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2005.10.12

中国、神舟6号を打ち上げ

 本日10月12日、午前10時(日本時間)、中国は2人の宇宙飛行士が搭乗した有人宇宙船「神舟6号」を内モンゴル自治区西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げた。打ち上げは成功し、費俊竜(Fei Junlong)、聶海勝(Nie Haisheng)の2名の中国人宇宙飛行士が、今現在地球を回る軌道に滞在している。
 打ち上げは中央電視台で生中継された。ロケットの打ち上げをテレビで生中継するということは、打ち上げの確実さについて中国が相当の自信を持っているということだ。

 ここでは多くを書かない。事実のみを指摘する。

 日本は1985年からアメリカのスペースシャトル利用と国際宇宙ステーション(ISS)への参加を通じて有人宇宙活動を開始した。

 それから20年が過ぎた。

 スペースシャトルで5人の宇宙飛行士が飛んだ。しかしISS日本モジュール「きぼう」は完成し、フロリダに出荷されているにもかかわらず、いつ打ち上げられるかは不明。そもそも打ち上げられるのかどうかすら、スペースシャトルの不調のために分からなくなっている。
 しかし日本にできることはない。宇宙への輸送手段であるスペースシャトルはアメリカのものであり、日本のものではない。このため日本の都合でどうこうできない。日本の有人宇宙活動は地上から宇宙へと連続して繋がってはいない。


 中国は1992年から独自有人宇宙船「神舟」の開発を開始した。

 それから13年が過ぎた。

 神舟は1999年以降、4回の無人飛行によってテストされ、2003年10月の「神舟5号」で、初の有人飛行を成功させた。今回の「神舟6号」では2人の飛行士が5日間の宇宙滞在を行い、宇宙空間での実験を実施する。

 中国の有人宇宙開発は輸送手段である「長征2F」ロケットから「神舟」宇宙船に至るまでの一式を中国が保有している。地上から宇宙へ、そして宇宙から地上へと連続してつながっているのだ。このため自分で将来計画を立てることが可能である。


 日本の有人宇宙計画は、将来不安なISS日本モジュール以降の計画を持っていない。現状は「とにかく巨額の開発費と時間をかけた『きぼう』をなんとか成功させないと」というところで思考停止を起こしている。しかもその成功は、ひとえにアメリカの態度にかかっている。日本に意志決定の自由はない。

 中国は、今後の有人宇宙開発に関してはっきりしたロードマップを持っている。次の「神舟7号」では、宇宙服を着用しての船外活動を行う。7号にには女性飛行士を搭乗させることも検討されているという。「神舟8号」と「神舟9号」はランデブー・ドッキングを行う。神舟の軌道モジュールは、太陽電池パドルと姿勢制御機能を持つ。つまり小型の宇宙ステーションとして機能するように設計されている。有人のランデブー・ドッキングを実現するということは、中国が小型の独自有人宇宙ステーションを持つということを意味する。 

 この先10年、日本と中国は何を実現するのだろうか、考えてみて欲しい。

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Comments

新華社通信の特設ページを見ると
「祝!打ち上げ」広告で韓国の大手家電メーカーとかHPとかオージービーフがCMを出してますが、われらが日本企業は見えない様ですね。
こういう時に「祝!**電気」とか出すと、中国民衆に「**電気って中国の味方なんだね」と印象付けられるのですが・・・・
(好印象は大事ですから!)
まあ、後で経団連に呼び出しを食らうのが怖いのでしょうが・・・・

今からでも遅くないからCM出した方がいいですよ!対中担当者の皆さん。

かえって出さないと「やっぱり日本は中国に敵対している!!」と勘違いされますので・・・・

Posted by: DVDを見せたがる男 | 2005.10.12 at 11:07 PM

日本にできないことでも中国なら平気でできますよ↓

http://youkanman.com/museum/movie/120.html

Posted by: jfhg | 2005.10.12 at 11:47 PM

>今からでも遅くないからCM出した方がいいですよ!対中担当者の皆さん。
TBSが秋山さんを宇宙特派員として送り込んだとき、ロケットの側面にユ○チャームの広告が有ったのを思い出しました(^^;)、あれの中国国内向け版はどうでしょうか?
冗談はともかく、ランデブー・ドッキング、宇宙ステーション技術まで現在の「神舟」シリーズで習得し、月軌道まで投入出来る次世代機(放射線対策が出来れば「神舟」でも?)で月を目指すというロードマップも、彼らは既に持っているのでしょうね。

Posted by: yossi | 2005.10.13 at 01:33 AM

露、日本に宇宙船共同開発を打診
http://www.sankei.co.jp/news/051013/sha018.htm

エントリーに関係無くて申し訳無いのですが、上記のニュースが有ったのでお知らせまでに。

これはかなり検討の価値ありなのではないでしょうか?

Posted by: nanashi | 2005.10.15 at 01:31 AM

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