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2005.05.15

GWBを巡る2つの話題を紹介する

 Curious Georgeといえば、H.A.レイが生み出したキャラクター。日本では「ひとまねこざる」という名前で、岩波書店から一連の絵本が出ている。
 私も子供の頃、「知りたがりやのこざるのジョージ」は大好きだった。今でもそうだ。少なくとも著作権消失寸前に、アメリカの法律を変えてまで著作権を延長して浦安方面(日本の場合)の奴隷でいるどこかのねずみよりは。

 で、みのうらさんから教えてもらったページ。

 ・Curious GWB

 「ファミリータイズ」のマイケル・J・フォックスじゃないが、「オー、ジョージッ」とか叫び出したくなるじゃないか。

 本文もちゃんとオリジナルを踏まえてあって、大笑いだ。

 もう一つ、GWBネタを。先だってローラ夫人が、記者夕食会でジョークを飛ばしまくって新聞ネタになった。

 ・これがその時の朝日新聞の記事
 ・AFP=時事が流した記事;むむ、ちょっと違うぞ。

 ・全文はUSA Todayが掲載している

 全体をそれっぽく訳してみる。分からないところは適当に意味が通るように補ったので間違っている部分もあると思うが、まあ大体意味が通るようにはできた。
 長くなるし、恥ずかしい訳なので以下は、読みたい人だけクリックして下さい。

 というわけで、以下はバーバラ・ブッシュ夫人が4月30日のホワイトハウス担当記者らの主催したディナー・パーティでしたスピーチ全文の仮訳だ。仮の訳であることに注意して欲しい。私の英語の能力はたかが知れている。

——————

Ladies and gentlemen, I've been attending these dinners for years and just quietly sitting there. Well, I've got a few things I want to say for a change.

This is going to be fun because he really doesn't have a clue about what I'm gonna' to say next.

「皆様、私はずいぶんと長い間ディナーに出席してきたものですけれど、いつも黙って座っていたものでした。ちょっと趣向を変えてお話をしようと思います。
 きっと面白いとお思いになるはずです。というのも彼はこれから私が何を話すか知りませんので」

George always says he's delighted to come to these press dinners. Baloney. He's usually in bed by now.

I'm not kidding.

I said to him the other day, "George, if you really want to end tyranny in the world, you're going to have to stay up later."

「ジョージは『記者懇談会に来られてうれしい』なんて言ってるけれど、いつもは今頃寝ていますわ。
 嘘じゃないですわよ。
 私、言いましたのよ。『ジョージ、本気で専制国家を倒すつもりなら、もっと夜遅くまで起きてなきゃダメよ』って」


I am married to the president of the United States, and here's our typical evening: Nine o'clock, Mr. Excitement here is sound asleep, and I'm watching Desperate Housewives— with Lynne Cheney. Ladies and gentlemen, I am a desperate housewife. I mean, if those women on that show think they're desperate, they oughta be with George.

「私は合衆国大統領と結婚しているわけですけど、これが私たち夫婦の午後9時の過ごし方ってわけですわ。亭主はねんねしちゃって、私はといえば『Desperate Housewives』(向こうのちょっとHなテレビドラマ)を見てる——リン・チェイニーさん(副大統領夫人)と一緒にね。ねえ皆さん、私もうやけです。きっとドラマに登場するやけっぱち奥様達も、きっとジョージと結婚しているんだわ」


One night, after George went to bed, Lynne Cheney, Condi Rice, Karen Hughes and I went to Chippendale's. I wouldn't even mention it except Ruth Ginsberg and Sandra Day O'Connor saw us there. I won't tell you what happened, but Lynne's Secret Service codename is now "Dollar Bill."

