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2011.06.30

ニコ動に新曲アップ

 少々前になるが、ニコニコ動画にオリジナル曲を1曲アップロードした。2年振りになる。

 こんな曲を書いていたのは29歳から31歳にかけてだから、過去の妄念を供養する行為とも言える。あと1曲残っているので、これもなるべく早くアップロードできるようにしたい。2年というのは間が空きすぎだ。

 ともあれ、面白い時代になったものだ。私が書いて本棚に放り込んでいた曲など存在しないも同然だった。演奏するにしても、演奏者を集めるような伝手も持っていない。「人がいない森の奥で木が倒れたとして、その時の音は存在したと言えるのか」という古い設問と同じだ。「存在しているとしても、存在していないも同然」ということである。
 それでも、ミクに歌わせてニコニコ動画にアップすれば、立派に社会的な存在になる。数は少なくとも聞く人がいて、わずかなりとも感想が帰ってくる。ニコ動に置いておくだけで、聞く人は増えていく。「いつか大ブレイクするかも」という虫の良い夢を見ることもできる。
  いつかどこかに届くことを期待して、瓶に詰めた手紙を流すようなものだ。流す場所が海や川ではなく、ネットというわけである。

 今回、DAWにLOGIC Expressを導入した。すると、これまでのGaragebandよりもぐっと音が良くなったのには驚いた。細かい調整も利くので、これまできちんとやっていなかったマスタリングのまねごとにも踏み込んでみた。声はメインボーカルがミクで、コーラスにルカを使っている。

 ニコ動の動画像をココログに貼れるようになったこともあるし、以下、過去に投稿した作品を貼って宣伝しておく。妙で不格好な曲ばかりだがご寛恕頂きたく思う。

 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれつきりのところもあるでせうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。(宮沢賢治「注文の多い料理店」序)
 これは、音楽に魅せられたあげく、うっかり曲を書こうなどと思ってしまった人、すべての真情だろう。
 誰もが宮沢賢治になれるわけではないけれども。

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2010.08.11

8月11日のはやぶさを巡るあれこれ

 本日の宇宙開発委員会本会議で、はやぶさ2の開発研究入りとイプシロンロケットの開発入りが正式に認められたとのこと。文部科学省は来年度予算要求に十数億円を計上する方針を固めた。

 この記事にあるように、開発研究というフェーズは搭載機器試作を行う段階。だからこのままでは2014年打ち上げには間に合わない。搭載機器では特に新規のインパクター開発が非常にクリティカルだ。間に合わすためには、年度内にもう一度開発フェーズ入りを審議する方向に持っていく必要がある。

 大塚実の取材日記に、今週月曜日のサンプル回収状況のブリーフィング内容が掲載されている。


 8月のうちに、サンプルが入っている可能性の高いコンテナB室の検査を行うことを検討しているとのこと。

 日本航空協会で、川口淳一郎プロマネが8月26日に講演を行う。


第251回 2010年8月26日(木) 18:00〜19:30
「日本の航空100年」記念講演 第3回
『はやぶさ』の帰還と,試料回収カプセルの産声,そして未来にむけて
JAXA宇宙科学研究所
教授
川口淳一郎氏

※都合により講師、テーマが変更になる場合もあります

会場 東京都港区新橋1-18-1
航空会館 7階 入場無料  地図yahooの地図
 (当日先着200名。事前予約等は行っておりません)
交通 JR新橋 日比谷口徒歩5分  都営三田線内幸町A2出口徒歩1分
お問合せ 〒105-0004 東京都港区新橋1-18-1 航空会館6階
(財)日本航空協会 文化情報室
電話 03-3502-1206  FAX 03-3503-1375

 惑星地質ニュースに、阿部新助さんと平田成さんによる、「はやぶさ帰還報告」が掲載されている。


 阿部さん(台湾 國立中央大學天文研究所)、平田さん(会津大学)は共にはやぶさサイエンスチームのメンバー。阿部さんはJAXA回収隊の光学観測班に参加した。

 アマゾンがアオシマ1/32のはやぶさのプラモデルの特別バージョンを販売する。本体が金色メッキされたもの。現在アマゾンでは予約を受け付けている。掲載されている写真によると、本体が金色メッキで、台座、スラスター、サンプラーホーン、ハイゲインアンテナ、太陽電池パドルが銀色メッキの仕様のようだ。アマゾン限定販売とのこと。2010年9月15日発売予定。

