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2004.05.05

弟と温泉に行く

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4月25日

 またもでろんでろんに消耗して寝ていると、弟から電話。「温泉に行こう。クルマを出してくれ」。そうか、サラリーマンである弟からこんな電話が入るということは日曜日か。曜日の感覚がぐちゃぐちゃになっている。

 天気もいいし自分も温泉で少しゆっくりしたい。そう思って承知する。

 2歳年下の弟は、大学が哲学科卒でなぜか現在はネットワークエンジニア。独身で現在は逗子に住んでいる。

 子供の頃から色々な意味で、私と弟は対照的だった。はしっこくて模型工作が好きだった私に対して、弟はおっとりしていて釣りが好きだった。食べるのが不器用で煮魚の身をきれいに食べられなかった私に対して、弟はおいしいものが大好きで煮魚をきれいに食べることができた。母親の目を盗んで間食をする時も、私は冷蔵庫の一番手前に入っているものをつまみ食いするだけだったが、弟はなぜか冷蔵庫の奥から、いちばんおいしいものを見つけることができた。

 彼は大学卒業後、しばらくの間公務員をしていたが「あんな腐った環境ではやってられない」と退職し、なにがどうなったのか、いつのまにかネットワーク関連の技術を身につけて現在は、色々と社会問題を起こしている某ネットワーク会社で働いている。

 久しぶりに会う弟は疲れ切っていた。「仕事がねえ、とにかくきつくてねえ」と元気がない。ところがこっちは久しぶりに自動車のハンドルを握ると、おおなんか血がたぎるではないか。箱根湯本あたりの温泉で満足してしまっていいのか。いやよくない。

 西湘バイパスを走りつつ「湯河原に行くぞ」というと弟は「どこでもいいよ」といって寝てしまった。さあ湯河原だ。といっても、真鶴道路経由で行くのは芸がない。

 で、箱根ターンパイクに入る。一気に駆け上がり、大観山から湯河原へと降りていく。おお、楽しい楽しい。

 日帰りの湯に入ると、日曜日なのに湯船は我々だけ。他の客が来ることもなく、こんなのでいいのだろうか。ともあれとろんとした湯に1時間以上浸かり、日常の垢を洗い落とす。「ああ、これで連休まで持つかなあ」と弟。

 色々と彼のいる回線業者の世界の話を聞く。
「例えばアスレチックジムにブロードバンド回線を売ろうってことになるだろ。そうすると「アスレチックBB」とかなんとかいって企画書を書くわけさ。中身はまあ推して知るべしでねえ」
「つまり内容がないと?」
 パソコンの世界もインターネット接続業者の世界も、かなりのインチキ商売が横行していたのは知っている。しかし今もそんな状態とは知らなかった。

 帰りもまた、箱根へと駆け上がり、箱根ターンパイクを下る。エンジンブレーキを駆使していかにしてブレーキを踏まずに下るかに挑戦。おお、楽しい楽しい。

 帰りも弟はぐうぐう寝ていた。サラリーマン時代末期の自分を見るような気がする。

 実家にて42歳と40歳の兄弟が、70歳の母が作った夕食をもそもそと食べる。情けないことこの上なし。そのまま弟を逗子の自宅まで送る。彼は釣りに便利という理由から、逗子に住んでいる。初めて弟の家に入る。感想はといえば、「だからあれこれ買い込むのはやめろってのに」。

 写真は入浴場の玄関。自動ドアに取っ手をつけて電源を切っていた。とってもいいところで気に入っているのだけれども、次に来る時まで大丈夫だろうか。心配だ。


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