「シュウベルト」を観る

冬に戻ってしまったかと思えるほどの寒さ。雨も降っている。ロシアからのCD-ROMを見つつ、次の仕事の準備。ああっ、ゲラも返さなくっちゃ。
そんなところに大学の後輩のN君からビデオテープが届く。中身は自主制作映画「シュウベルト」(佐藤懐智監督)。十数年前に作られ、あちこちの賞を取った快作、いや怪作。N君は大学の模型クラブの後輩だが、現在は映像関係の仕事をしている。2年ほど前に会った時に「佐藤監督なら知り合いです」という話になり、「『シュウベルト』みたいんだが」といったらば、今になってビデオが送られてきた次第。
テレビの殺人事件物などでよく撲殺の道具に使われるシューベルト像。そのことにヒントを得てシューベルト像で殴り合うスポーツが考案された——という設定で展開する徹底したナンセンスというか笑うしかない作品。そうか、こんな映画であったか。笑い転げる。N君に感謝。
しかも「シュウベルト」といいつつ、音楽はベートーベンを使っているしフランツ・シューベルトのファンが見たら怒るかもなあ。「未完成交響楽」と続けて見たならなおさら味わい深いかも。
ところでこの「シュウベルト」には、とある不幸な事件をきっかけに有名になり、大変偉くなってしまった女性が出演しております。十数年前のその女性は映画の中でとてもかわいい笑顔を見せておりました。
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