 色々書きたいのだけれど、まだ時間を取ることができないでいます。

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2009.11.03

 BD-Frog:2010年から新デザインで復活

 今まで気が付かなかったのだが、独R&Mが、2010年モデルからBD-Frogを復活させていた。

Frog2010_2

 復活させたはいいのだが、この姿はいかに。フレームは同社の新型モノコックフレームに変更。これはいいとしてタイヤは12インチから16インチに。ギアは内装8段だが、重量は12kg。はっきり言って重い。値段は14万700円(税込)。

 ちなみにこっちは旧モデル。



Frog2006_2

 旧モデルのほうが良いデザインだったと思うのは、旧モデルオーナーのひいき目…だろうか。

 タイヤの大型化につれて、折り畳み時の寸法もずいぶんと大きくなってしまった。

  • 旧モデル w63×h48×d28(cm)
  • 新モデル w67×h57×d37(cm)
  • 寸法の差 w5×h9×d9(Δcm)

長さがプラス5cmというのは頑張ったと思うが、高さと厚みがプラス9cmというのはどうにも。特に厚みプラス9cmというは、持ち運び時に従来よりもかなりかさばるということを意味する。

 ちなみに現行のBD-1とブロンプトンは以下の通り。

  • BD-1(2010年9速モデル):w78×h61×d36(cm)
  • ブロンプトン(M3L):60×h58×d30(cm)

 12インチの旧モデルには、「スポークが折れやすい」という欠点があった。短すぎるスポークが乗車時のショックを吸収しきれなかったためである。この欠点を解消するには、タイヤを大きくすれば良い。オーナーとしては14インチが付けばずっと走行性能が上がるとは思っていたが、まさか16インチまで大きくしてくるとは。

 
 現状の私見は、デザインは「残念」、折り畳み性能は「問題ありか?」、走行性能は「不明」といったところだろう。もちろん、乗ってみたらぐいぐい前に出る気分の良い自転車に仕上がっている可能性もある。どこかで試乗できないだろうか。

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A-bike:hirax.netさんの記事について

 もうかなり前のことになるのだが、A-bikeと、その模造品について、hirax.netさんがこういう記事を書いている。

純正A-bike より 8インチ空気タイヤ版 A-bicycle の方が断然イイ!の不思議

 少なくとも、今回比べた純正A-bikeは「剛性」「直進性」において、パッチモンに比べてかなり劣っていた。前輪・後輪の直進性、そしてフレームから後輪への剛性感が、全然違うのである。
(中略)
 意外なことに、8インチ空気タイヤ版 A-bicycle はさまざまな部分で改善がされていて、純正品より(現時点では)遥かに「良い移動道具」になっている。個体差は大きいだろうから、一概に判断することはできないが、今日の純正A-bike v.s. 8インチ空気タイヤ版 A-bicycle を実際に眺め、実際に触り、実際に乗ってみた上での勝負結果では、モノとしてはパッチモンの圧勝だった。

 この記事が出た後、「お前さん、純正品を薦めていたじゃないか、立場ないね」的な意見がいくつか届いた。

 ちなみに、hirax.netさんはこの後で以下のような記事も書いている。

A-bike v.s. A-bicycle(8インチ空気タイヤ版)再び

(松浦注:きちんと純正品整備した。)すると、「純正A-bike」の剛性感が別モノと思えるほど、良くなっていた。フロントとリアを繋ぐ部分がフニャフニャなのは変わらないけれども、それ以外の剛性感がずいぶんと感覚が変わり、乗っている時の「不安感」が”かなり”改善されていた。自転車としては、まだ「(パッチモン)A- bicycle(8インチ空気タイヤ版)」の方が良かったが、、その安定感の違いは(ネジを締め直し、後輪のポジションを変える前の買ったそのまま状態よりは)かなり小さくなっていた。
(中略)
・・・結局、「純正A-bike」と「A-bicycle(8インチ空気タイヤ版)」の持ち主二人の意見は、”着実に改良をした”8インチ空気タイヤ版の「純正A-bike」が出たら、それが一番だよね、というところで一致した。

 というわけで、問題は「かなりの部分が整備の問題であった」ということで解決しているのだが、以下少々補足を書いておくことにする。

 私は、ここで比較対象になっている8インチ空気タイヤ版A-bicycleに実地で触れたことはない。もちろん乗ったことはない。それでも、ネットで調べると、何が起きているかは推測できる。

 事態を理解する鍵は重量だ。

 8インチのニセモノは非常に種類が多いので、hirax.netさんが入手した機種がどれなのかは分からないのだが、調べてみると公称重量5.7kgから8kgまでさまざまなようだ。