「ある晩、ジョージがねんねしてから、リン・チェイニーさん、ライスさんと、カレン・ヒューズさん(大統領の元広報担当)と私で、男性ストリップに行っちゃいましたわ。このことは誰にも言いませんでしたけれど、ルース・ギンズバーグ(最高裁判事)とサンドラ・デイ・オコーナー(同じく最高裁判事)には見つかってしまいました。何が起きたかは内緒ですけど、シークレット・サービスが使うリンのコードネームは、今『一ドル札』になってます。」

#男性ストリップでは、ダンサーのビキニパンツにご祝儀のドル札を挟むのですな。


But George and I are complete opposites — I'm quiet, he's talkative, I'm introverted, he's extroverted, I can pronounce nuclear —

The amazing thing, however, is that George and I were just meant to be. I was the librarian who speant 12 hours a day in the library, yet somehow I met George.

「ジョージと私って全く正反対なんです。私は物静かだけれども彼は饒舌。私は内向的で、彼は外向的。でも私、“核(nuclear)”って発音できますのよ。

 でも一番驚いちゃうのはジョージと私が出会ったということじゃないかしら。私は図書館の司書で毎日12時間も図書館で働いていました。それでもジョージと出会ったんです。」

#大統領は訛りがあって、nuclearと発音できないとか。


We met, and married, and I became one of the regulars up at Kennebunkport. All the Bushes love Kennebunkport, which is like Crawford, but without the nightlife. People ask me what it's like to be up there with the whole Bush clan. Lemme put it this way: First prize — three-day vacation with the Bush family. Second prize — 10 days.

「私達、出会って結婚して、私はケネバンクポート(大統領一族が別荘を持っているメーン州の保養地)の常連となりました。ブッシュ一族はみなケネバンクポートが大好きです。そこはクロフォード(大統領の故郷)とそっくりだけど夜の生活は抜きね。皆さんは私に、そこでブッシュ一族と過ごすのはどんなものなのって尋ねるけれど、レミー(どうやら大統領選のディベートを司会を務めたチャールズ・ギブソンのことらしい)ならこう言うわね。“一等賞はブッシュ家との3日間の休暇、二等賞はブッシュ家との10日間の休暇”」


Speaking of prizes brings me to my mother-in-law. So many mothers today are just not involved in their children's lives — Not a problem with Barbara Bush. People often wonder what my mother-in-law's really like. People think she's a sweet, grandmotherly, Aunt Bea type. She's actually more like, mmm, Don Corleone.

「賞に関してお義母様について話しちゃうと、世間に母多かれども、あの方ほど子供の人生に関与した方はいないでしょうね——それはバーバラお義母様の問題ってわけじゃないけれどね。皆さんお母様を“ビーおばさん”(アメリカの古いテレビドラマに出てくる典型的おばあちゃんらしい。日本で言えば京塚昌子?)のようなすてきなおばあちゃんだと思うらしいけれど、本当は、うーん、ドン・コルレオーネ(映画「ゴッドファーザー」で描かれたマフィアのボス)よ」


Cedric, am I doing all right?

「セドリック(このスピーチを書いたライターか?それともこの場の司会者か?)、私うまくやれてる?」


I saw my in-laws down at the ranch over Easter. We like it down there. George didn't know much about ranches when we bought the place. Andover and Yale don't have a real strong ranching program. But I'm proud of George. He's learned a lot about ranching since that first year when he tried to milk the horse. What's worse, it was a male horse.

「彼の方の親戚とは復活祭の間、牧場で会いました。そこで過ごすのは好きですのよ。私たちが牧場を買ったとき、ジョージは牧場に関してあまりよく知りませんでした。 アンドーバー(大統領の出身高校所在地)にもエール大学(大統領の出身大学)にも、牧場の授業はありませんものね。 でも私、ジョージを誇りに思っていますわ。 彼、牧場での労働についてずいぶん学びましたもの。最初の年なんか馬の乳をしぼろうとしたんですよ。しかも雄馬の。」


Now, of course, he spends his days clearing brush, cutting trails, taking down trees, or, as the girls call it, The Texas Chainsaw Massacre. George's answer to any problem at the ranch is to cut it down with a chainsaw — which I think is why he and Cheney and Rumsfeld get along so well.

