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2011.06.30

ニコ動に新曲アップ

 少々前になるが、ニコニコ動画にオリジナル曲を1曲アップロードした。2年振りになる。

 こんな曲を書いていたのは29歳から31歳にかけてだから、過去の妄念を供養する行為とも言える。あと1曲残っているので、これもなるべく早くアップロードできるようにしたい。2年というのは間が空きすぎだ。

 ともあれ、面白い時代になったものだ。私が書いて本棚に放り込んでいた曲など存在しないも同然だった。演奏するにしても、演奏者を集めるような伝手も持っていない。「人がいない森の奥で木が倒れたとして、その時の音は存在したと言えるのか」という古い設問と同じだ。「存在しているとしても、存在していないも同然」ということである。
 それでも、ミクに歌わせてニコニコ動画にアップすれば、立派に社会的な存在になる。数は少なくとも聞く人がいて、わずかなりとも感想が帰ってくる。ニコ動に置いておくだけで、聞く人は増えていく。「いつか大ブレイクするかも」という虫の良い夢を見ることもできる。
  いつかどこかに届くことを期待して、瓶に詰めた手紙を流すようなものだ。流す場所が海や川ではなく、ネットというわけである。

 今回、DAWにLOGIC Expressを導入した。すると、これまでのGaragebandよりもぐっと音が良くなったのには驚いた。細かい調整も利くので、これまできちんとやっていなかったマスタリングのまねごとにも踏み込んでみた。声はメインボーカルがミクで、コーラスにルカを使っている。

 ニコ動の動画像をココログに貼れるようになったこともあるし、以下、過去に投稿した作品を貼って宣伝しておく。妙で不格好な曲ばかりだがご寛恕頂きたく思う。

 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれつきりのところもあるでせうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。(宮沢賢治「注文の多い料理店」序)
 これは、音楽に魅せられたあげく、うっかり曲を書こうなどと思ってしまった人、すべての真情だろう。
 誰もが宮沢賢治になれるわけではないけれども。

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この一年ばかりの仕事のまとめ

 去年から一杯働いているなという実感がある。はやぶさ2関連で頑張って毎日更新をした後、ばったり更新が途絶えたのも、とでもじゃないが忙しくてたまらなかったからだ。

 その間を埋めるようにしてTwitterを使っている。この一年ほどはこちらではなく、Twitterがメインページといってもいい状況だった。140文字という文章量制限は、気軽に書いて公開するという点ではよくできている。

 以下、この一年ほどの間にやってきた仕事の一部を紹介することにする。

 去年の3月に出た本なので一年以上前になるのだけれど、JAXA産業連携センターが作ったムック。書名で分かるようにメインコントラクターから中小企業に至るまでの日本宇宙産業を概観できる内容になっている。写真を担当した清水健カメラマンが凄腕で、美しい写真がふんだんに使われている。が、なによりもこの本の目玉は、日本の主な宇宙関連メーカーの一覧表が付いているところだろう。日本にはとんでもないところに高い技術を持った小さな会社がある。
 私はライターとしてけっこうな量の記事を書いている。記名記事として「宇宙産業が歩んだ半世紀」「世界の宇宙産業」の項目も執筆した。


 上記ムックの第二弾。第一弾が宇宙関連産業なら、こちらは宇宙実験、地球観測、衛星測位など宇宙利用産業を概観している。「宇宙兄弟」の作者である小山宙哉さんのインタビューも入ってお得な一冊。
 前回に引き続いてのライター仕事の他、記名記事として「ニュービジネスを創生したGPS衛星」と、綴じ込み別冊の「ドキュメントはやぶさ」を執筆した。「宇宙利用のムックなのになぜはやぶさが」というのはいいっこなし。編集の時点では、はやぶさ抜きの宇宙ムックなど考えられないほどのはやぶさブームが起きていたのだった。もちろん目玉は私の記事ではなく、はやぶさを作り上げた全企業リストである。


 ブルーバックスならではのはやぶさの使った技術に関する解説書。おそらく現時点におけるはやぶさの技術について一番まとまった一般向け書籍になっている。私は編集協力として参加。




 はやぶさ帰還とあかつき/イカロス打ち上げに合わせたNECの広告企画。私はインタビューを担当。こんなページも





 そしてこの、初めての子供のための本。実は私としては「H-IIロケット上昇」(1997年)「スペースシャトルの落日」(2005年)に次ぐ、3冊目のハードカバーだったりする。お子様の夏休みの読書に是非是非…






 iPhone/iPad向けの電子ブックの日経BPストアからも1冊出している。

 というわけで、電子ブックに関する本を電子ブックで出版するというなかなかメタな試み。Android版も出すという話を聞いているが、まだ出ていないようだ。

 肝心の内容については、深川岳志氏が、PC Onlineの「iPadで読む今週のお薦めコンテンツ」で紹介してくれている。

 「電子書籍に関する15の考察」は、出版界という狭い世界を相手にした本ではない。電子書籍という存在をもっと広く、大きなものとして捉えており、読後感は爽快だ。「電子書籍なんて……」と暗い顔で呟いている人に読んでほしい。価格は350円と破格の安さだが、さらに無料のLite版が用意されている。Lite版では「はじめに」「第1章」「第2章」を読むことができる。立ち読みの分量としては十分だろう。

 過分な言葉、どうもありがとうございます。

 しかし、まず「日経BPストア」というアプリをダウンロードし、そのアプリへのアドオンとして電子ブックデータを買うという煩雑さはなんとかならないだろうか。

 近日中にもう一冊、自転車ネタの電子ブックが出る予定。




 この他にもいろいろ書いているので、随分と仕事したなあという印象ではある。いや、まだ足りないのかもしれない、と反省。

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