 そこで推測なのだがhirax.netさんが入手した機種は、7.5kg〜8kgあるのではないだろうか。オリジナルのA-bikeは5.7kg。現行製品のA-bike Plusは6kg。重量差は、1.5〜2.3kg。

 もともと6kgの製品に、プラス1.5〜2.3kgの重量増加を認めるならば、相当がっちりしたものにすることができる。「8インチのバチモンのほうが「剛性」「直進性」が良い」という印象は、かなりの部分、重量増加を認めた設計に依存しているのではないだろうか。

 ここから先は、かなりの部分を購買者の価値基準次第ということになる。プラス1.5〜2.3kgの重量増加を認めて、価格も安い(1万円以下とのこと)、しかも走行性能も決して悪くないニセモノを選ぶか、それとも1.5〜2.3kgも軽いが5万円超の本物を選ぶか。

 私ならば、たとえ5万円でも純正品を選ぶ。7.5kを持ち歩くのと5.7kgを持ち歩くのでは、体感的に大きな差があると考えているからだ。現行品でも6kgという重量は他の製品では得られない大きな利点だ。

 自転車の軽量化は容易なことではない。よく「1gの軽量化に100円かかる」などといわれる。1kg軽くしたければ10万円というわけだ。実際、8kgを切った自転車を部品の交換で軽量化を目指すとそれぐらいはかかる。
 しかも軽量化は耐久性とのトレードオフとなる。A-bikeは試作品が5.5kg、最初の製品版が5.7kg。次期製品が6.0kgと重くなってきた。5.5kgを目指したが、製品としては無理があって5.7kgになり、さらには売れるにつれて、最初の想定とは異なる使い方をされることも増えたため、6.0kgまでの重量増加を認めて構造を強化することになったのだろう。軽量化は本当に難しい。

 A-bikeは軽さを活かして持ち歩くというコンセプトの製品だ。問題は、それだけの軽さと、軽さが代償として要求するコストが、自分の価値観に見合うかということだ。私は見合うと思っている。

 もちろん「8kgであっても走行性能が良くてずっと安ければそれでいい」という考え方もありだ。プラス2kgもあれば、危険なほど壊れやすいということはないだろうし。

 ところで、A-bikeにはもう設計的に詰めていく余地はないのだろうか?
 例えば日本の自動車メーカーが、A-bikeのような自転車を、自動車に常備するオプションとして販売しないだろうか。日本の自動車メーカーの設計・製造能力をもってすれば、A-bikeを超えるA-bikeを作ることができるのではないかという気もするのだが。

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2009.10.26

A-bike:タイヤチューブを交換する

 事の発端は7月の半ば、A-bikeに乗ろうとしたら、前輪の空気が抜けていた。ポンプで空気を入れても抜けてしまう。どうやらバルブの根本に穴が空いたようだ。
 もともとA-bikeのタイヤには空気を入れるときに少しバルブを横方向にこじる必要がある。このためバルブ根本でチューブが裂ける事があり得る。このことはmixiのA-bikeコミュで知っていた。
 やってしまったか。チューブを交換しなくてはならない。

 早速、A-bike販売元の香港のサイトにチューブを注文した。この時、ふと考えた。6インチの小さなタイヤのチューブ交換は、かなり大変らしい。交換途中でチューブを傷つけたらそこでおしまいだ。
 もうひとつ、送ってくるチューブはまず間違いなく大陸中国製だろう。となると、どんな品質のものが届くかわからない。

 というわけで、予備のさらに予備も含めてチューブを4本注文した。ほどなくチューブは届いたのだが、そこからが大変だったのである。


Tire1_2 まず、送ってきたチューブが、4本ともあまり信用できそうになかった。タイヤに装着せず、そのまま膨らますと。ドーナツ状にきれいに膨らまず、太いところや細いところができるのだ。あきらかにゴムの厚みが均等になっていない。
 しかも、バルブ部分にはなにやらさびのようなものが浮いている。バルブ部分が錆びるような環境で保管されていたとすると、チューブのゴムはもっと痛んでいる可能性があるだろう。

 これはまずいのではないか…。不良品だったらかなわない。

 イヤな予感を感じつつも、他に手段がないこともあり交換してみた。




Tire2_2 Tire3 Tire3_1

Tire4 6インチのタイヤをリムから外すのは、かなり大変だが、慣れればできないことではない。タイヤレバーを3本使い、格闘すること約30分で、外すことができた。チューブを交換してはめるのも一苦労だが、なんとかなるものだ。この時、私はミシュランだったかが無料で配っているタイヤレバーを使ったのだが、後でパナレーサーが販売しているタイヤレバーを使うと、より簡単にタイヤを外し、取り付けることができた。道具は選ぶべきである。

