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2005.12.29

今井紀明氏のblogを読む

 年の瀬となり、一体昨年の自分はなにを考えていたのか、と昨年12月の記録を読み返してみる。と、今井紀明氏について書いていたのを思い出した。

 イラク人質事件が2004年4月、その後今井氏は2冊の本を出し、10月からはイギリスに行った。

 今、彼はどうしているのか、と検索をかけてみたら、この12月からblogを書いているのを発見した。

今井紀明の日常と考え事

 今月17日から始まったばかりだ。とりあえず全部読んでみる。

 この19日から、ソウルに滞在。韓国人の彼女の家にいるのか。

 彼のプライベートはともかくとして、結局、現在20歳の今井氏は、まだ頭の整理ができていないな、というのが私の判断だ。

 このblog、タイトルが「今井紀明の日常と考え事」なので、考え感じたことをそのまま掲載しているのかも知れない。しかし、それにしても、他人に自分の思考や状況を伝えるには、あまりに文章が冗長だ。

 思わず12月26日付の記事冒頭に朱を入れてしまう。

 オリジナルは以下のとおり。

クリスマスも過ぎて2005年はもう終わろうとしている。今朝は身体が切れるように冷え込み僕の手は外にいる時間が長いほど痛みが激しくなってきている気がする。僕はいつものように韓国の英字新聞を買い、開いてみるともう今年一年をめぐる国内と国外のニュースを10個挙げた欄が2面に渡って写真つきで掲載されていた。

 無駄が多い上に、係り結びの間違いまで混入している。ニューズレター誌で、さんざっぱらデスクにいじめられた経験を持つ私が直すとこうなる。

「2005年も終わろうとしている。今朝は身を切るように寒く、戸外にいるほどに手が痛む。いつものように英字新聞を買うと、今年一年の国内外10大ニュースを掲載していた。」

 「ちんたら書いてんじゃねえぞ、オラァ」というデスクの声が耳の中に蘇るようだ。

 ひょっとすると、本文は他人に読ませるというよりも備忘録として書いているのかもしれない。だとしても、blogを紹介するトップの文章は、他人に読まれることを前提に書かなくてはならない。それが以下の通りでは、かなり困ってしまう。

 イラク人質事件から一年半以上が経ちました。批判の手紙と批判の手紙を書いた人と会いながら、いろいろ考えてきました。いろいろ批判されましたが、それは本当に正しい情報だったのか、それが僕だったのか、というのは疑問です。なので、僕はこのブログを開きました。もしよかったら見てください。左も右もいいんです。とりあえず、僕ら、努力して生きればいいじゃないですか。お互いにがんばりましょう。ということで、皆様、よろしくお願いします。

 あえては書き直さないが、この文章も、意味はそのままでよりわかりやすく書き直せる。多分、半分以下の長さに削れるはずだ。

 今井blogの文章に見る、冗長さとだらだら感は、彼の頭がきちんと整理できていない証拠だろう。おそらくイラクに渡航した段階では、彼はもっと未熟で、頭の整理もできていなかったのではないか。

 頭がきちんと整理された20歳はまれだ、だから彼の頭が整理されていなくても批判するには及ばない。ただし、そのまま世間で通用するわけでもない。
 どうも彼は、自分が真摯に行動すれば世間に通用すると感じているようだ。

 真摯なだけでは、世間に物言うには足りない。真摯であることは必要条件だが十分条件ではない。なによりも日々の仕事の中で経験を積み、自分を鍛える必要がある。

 勘違い20歳は世間に多い。彼は特別ではない。ごく普通の20歳だ(自分がどうだったかといえば…思い出したくもない!)。だが、今井氏は、イラク人質事件で世間の注目を集めてしまった。普通の20歳には許されるバカな行い(それは成長に必要な行為だったりもする)が、彼の場合思わぬ非難を引き起こす可能性がある。

 彼の前途は多難だろうな、と思う。がんばってほしい。
 

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Comments

自分も含めて「思い込み(思い上がりともいう)」で活動している方も多いと思います。

過去の栄光に酔っている、しがらみから抜け出せない人間もいます。

その際、当人に公器(標準)を忠告する人間の有無が問題です。

どうも、今井さんの場合は星 一徹のような恐ろしい強敵、恩人などはいない様子。

数年後週刊誌に今井さんが「あの有名人?はいま!」と体たらくを書き立てられない事を願っています。


Posted by: DVDを見せたがる男 | 2005.12.29 at 11:40 PM

「若さゆえの暴挙」と当時かなり攻撃されている状況を見て、当事者の3人が気の毒に思えたのは、記憶に生々しい。
#確かに当事者の行動は、若さゆえの暴挙だったとは思うけども。

一瞬、気になった点:
今井さんが韓国在住中なのが、未だに、日本国内に落ち着く地が無い事から?
もし、そうであったら非常に悲しい事です。
#そんな、冷たい島国根性的な民族でない。と思いたい。(-ω-)

今井さんだけでなく、
高遠さん,郡山さんも、心安らかに良い年を迎える事ができる様。祈っています。

Posted by: てらぽん@藤沢 | 2005.12.30 at 02:34 PM

Posted by: 映画「バッシング」「太陽」は無事上映されるのでしょうか | 2005.12.31 at 03:51 PM

 ソクーロフの「太陽」は是非とも観てみたいですね。
確か演劇では井上ひさしが明治天皇を登場させたことがありますが(タイトル失念「しみじみ日本・乃木大将」だったか…?)、昭和天皇となるとまだのはず。私の知らない作品はあるかも知れませんけれど。
 直接、昭和天皇を扱った映画が映画大国アメリカではなく、ロシアから出てきたというのも面白いところだと思っています。

 「バッシング」は存在すら知りませんでした。こういう映画は大体の場合、きちんとした傑作になるか、自意識過剰の痛い内容になるかの二つに一つなんですけれど、この映画はどちらでしょうか。

 日本映画に詳しい國分さん、観ました?(などと振ってみたり)。

 ひとつ注意です。リンクのみを書き込んで自分の意見とするような、引用の再構成に頼り、発言の主体をあいまいにするような書き込みは、できればしないでください。これは決してスマートな書き込み手法ではありません。むしろ主体を隠す卑怯さが目立つ方法です。

 ハンドル名でかまいませんので、記述の主体を明示した形で書き込んでもらえればと思います。

Posted by: 松浦晋也 | 2005.12.31 at 11:35 PM

呼ばれ?ましたので.「バッシング」は見損ねました.

昨年の東京フィルメックスでの上映作品で見たいものは他にもたくさんあったのですが(「SPL」「無窮道」「マジシャンズ」「あひるを背負った少年」「サグァ」etc),結局,一つも行けず……(毎年のことですが).

「バッシング」は例年,個性の強い作品が競うコンペティションで最優秀賞受賞なので,きちんとした出来なのではないかと思います(←憶測).
http://www.filmex.net/2005/compe.htm

受賞に際しての監督の言葉は下記のサイトから読めます.
http://www.filmex.net/2005/sakuhin/compe_bashing.htm

なお,ご参考まで,監督のブログは下記.
http://diary.jp.aol.com/jqmmwd9hztq/

渋谷のミニシアター系で上映されると良いのですが(もしくはポレポレ東中野か??).

また,ソクーロフの「太陽」は私も見たいですね.ロシア映画は上映機会が少ないので,(こちらの方がより上映は)難しいかとも思いますが.

Posted by: 國分利幸 | 2006.01.05 at 10:28 AM

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Tracked on 2006.02.11 at 08:50 PM

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