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2005.01.03

兄弟そろってテレビでだべる

 父のいない初めての正月は、母に兄弟3人、義弟に甥姪で過ごす。主が欠けた寂しい正月はせめてうまいものを、と秘蔵のシャンペンをぽんぽん開け、ロシアで買ってきたキャビアを開け、60%ウォッカを飲んだくれる。ウラー。

 2日は、父の遺品整理とパソコンの復旧など。弟が初釣りに出て、大量にカサゴを釣ってきた。夕食はカサゴのブイヤベース。最高。寒の魚はうまいうまい。

 食後、弟とああでもないこうでもないとテレビでだべる。「注文の多いにわか評論家兄弟」のテレビ鑑賞だ。


 NHK第1大自然スペシャル
「南米マラカイボ湖 謎の閃(せん)光を追う」

 私「こんなに引っ張る内容か?要はうんと遠方の雲から雲への雷だろうが。俺、音のしない雲の閃光は、シャトルの打ち上げ取材で行ったフロリダで見たぞ」


 NHKスペシャル「新シルクロード」 第1集「楼蘭 四千年の眠り

 弟「なんかやらせっぽいカット多くない?。この砂に埋もれた仮面ってやらせじゃないの?」
 私「まあドキュメンタリーとやらせというのは…(以下蘊蓄だが略)」

 番組終了後

 弟「ヨーヨーマのきれいな音楽と再現シーンとで、なんとなく雰囲気でみせちゃってんじゃない。撮影に時間をかけた割に薄味。ディスカバリーチャンネルの番組のほうが全然良いよ」
 私「金はかかっているぞ。デジタルハイビジョンで金かけた番組を作って世界中に売るコンテンツホルダーになるというのがNHKの戦略だからな。なんせ年間予算6600億円超だ」
 弟「ええーっ、NHKってそんなに金使っているの。そのうちの一部は視聴料…」
 私「何言ってんだよ。全部視聴料だって」
 弟「ボクも払いたくなくなったなあ。こんな番組作ってるんじゃ金の無駄だ」
 私「視聴料というのはだな…(以下視聴料の性格と不払いのやり方についての蘊蓄だが略)」

 テレビ画面では「義経」だの「大化改新」だのNHKドラマの紹介が延々と流れている。
 私「NHKは広告は入らないことになっているが、こうやって自分とこの広告は堂々とやっておるわけだな」

 NHK総合では続けて松平アナが大仰なイントネーションでかつての「シルクロード」の再放送を司会しはじめた。今聴くと喜多郎のテーマミュージックはひどく単調でみすぼらしい。
 弟「テクノロジーの勝利だねえ。このシンセサイザーの音って、今なら携帯電話組み込みの音楽チップレベルだよね」

 弟はさっさと寝る。私のみNHK教育に回して「シャクルトン後編」を見る。お涙頂戴がほとんど無い、硬派な演出を見てぼろぼろ泣く。事実のみを語る簡潔なラストのなんと素晴らしいことか。今のNHKに何が欠けているかはっきり分かる。

 第一次世界大戦中に南極大陸横断に挑み、船が遭難したシャクルトン隊の顛末についてはさまざまな本(amazon)が出ている。この壮絶な冒険を知らない方は是非読んで欲しい。読んで損はしないことを保証する。
 お薦めはアーネスト・シャクルトン自身の手記「エンデュアランス号漂流記」(amazonbk1)である。
 南極点到達に成功したアムンゼンの手記「南極点征服」(amazonbk1)と併読するともっと面白いだろう。

 以下はメモ。

  • スマトラ沖地震では、タイのリゾート地やスリランカもさりながら、インドネシアのアチェがひどいことになっているらしい。アチェはインドネシアからの独立運動が盛んで、激しい弾圧と虐殺のあったところだ。地下資源が豊富なので、インドネシア政府としては住民の意向がどうであれ自国領として確保しておきたい地域なのである。  mixiでは、インドネシア政府が今回の地震と津波を奇貨として、わざと救援を送らずに独立運動の弱体化を狙っているなどという話も流れている。ただし未確認情報。ネットにおいてこの手の情報は取り扱い注意だ。

  • とはいえ、確かにアチェからの被害報道は極度に少ない。情報伝達手段の乏しさを差し引いても異様だ。インドネシアは極度の官僚統制国家だ。もしかしたら独立運動とも絡んでメディア関係者がアチェの被害現場に赴くのを制限しているのかも知れない。

  • そのアチェに、鈴木宗男と一歩も引かずにやりあったことで名を上げた国際援助NGOピースウインズジャパンが、救援隊を送っている。同ホームページがどの程度アチェの現状を伝えてくれるか、要注目だと思う。

追記:CNNがかろうじて、アチェにおける米軍の救援活動開始を伝えていた。「なぜに米軍はアチェへ?」と考えると、色々意味深ではある。

追記その2(1/3朝)本日になって各種メディアにアチェの現状が出てきた。

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Comments

>喜多郎のテーマミュージックはひどく単調でみすぼらしい。
ごもっともでございます。
 >弟「テクノロジーの勝利だねえ。このシンセサイザーの音って、今なら携帯電話組み込みの音楽チップレベルだよね」
いやいや、今の携帯はFM音源搭載64音同時発音で、20年前のライヴシンセの名器YAMAHA,DX-7よりむしろ高機能です。喜多郎より遥かにレベルが高いのであります。

Posted by: a_ohsawa | 2005.01.04 at 11:45 PM

 うひー、今の携帯ってそこまで行ってるんですか。携帯キーボードがあれば即DX-7を超えるシンセになるってことですね。認識不足でした。

 喜多郎のテーマミュージックは、流行していた当時、週刊朝日だったかで岩城宏之氏が「今更『月の砂漠』でもないだろう」というようなことを言っていたと記憶しています。20年経つと自分らが新奇な音色に惑わされていただけというのがはっきりわかりますね。

Posted by: 松浦晋也 | 2005.01.06 at 12:19 AM

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