 チューブを交換したタイヤのチューブに空気を入れてみる。きちんと入る。やれやれ、不良品かと思ったが使えそうだ。これで良し。

 しかし、良くはなかったのだった。

 4本買ったチューブ。まずは1本目。

 交換してから一週間ほどしたある日、A-bikeを置いた玄関から、突如「ぷしゅー」と空気が抜ける音が聞こえた。チューブを交換したばかりの前輪の空気が抜けている。

 またも格闘30分の末にタイヤを外して調べると、チューブに小さな穴が空いていた。どうやら、ごく狭い部分でゴムの厚みが非常に薄くなっており(製造時に気泡でも入ったのではないだろうか)、そこが破れたことが判明。やはり、取り寄せたチューブの品質には問題がありそうだ。とはいえ、まだチューブは3本残っている。交換だ。

 そして2本目のチューブ。

 今度は1ヶ月ほど持ったが、ある日、空気が抜けているのを発見。また破れたかと思ったが、空気圧が低くなっているだけで完全には抜けていない。ポンプで空気を入れてみると、バルブ部分がダメになっていて、内部圧力がある程度以上になると空気を逃げてしまうことが判明。

 またも、大汗かいてタイヤを外し、3本目のチューブに交換。

 交換後、空気を入れてみると、なんとバルブから空気が漏れてくる。どうやら、バルブに何かが噛み込んでいるようだ。
 何が噛み込んでいるかはわからないがはずれないかと、空気を入れ、バルブから放出しを繰り返してみた。すると、そのうちに、バルブから、なにかどろどろの白濁した液体が出てくるではないか。
 どうやら、内部に少量のゴム糊のような液体が注入してあり、小さなパンク穴をふさぐようになっているらしい。しかし、その液体が内側からバルブに入り込んで固まり、バルブが完全に閉じなくなっていた。2本目のチューブのバルブがダメになった理由も、これと同じらしい。
 内部から強く空気を噴き出させたら、ゴム糊状液体をすべて排出できるか、と思いきり空気を入れたら、バチン…チューブが破裂した。内部からはかなりの量のべとつく白濁液体が飛び散り、部屋の掃除が大変だ。

 なんだが非常に情けない気分になる。

 残るチューブはあとひとつ。ところがこれも液体がバルブに入り込んでダメになっていた。もうチューブ破裂の危険は犯せない。新たにどこかからチューブを調達しなくてはならない。

 幸いにして、楽天でディアマイフレンドというショップが独自に製造したチューブを販売しているのを発見した。「中国製」と書いてあるが、背に腹は替えられない。日本側から品質管理の指導が入っていることを期待しつつ注文した。今度は2本だ。もう4本まとめて注文するような、あぶないことはできない。

 このチューブだ。1本900円なり。

 送ってきたチューブはといえば、香港から購入したチューブと全く異なるものだった。まず材質が違う。通常の自転車屋で売っているパナレーサーのチューブと同じ材質だ。香港からのチューブは生ゴムのようなさわり心地だった。
 中に妙な液体が封入されているようでもない。
 そして、空気を入れてみるときちんと均等に膨らむ。これなら大丈夫そうだ。

 とにかくタイヤを外してチューブを交換した。これでどうやら落着である。

 ところが、このディアマイフレンド製のチューブには、より一層の利点が存在した。A-bikeの走りがスムーズになり、乗り心地が良くなったのだ。自転車の性能は、かなりの部分をタイヤに依存するとは聞いていたが、前輪のチューブを交換するだけで体感できる乗り心地が一気に好くなったのにはびっくりしてしまう。
 今、残る後輪のチューブも、もう一本購入した新しいチューブに交換してしまおうかと思案している。

 今回のことをTwitterに書いたところ、実際に中国ビジネスに携わっていたり中国製品で様々な体験をされた方々から反応が返ってきた。
 曰く、「中国は、品質にうるさい日本には一番よい品質のモノを出してくる傾向がある」「他のアジア地域で中国製品を買うと、かなり悲しい目にあうこともある」「日本メーカーが中国で生産する場合、相当な力を入れて品質管理手法の指導を行う」、さらには「一方で国内の品質管理が空洞化しつつある」「中国は国を挙げて品質管理を強化しつつある」とも。

