新聞の取材を受ける

晴れてやっと暖かくなってきた。今日も書き物。
午後、「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」を読んで連絡してきた朝日新聞の記者から取材を受ける。やってきたKさんはわりと年配の方で、聞くと最近まで19年も整理部内勤で久しぶりに取材に出たという。大丈夫かなと思いつつ、話してみるときちんと本の内容を理解してくれていた。安心して、かなり飛ばして話をする。
過去何年にも渡って内之浦や種子島の取材で、惨状としかいいようのな大手マスコミの取材態度を見てきた。もう繰り返すのもいやなので詳細は笹本祐一さんの「宇宙へのパスポート」、「宇宙へのパスポート2」を読んで欲しいのだが、事前の勉強もせず、予算とか責任問題とかの自分の分かる部分だけで記事やニュース番組を構成して流す連中があまりにも多い。
大手メディアだからといって信用できるわけではない。今まで見てきた限りでは大手新聞社や大手放送局など、ダメ記者は組織の大小とは関係なくやってくる。最悪の例はNHKの「リレー君」だろう。種子島の記者会見で「リレーって何ですか」と質問したのだ。基礎的な電気回路の部品であるリレーを知らずに、会社の金で種子島まで来てニュースを垂れ流すことの意味を少しは考えて欲しい。実に恐ろしい。
最初は、「この馬鹿者共が」と怒っていたのだが、怒ったからといって問題が解決するわけではない。最近は、こっちが取材される機会も増えてきたので、私のところに来る記者には可能な限りきちんと説明をしようと努めている。私一人ができることは限られているが、こっちの言うことを理解して取材する記者が増えれば、それは宇宙開発を、ひいては科学技術を普通の人たちに認知してもらうための力となるだろうと考えてのことだ。インターネット時代は後戻りすることなく進んでいるが、マスメディアの影響力はまだまだ大きい。
今回の取材は、いつどのような形で記事になるかも分からない、いわゆる「暇ネタ」取材だった。載れば宣伝になるからうれしいが、載らなくともKさんがこちらの話をきちんと理解してくれれば、それだけでも意味があるだろう。
夜、またもキノコとシーフードのカレー。今回はエビを使って、煮る時にシナモンも入れてみた。また、水の代わりに無塩野菜ジュースを使ってみる。ここまでやると焦げ付きやすくなるので、鍋をかき回しつづけなくてはならなかった。味は大分追い詰められたと思うので、そのうちレシピでも公開するかな。
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