テレビからの声に泣く
本日、テレビをつけっぱなしにして原稿を書いていて、不覚にも泣いてしまった。
テレビでは、中越地震でひどい被害を受けた山古志村の様子を流していた。画面に、やっと村に戻ってきて倒壊した家の前にたった農家の方が写り、こう言ったのだ。
「また元気が出てきました。ここにもう一度家を建てて、牛舎を建てて、家族と牛を飼って暮らします」
ここで、ぶわっと涙が出てきてしまった。一体これからどれほどの苦難があるかも知れないのに、こう言うのか。こう言い切るのか。
と、同じ感情を映画で味わったことを思い出した。どの映画だったか…そうだ、「風と共に去りぬ」だ。ヴィヴィアン・リー演じるスカーレット・オハラが、荒れ果てた故郷に戻り、土をつかんで「二度と飢えない!(Never hungry again!)」と誓うシーンだ。
精神は死んでいない。
被災しなかった地域にいて、ひいこら原稿を書いている自分には、これ以上なにも言うことはできない。
原稿に詰まり、深夜コンビニに出かける。大して金額を確かめもせず541円だと思いこんで、レジで1041円を出す。考え事をしつつ釣り銭を受け取り、店の外に出て、初めて自分が500円玉ではなく100円と10円の塊を握っているのに気が付く。しめて490円なり。
551円だったらしい。だったら気付よ店員、機械的な対応してるんじゃないよ、と憤慨しかけて思い至る。自分も機械的に釣り銭を受け取って外にでてきてしまっていたのだった。
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