 当面、中国製品は日本に入ってきたものを買うのが良いようだ。香港あたりから個人輸入すべきではないのだろう。しかし、いつまでもそうだと思ってはいけない。
 かつて、Made in Japanが粗悪品の象徴だった時代があったことを思い出そう。
 そのうち我々がMade in Chinaを高品質の象徴としてこぞって買い求める時代が来ないとも限らない。遣唐使の時代がそうだったように。

 このディアマイフレンドでは通販でA-bike Plusを購入できる。その他、ギアやタイヤなどの部品も購入可能だ。今後も乗り続けることを考えると、タイヤやチューブ、強化部品などは、購入して保存しておいたほうがいいかも知れない。

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2009.07.27

はやぶさリンク:はやぶさ in メイド喫茶@秋葉原

Hayabusa_cake

 秋葉原に、シャッツキステというメイド喫茶がある。“秋葉原カルチャーカフェ”という売り文句にあるように、単にメイドがいる喫茶店ではなく、図書館のような知的雰囲気を目指すというコンセプトなのだそうだが、そこで7/18〜22に「宇宙七衛星物語」パネル展というイベントが開催された。現代萌衛星図鑑関連だ。

 掲載された衛星を解説したパネルを展示、宇宙関連図書が読め、著者であるしきしまさんのこれまでの衛星関連同人誌が購入できる、というもの。私は見ていないが、JAXAから借りてきたビデオの上映もあったとか。

 そこで、初めてメイド喫茶というところに行ってきた。

 なんとも面白い空間だった。小劇場系の演劇で、観客も演劇に参加させてしまうというところがあるが、そんな雰囲気。メイドさんたちが、こちらに語りかけるでもなく、衛星の話題を話し合っており、客はそれを聞くでもなく、見るでもなく、文字通り“経験する”。それはもちろん演出であり演技なのだが、相当練習したらしく、不自然さはない。もちろん彼女らとしても毎日職場で演技しているわけだから、慣れていくに従って演技とも日常ともつかないものとなる。

 メイド喫茶という非日常空間で、演出を仕掛けることにより、逆説的に日々の生活ではありえない日常が現れ出る、というか。

 私の本も展示されていた。なんともくすぐったい。ここはいっちょ「あーチミチミ、わしはそこな本を書いた松浦というもんじゃがー、ちと足元がくらいのお」とかなんとかいって、1万円札に火を付けて足元を照らしてみるか、などとも考えたが、もちろんそんなことをできるはずもなく、おとなしくケーキを食べて退散したのであった。

 写真は、会期中の特別メニュー「はやぶさ」ケーキ。他に「さきがけ」ケーキもあった。

 数々の世界初を達成した「はやぶさ」だが、ここでもう一つタイトルが加わった。「メイド喫茶でメニューに掲載された史上初の小惑星探査機」である。

 はやぶさケーキは、オレンジ風味のしっかりしたスポンジと甘すぎないクリームが大変おいしかった。

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2009.05.04

18年物の新曲

 ここのところ、このblogでも宇宙の話しか書いていないなあ。

 というわけで。

 新たにアップロードしました。前回から半年以上経ってしまいましたが、3曲目です。1991年に書いた曲です。

 今回の詩は、自分が現役高校生の時に、図書館報に掲載されていたもの。30歳近くなってから読み返し、いかにも高校生っぽい未完成な感性が面白いと思って、曲を付けたのだった。

 母校のボロ極まりなかった図書館も、今はもうない。とうの昔に綺麗で大きな図書館に建て替えられている。取りあえずは、「30年前に木造の古いきしむ図書館の貸し出しカウンターで、三つ編みお下げ(眼鏡オプション付き)の女子高生図書委員長が、丸い小さな字で書いた詩」とでも、妄想した上で聴いてもらえれば本望である。

 さて、1991年頃に書いた曲も、残っているのはあと2曲。次の曲はミクだけではなく、ルカも使う予定。そして最後の曲は、かなり長いです。詩も、ここまでとはちょっと毛色が変わります。

 最後に、過去にアップした曲へのリンクも掲載しておく。「受けなくってもいいんだよ(ツン)」という態度を取っていても、再生数やマイリスト数が伸びるのはうれしいので。

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2009.01.16

巡音ルカを予約してしまった

 予約してしまった。

 以前も書いたかもしれないけれども、30歳の頃に描いた曲が5曲あって、それをぼつぼつと初音ミクに歌わせてはニコニコ動画にアップしている。今、3曲目をいじくっているが、この後の4曲目と5曲目には、ミク以外の声が必要になるのだ。
 少々早いが、ええい買ってしまえ、というわけ。

