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2007.05.15

A-Bikeに乗る その7 A-Bikeの使い方

 A-Bikeの特徴——気楽に持ち歩き、どこでも走り回れる軽快さは、確かに今までの折り畳み自転車にはなかった。

 輪行で、ちょっとしたサイクリングで観光地を回るには好適だろう。それも小京都と呼ばれるような小さな町を回るのにはちょうど良い。遊びの道具としては、かなり使えるものだということは断言してもいいだろう。

 では、実用品としてはどうだろう。

 当初のコンセプトである都市内コミューターとしてはかなり使えるといっていいのではないかと思う。いつでも持って歩いて必要に応じて使うには、まだ少々重いが、持って歩くことで新しいライフスタイルを作り出せそうな気分になってくる。


 大地震のような大規模災害時に備えた仕事先からの帰宅用はどうだろうか。A-Bikeは小さいので、職場に常備してもかさばらない。

 3つ問題がある。

a)通常の自転車と走行感覚が異なるので、普段から使用して体を慣らしておく必要があること。
b)少なくともタイヤの空気圧は日常的に点検しておく必要があること。
c)小さな6インチタイヤで、ガラスの破片などが散らかっているであろう路上を、パンクせずに走行可能かということ。

 最初の2つは運用面で解決できるが、6インチタイヤの走破性の低さは、根本的な問題である。パンクに関してはタイヤ内に発泡樹脂を充填するという解決法があるが、それで乗り心地がどう変わるかは未知数である。

 現状で言えるのは、「あれば、ないよりはましだろう」といったっところではないか。歩けば12時間かかるところを4時間程度で帰宅できるとなれば、これは装備する意味がある。しかし、すぐにパンクしてしまって役に立たない可能性も否定できない。

 現状のA-Bikeは、生活に入り込んできた「まだ使い方が分からない珍妙な機械」だ。これをどうやって使いこなすかは、これからの僕らにかかっている。色々やってみて、使い方を見つけて行かなくてはならない。

 ここで一つ、あまり気張らなくてもできることを提案したい。

 A-Bikeの5.7kgを持ってみて重いと感じる人もいるだろう。そして、かなりの人が高校の時と比べて5.7kgどころではなく体重が増えているのではないだろうか(威張れた話ではないが私もそうだ)。

 そこでだ。
 A-Bikeを買って、同時に5.7kgだけ体重を減らすことを試みてはどうだろう。減量の暁には、かつての自分と、A-Bikeを抱えた自分が同じ重さになる。A-Bikeのない太った自分と、A-Bike込みの自分とを比べてみて、どれほどモビリティ(移動する能力)が向上するかを試してみるのである。

 もちろん全身に付く贅肉と、体の一部でかかええるA-Bikeでは体感的な重さが違う。それでも、重量は同じだ。タイヤなしの自分と、タイヤとフレームとペダルとが付いた自分とは、どれほど違うのだろうか。それを自分で体感してみるのである。

 面白いと思うのだけど、どうだろう。

——まずは、自分でやってみようかと思う。うまくいったならばあらためて報告する。いつまでも報告がない場合は、減量に失敗したということで。

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Comments

アルピニスト/プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが鉄アレイ11kg?を背中にしょって歩いて毎日8km?事務所まで通勤していると先日テレビで放送してましたが・・・。(正確な重量、距離数値は忘れました!番組を見ながら「大リーグボール養成ギブス」を連想しました。年がわかる!)

A-BikeとPCを背中にしょって都心の取材先となるとどうでしょう。
まず腰とヒザに加重がかかります。あと夏は汗でドロドロになります。けっこうキツイですよ。

どうもメカモノから健康モノの話題となりそうですが・・・
(メタボ対策にはA-Bike!とか)


Posted by: DVDを見せたがる男 | 2007.05.16 at 09:38 PM

>輪行で、ちょっとしたサイクリングで観光地を回るには好適だろう。

私も学生時代、自転車部の仲間たちと輪行で山間部に出かけ豪快なダウンヒルを楽しみました。
途中でブレーキシューがすっ飛んでしまい、絶叫マシンと化してしまいましたが。
A-Bikeでは、ちときついですね。

>大地震のような大規模災害時に備えた仕事先からの帰宅用はどうだろうか。

この点に関しては異議があります。
東京大学生産技術研究所による震災時の緊急避難シミュレーションの記事を新聞で読みました。
避難民の流れの集中により場所によっては明石花火大会歩道橋事故並みの恐るべき大混雑の発生が予測されるとのことでした。
自転車に乗っていてその流れに巻き込まれたら。
人波に押されて自転車を地面に倒してしまったら。
それが大惨事の引き金となりかねません。
自転車好きの一人としてそんな事態は想像もしたくありません。
被災地における生活の足としては大活躍できるでしょうが、避難時の自転車使用には熟慮が必要でしょう。

職場に常備する防災用品には持久戦用の水と食料、さらに消防無線なども傍受可能な小型広帯域受信機も加えるべきかと。
緊急脱出においてはどちらへ向かうかの選択で運命が決まります。
移動と待機、両方に対応可能な準備をするのが賢明と考えます。


Posted by: 空天 | 2007.05.16 at 10:12 PM

はじめまして。
いつも楽しみに拝見させていただいております。
私は17バイシクルのエクスウォーカーというものを所有しております。
小径車ということでパンクが心配でしたので、リペアムゲルというものを注入していただきました。
最初からこの状態でしたので、ノーマルと比べられないのですが、すこし重量が増している気がするのと乗り味が硬い気がします。
しかし、空気圧に関してはメンテフリーであることと段差越えなどで気兼ねなくフロントホップ出来ることが利点です。
同じ小径車オーナーとして、ご参考になればうれしいです。それでは。

Posted by: たむ | 2007.05.23 at 11:19 PM

こんにちは、いつも楽しませてもらってます。
松浦さんの自転車の記事を読みながら、未来の交通のことを考えていますが、
未来の交通用具としては自転車より、一輪車やフリーラインの方が期待できるんじゃないかと思っています。
自転車と同程度の機動性を、よりコンパクトにもたせられます。
法律の壁はありますけど。

Posted by: るー | 2007.10.08 at 03:06 AM

確かに体重をA-bikeだけ減らして、其の分自転車を担げばより行動範囲が広がりそうですね。ただ、確かにひざへの負担がどれだけ増えるのかが疑問です。

Posted by: akira | 2009.01.12 at 05:52 PM

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