「そう、もちろん彼は牧場ではブラシがけをしたり、道を造ったり木を切ったりして過ごします。別名チェーンソーの大虐殺です。ジョージは牧場で起きるすべての問題を、チェーンソーでぶった切ることで解決するの。私思うにそれが彼がチェイニーやラムズフェルドと気が合う理由じゃないかしら」


It's always very interesting to see how the ranch air invigorates people when they come down from Washington. Recently, when Vice President Cheney was down, he got up early one morning, he put on his hiking boots, and he went on a brisk, 20- to 30-foot walk.
「ワシントンからのお客様が牧場の空気で元気を取り戻す様はいつも興味深いものです。最近チェイニー副大統領がいらっしゃいましたが、彼は早起きしてハイキングブーツを履いて20歩か30歩、歩いたほとでしたわよ」

#チェイニーは運動嫌いで有名なのだろうか?


But actually, in all seriousness, I do love the ranch, and I love the whole Bush family. I was an only child, and when I married into the extended Bush clan, I got brothers and sisters and wonderful in-laws, all of whom opened their arms to me. And included in the package, I got this guy here.

「けれども、実際本当に、私は牧場が好きですし、すべてのブッシュファミリーを愛しています。私は一人っ子でしたけれど、結婚してブッシュ一族に迎えられました。私は兄弟を初めとした親戚を得ました。皆、腕を広げて私を歓迎してくれました。そしてその輪の中で、私はここにいるこの人を得たわけです」


I think when you marry someone, you unconsciously are looking for something in your spouse to help fulfill something in you, and George did that for me. He brought fun and energy into my life and so many other things. George is a very good listener, he's easy to be around, and on top of it all, he's a loving father whose daughters absolutely adore him.

「皆さんもどなたかと結婚されてるのでしょうけれど、無意識のうちに相手の方の中に何かあなたを満たすものを探すものですわよね。ジョージは私を満たしてくれました。 彼は私の人生に楽しみとエネルギーを与えてくれました。ジョージは非常に聞き上手で、そばにいるのは楽しいことです。その上、彼は娘達にとって尊敬する愛すべき父でもあります」

So in the future, when you see me just quietly sitting up here, I want you to know that I'm happy to be here for a reason — I love, and enjoy being with, the man who usually speaks to you on these occasions.
「もうじき私、黙りますけれど、私は皆さんに知っていて欲しいのです。私は、いつも皆さんがなんだかんだとと話しているこの人を愛していて、一緒にいることを楽しんでいるということを。」

So George and I thank you for inviting us, thank you for all of the good work that you and the press do, and thank you for your very kind hospitality this evening.

「ジョージも私も、ここに招かれたことを感謝します。そして記者の皆さんがする質の高い仕事のすべてに感謝します。今宵の親切なもてなし、ありがとうございます。」

——————

 さあ、どう反応するべきか。

 その1:朝日新聞はきわどいジョークを検閲している!許せん朝日新聞!!
 その2:よくできたスピーチたけど、ここまで言うかな。最後でフォローしているけれど、フォローになってないよ。
 その3:Curious GWBカワイイ!


 私の反応、「なあジョージ、はやく次の大統領選挙が来ないかな」

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Comments

>#大統領は訛りがあって、nuclearと発音できないとか。
本来なら発音はニュークリアなんですが、G・W・ブッシュはニューキュラーと発音しています。訛りというか、「更迭」を「こうそう」と読むような(間違った)慣用音ですね。けっこう一般的な読み誤りのようで、歴代大統領でもカーター、アイゼンハウアーがその伝だったとか。

Posted by: ROCKY 江藤 | 2005.05.17 at 03:00 AM

 なるほど、ブッシュ、カーター、アイゼンハウワーとくると、南部訛りなんでしょうか。

「ウォーター」じゃなくて「ワラ」みたいな。

Posted by: 松浦晋也 | 2005.05.17 at 10:58 PM

 たしかに南部出身の大統領ばかりなんで、ある種の南部訛りなのかなとも思いますが、私が訛りではなく誤りと言いたくなるのは、発音の崩れ以上に、もともと存在しない母音を発音してしまっている点なんです。
 つまりnucularと言う発音の、cの後の母音(u)はどっから出現した、ってことです。Particularなんかと同じように読んでしまっている。

Posted by: ROCKY 江藤 | 2005.05.19 at 12:47 PM

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