 5曲をアップし終えたら、当時スケッチだけ書いて、完成させなかった曲を作り上げようと思っている。これが3曲ほど。その後は、これまた当時、詩を選ぶだけ選んで、そのまま放置していたものにあらためて曲を付けてみようと思っている。半年に1曲のアップのペースで、一体どうなることやらではあるが。

 では、その次は…

 野望はある。まず、オーケストラ伴奏付きの歌曲。いや、歌曲というよりも、オーケストラと声の曲。できれば5つに分割したオーケストラが聴衆を囲むように配置され、音列技法かなにかを使って、思い切りかつてのアバンギャルドのような響きで、歌う詩はもちろんシュールレアリズム——というような曲だ。

 ピエール・ブーレーズに、「プリ・スロン・プリ」という曲がある。オーケストラにソプラノが付いて、ステファン・マラルメの詩を歌うという、1時間以上かかる大作だ。
 「プリ・スロン・プリ」の影響をうけたのかどうかは分からないが、武満徹にも、「ソプラノとオーケストラのための環礁」という曲がある。こちらの詩は大岡信。

 そんな曲を書いてみたい。詩は、西脇順三郎か、それとも滝口修造か。

 その先は、オペラだな。かつて、サン・テクジュペリの「星の王子さま」と「人間の土地」を混ぜて、オペラの台本を書きかけてほったらかしにしてあるので、まずはこれは完成させ、曲を書いてMIkuMikuDanceでボーカロイドにバーチャルオペラを演らせる。
 器楽は室内楽レベルに小さな編成。登場人物は男声3人に女声2人。男は、サン・テクジュペリ(僕)と、アンリ・ギヨメ、そしてジャン・メルモーズ。女は、王子様(中性の扱いとなる)、薔薇の花(コンスエロと一人二役)。サン・テクジュペリが、ナチスドイツ迫るパリで、「世界に対する愛情の不足の罪」で裁判にかけられるというシーンがクライマックスとなる(裁判官がメルモーズ、弁護士がギヨメなのだ)。

 …まあ、言うだけは自由だからね。

 それはさておき、朗々と響く声の男声ボーカロイドが欲しいな。クリプトン・フューチャー・メディアに対しては「藤山一郎ロイド」とか、「フランク永井ロイド」を希望するものである。

 色々毀誉褒貶はあれどブーレーズが20世紀を代表する大作曲家であり、同時に指揮者であることは間違いない。そんな人物だから、自作も何度となく録音しており、しかも録音毎に自作にも手を入れたりしている。私が四半世紀前に入手して、何度となく聞いたのは、この1969年の録音だった。
 この曲はソプラノの扱いもさりながら、オーケストラの鳴らし方も面白い。特に終曲の“墓”でのぎしぎしきしみながらカタストロフに突進する音楽は、20歳になったばかりの自分を魅了したものだった。若さ故の悩みに煩悶する若者を魅了する苦さにあふれている——とでも言いましょうか。

 武満徹というよりも、指揮の外山雄三の卓越した曲の解釈を聴くための一枚。外山は自らも作曲家だが、このCDでは指揮者として素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
 このCDは武満の死後2年目の彼の命日、すなわち三回忌に発売された。おそらく外山は、友人であった武満に最高の演奏を手向けるべく、相当の覚悟を持って演奏に挑んだのだろう。譜面を徹底的に研究し抜いたという印象だ。名曲「地平線のドーリア」の演奏も素晴らしいが、なによりも、ろくに演奏される機会がない「環礁」で、心に沁みるような演奏をしているのは、天晴れというほかない。ソプラノの浜田理恵も、音程から発音に至るまで、完璧と形容できる声を披露している。

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2008.12.27

BD-Frog:前輪を外さなくとも折り畳めるようになる

8total

 長らく報告していなかったBD-Frog。実はこの秋、3ヶ月に渡ってサイクルハウスしぶやに長期入院していた。
 といってもトラブルが出たわけではない。かなりの距離を乗ったのでメンテナンスをお願いしたのだ。9月にショップに持ち込んだ段階ではそのつもりだった。メンテナンスとちょっとした改造。改造はフロントのクランクとギアを交換し、オリジナルの52Tから手持ちの56Tにハイギアードすることだけ、のはずだった。

