ち上げを見に行ってみたいなと思いました。
http://www.ichimaru-grp.jp/cosmo/

Posted by: 別府 | 2004.11.13 at 05:39 AM

はじめましてmasamicと申します。
別府さんはじめまして。実は私の苗字も別府といいます。
しばらく前まで使っていたハンドルネームも温泉小僧だったりします。

さて、「ロケットまつり3」には私も行きたかったのですが、さすがに、熊本から東京へ行くのはちとつらい。インターネットライブ中継とか、ライブラリとして見れるようにするとかできないのでしょうか?できるとうれしいです。

別府さん、いいですねぇ。私はまだ一度も現地でロケットの打ち上げを見たことがないんですよ。一度は行ってみたいと思っているのですが、打ち上げ延期の可能性が高いロケット打ち上げは、スケジュールの都合上難しいのです。なので、仕事中にインターネットライブ中継映像をひそかに見たりしています。

Posted by: masamic | 2004.11.13 at 06:42 PM

はじめまして。宇宙船とか探査機とかまったくわからないのですが、やまけんさんのブログで紹介されていて、読者の一人になったしだいです。わからないまま楽しく読んでます。さて、水兵さんの服がなぜ女子学生の制服になったか、ですがそれは私の母校「福岡女学院」に宣教師として派遣されていたアメリカ人のミスなんとかが、考えたものです。なので(かどうかは忘れましたが)母校のセーラー服の胸のところには錨のマークが刺繍されています。冬はもちろん、夏もセーラーだったのでものすごく暑かった記憶があります。でも生徒みんなに「日本ではじめてセーラー服を制服にした学校」という変なプライドがあって、いつも「ふふん」という感じでしたね、今思えば変ですけど。福岡女学院 HP→http://www.fukujo.ac.jp/

Posted by: しの | 2004.11.14 at 05:43 PM

>娯楽はロケット基地見学
 なんとすばらしい。といっても打ち上げは年に2回程度ですから、普段は静かなものですよね。

 新航路ですか。採算は大丈夫なのでしょうか。便利になるのはいいのですけれど、採算割れで撤退にならないか心配です。


>インターネットライブ中継
 ロフトプラスワンにとってそれがビジネスになるならば、きっと実現すると思います。ストリーミング機材も安くなっていますし、問題はどれだけ需要があるかですね。

>やまけんさんのブログで紹介されていて
 おお、やまけん経由の方ですか。ここはうまいものの話はあまりありませんが、よろしくお願いします。
 福岡女学院は初耳です。漠然と横浜あたりが最初かと思っていましたが、そうではないのですね。

 あの日の議論はもうひとつ、「なぜ女子教育の場の制服が男性、それも兵士の服装から取られたのか」ということがありました。大塚英志氏などは、「少女性」をキーワードにして説明していますが、それを信じていいものかどうか。

 「そういえば、袴に編み上げ靴というはいからさんの扮装も、武士と兵士から来てるよなあ」とか話していたのでありました。

Posted by: 松浦晋也 | 2004.11.14 at 07:55 PM

松浦さん、お返事ありがとうございます。
ロケット打ち上げの映画?を博物館等でしょっちゅう見ていたので、
アポジモーターとかクリスマス島とかを意味も分からず覚えていました。

市丸グループはジョットフォイルだけでなくフェリーも就航するので
代わりに九州商船の「フェリー出島」が引退となります。トッピーの
岩崎グループ対他という鹿児島でありがちなごたごたも起こってるんですけど
共倒れしないようにうまく共存出来たらと思っています。

masamicさん、はじめまして。
種子島や内之浦へ行くのは大変ですけど、新幹線も出来ましたし
ぜひ一度お越しを。

Posted by: 別府 | 2004.11.15 at 12:51 PM

>九州商船の「フェリー出島」が引退
>トッピーの岩崎グループ対他
 うひゃあ、そうなんですか。

 無責任なこといっちゃって申し訳ないですが、東京に寄生する身にとって地方財界というのはなかなか面白いです。
 ああいうのがのさばって公共事業に食いついているから、日本はよくならんのだ、と思う一方で、真摯な経営努力の跡も見えたり、地元での評価とそれ以外の土地での評価のギャップとかですね。

 さあ、次はいつ鹿児島に行くことになるかなあ。

Posted by: 松浦晋也 | 2004.11.15 at 01:05 PM

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