我々は歴史を生きているということについて
一昨日書いた「独占を再考する」にかなり手厳しいコメントが付いた。
基本的に、私の態度は私の書く文章で証し続けていくしかないと思うのだが、このようなことを書いた私の動機を「悲しい」と書かれてしまったことに一言。
私は14年、途中2年間大学院に出たので実質12年間、日経BP社(入社時は日経マグロウヒル社)に記者として勤務した。その過程で、一般の人が見ることがないであろう現場を色々見てきた。もちろん産業記者であり、事件記者ではなかったのでたかが知れているのだが、それでも「俺、歴史の生成する過程を見てるんじゃないだろうか」と思うことは多々あったのである。
最近、そういう体験は、メモでもいいからまとめて公開するべきなんじゃないか、そう思うようになった。
というのは、特に企業を引退した方や官僚OBといった人たちに会うと、「なんでそんなこと黙ってたんだ!」と言いたくなるようなことを聞く事があるのだ。本人にすれば当たり前だし、守秘義務もあるしでずっと黙っていたのだけれども、それが公知の事実になっていれば、様々な決断も違うようになっていたんじゃないかというようなことが意外に多い。
こりゃ、自分の乏しい体験もともかく書いておいたほうがいいな、と思うようになったところで、たまたま「巨大独占」を読み、ADSLのことを思い出したのだった。それぐらい、インターネット協会総会におけるNTT糾弾は印象に残っていたのである。
で、ここに書いた次第だ。
なにしろこのblogは「日々感じる『揚力』と『抗力』についてアップします」という場所なのだ。
ところで、森山さんの日記に
プロデューサーとディレクターを混同しているようなところもあったし。
ということで、調べてみたらディレクターのお仕事というページを見つけた。同HPにはプロデューサーのお仕事という文章もある。
なるほど。番組の方向付けを行い、予算をはじめとした番組枠を管理するのがプロデューサー、その下で各回の番組を作るのがディレクターなのだな。
というわけでNHKの現状について本を紹介するの「プロデューサー」を一カ所「ディレクター」に直しておきました。
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