 ところが10月にアメリカに行ったこともあって京成電鉄のお花茶屋駅近くのサイクルハウスしぶやに受け取りに行くことができたのは11月になってからだった。
 ショップに着くと「実は前輪を外さなくとも畳めるようになりました」との一言が待っていた。
 リアの変速機をカプレオからシマノの新しいデオーレXTというディレイラーに交換すると前輪を外さなくとも畳めるようになったという。
 聞いてすぐに思ったのは、「こりゃ人柱にならないかというお誘いだな」ということだった。以前、「もっと小さな変速機に変えたら前輪を外さずに畳めるようになりませんかね」と相談したことがあった。そのことを覚えられていて、「人柱は如何?」と誘われたのだろう。

 もちろんお誘いに乗りましたとも。

 一週間で出来るという話だったが、一週間後に届いた連絡は「ちょっとトラブルが出まして」というものだった。今回、フロントを56Tの大径にしたところ、ひかかってしまったというのだ。「大丈夫です。変速機のアームを切断して加工します」
 うわあ…と思ったが、もうここでは引くことはできない。「お願いします」と言ってさらに二週間。やっと完成した。




2zenrinhiroge 3derailer


 畳んだ状態でのBD-Frog。この通り前輪を外さなくてもきちんと折り畳まれている。前輪を出した状態で見ると、きちんと外装変速機が畳んだ状態で収まっている。

4delailer2  広げた状態で外装変速機を見る。シマノの新しいディレイラーのデオーレXTをアームを切断し、短くして使用している。

6stem  フロントのステム回り。ステムを短くしたので、ワイヤーも短くした。

7seatpost_2  今回最大の投資ポイント。チタン製のシートポストを入れた。およそ100gの軽量化。その100gに支払った値段は…聞くな!

5bb フロントは手持ちのパーツを使って52Tから56Tにした。52Tだと自分の脚力でもトップギアを踏み切ってしまうため。少しハイギアードに振ってみたわけだ。

 まず折り畳みだが、これは格段に楽になった。畳むと必ずチェーンがはずれるので、組み立て時にチェーンをきちんとギアに掛けなくてはならない。どうしても手が汚れてしまうが、それでも以前フロントタイヤを外していたことを考えると全然簡単だ。
 ハイギヤード化は、成功だった。よりスピーディに走ることが可能になった。ただしこれでも軽い。

 残念ながら変速の感触は悪くなった。特に3段目からトップギアにかけては、手元のシフターを操作してもきちんと変速しないことがある。これは、リアのギアがカプレオ、変速機がXT、シフターがカプレオという組み合わせだからかも知れない。シマノは部品の組み合わせをあまりにかっちり設計するので、違うグレードを組み合わせるのが難しいと聞いたことがある。

 問題点が一つ、思い切りペダルを漕いでいる時に強いショックが加わると、チェーンがディレイラーから外れることがある。これはフロントを大径化したこととディレイターのアームを短く切りつめたこととで、ディレイラーに入るチェーンのラインが完全にはディレイラーのギアとかみ合わなくなっているかららしい。
 今後フロントに60Tを入れることも考えていたのだけれど、60Tは無理かもしれない。逆にフロントを小径化することを考慮すべきかも。となると、Speed Driveを入れるしかないのだが、値段が…。どうしたものか。

 結論から言うと、これでまた理想の折り畳み自転車に一歩近づいたという感触がある。細かなトラブルはこれから徐々につぶしていけばいい。

 Frogに乗っていると20歳で初めて原付に乗った時の「おお、これに乗っていればどこまででも行くことができるぞ」という高揚感が甦ってくるのを感じる。面白いものだ。

 さあ、これでどこを走るか。

9firework
 12月20日の夕闇、江ノ島付近を走っていたら、突如冬の花火が上がった。夏の花火大会に向けての技術試験だろうか。  こういうことがあるから走るのは楽しい。26年前、初めて原付に乗った夏、伊豆半島を三島から回って下田経由で熱海まで来た時、花火大会にぶつかったのを思い出した。狙って見に行くのではなく、思わず出会う花火。

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2008.11.01

超(手短)バッハ入門(偏りあり)

 ちょっと反省する。

 いきなり「フーガの技法」を薦めたのは敷居が高かったか、と。

 思い出せば自分のバッハ体験も、ごく当たり前に中学時代に聴いた「G線上のアリア」と「メヌエット」から始まっている。

 「G線上のアリア」は管弦楽組曲3番の第2曲「エア」に基づいている。なぜそれが「G線上のアリア」と呼ばれるようになったかは、G線上のアリアの知識を読んでもらいたい。実際、クラシック関係は熱心な方が詳細なホームページを作成している。
 著作権もとっくの昔に存在しない曲なので、MIDIファイルも多数ネット上に存在している。例えばこのオルゴール編曲とか。

 とても良い曲。いきなり「フーガの技法」を聴くよりも、まずはここから始めた方がいいのかも。

 「メヌエット」は、バッハが2番目の妻アンナのために書いた曲集「アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」に収録された小品。こちらは「ラヴァーズ・コンチェルト」という題でポピュラー編曲が出たことで一気に一般化した。詳細はこちらを読むこと。
 もちろん、クラシックマニアとしては「どこがコンチェルト(協奏曲)やねん!」と突っ込みを入れねばならない。

 その次に、「トッカータとフーガニ短調」に引っかからなかったのが、自分の幸運だったのかも知れない。この曲はオリジナルはオルガン曲だが、指揮者のレオポルド・ストコフスキーが、派手なオーケストラ編曲を施してあちこちで演奏し、さらにディズニーのアニメーション映画「ファンタジア」に採用されることで、一気に人々の間で広がった。
 日本では「トッカータ」冒頭部分が、劇的な変化が起きる場合の劇伴として使われ、今や多くの人が嘉門達夫の「鼻から牛乳」の「鼻から牛乳」というフレーズのあの音楽ね、と記憶しているという状態となっている。

 が、思うにこの曲、バッハの代表作とは言い難い。トッカータは派手だががっちりとした構成を好むバッハ本来のありようではないし、続くフーガ(ちゃんとここまで聴いたことのある人、どれぐらいいる?)は、正直なところバッハが書いた数々のフーガの中では凡庸の類に入る。

 「ちゃらり〜、鼻から牛乳〜」で、バッハ体験が終わってしまっている人は、大変不幸であると思うのだ。

 私の場合は、「G線上のアリア」と「メヌエット」の次がブランデンブルク協奏曲3番だった。中学3年の夏、FMで放送されたのをたまたまエアチェックしてハマッた。何回聞き直したか分からないほど聴いた。詳細は、こちらを読むこと。バッハが公私ともに充実していた時代の傑作である。全部で6曲あるが、中でも3番と5番は名曲の名に値する。

 高校に入ると、フルートを習いだし、そこで演奏者としてバッハの楽譜に接することになった。最初が管弦楽組曲2番、次がバッハの真作か疑わしいニ短調のフルートソナタ。こっちは真筆間違いない変ロ長調のフルートソナタと続き、ロ短調のフルートソナタと出会った。

 これは本当にショックだった。その旋律は後の時代のモーツアルトよりもハイドンよりもベートーベンよりも半音階的であり、モダンかつ陰影に富んでいた。その複雑かつ繊細な旋律が、バッハ一流の対位法によって重なり合い、絡み合いながら音楽が形作られていく。大澤さんがコメント欄で「バッハはアバンギャルドだ」と書いているけれども、まさに同じことを実感した。「どうしてこんな半音階を十分に含んだ曲を書けたのか、俺には書けないよ!」ってな感じである(当時すでに自分で作曲への試みを始めていた。今思えば無駄なことを…)。

 その後ああでもないこうでもないとバッハの半音階的な曲を漁るきっかけとなった。「インベンションとシンフォニア」のへ短調のシンフォニアとか。

 ネットとはありがたい場所であり、探せばちゃんとMIDIやらMP3のファイルが存在する。私がノックアウトされたロ短調のフルートソナタの第1楽章はこれだ。

 ちなみにへ短調のシンフォニアはこちら。グレン・グールドは「インヴェンションとシンフォニア」を独自の解釈で曲順を入れ替えて録音しているが、最後にこの曲を持ってきている。これは私からすれば、まったくもって正しい解釈に思える。

 で、同時期にNHK-FMの「現代の音楽」を聴き始めていたわけだが、そのテーマ音楽がウェーベルン編曲の「6声のリチェルカーレ」だったわけだね。

 これです、これ。(音が鳴ります。注意のこと)「は・つ・ね・み〜く〜」

 これはまた、色々と語り始めたたら止まらない曲なので、またいずれ機会があったら。

 この世には確かに、「聴かないと人生損する」という音楽が存在する。その一つは間違いなくバッハの音楽であり、それにティーンエイジャーの時に接することができた私は、随分と幸せだったのだ、と。
 まあ、思いこみかも知れないが、この年齢まで生きてきての実感でもあるのです。

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