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2005.05.18

面白いページを2つ紹介する

 まずは、かなりあちこちで紹介されているのだが。

ポチは見た

 副題が「マスコミにだまされないために、虚構に満ちたマスコミの嘘と裏を知ろう!」というもので、マスコミ業界がやらかすろくでもない情報操作を、犬のポチとご主人様との会話で軽妙に解説したページ。Geoctiesにある匿名ページなのだけれども、作者はおそらくマスコミ関係者だ。
 私の知る範囲では間違ったことは書いていない。
 文章も達者で、読みやすい。ポチのキャラクターもきちんとエッジが立っている。

 残念ながら作者が忙しくなったのか飽きたのか、途中で更新が止まってしまっているが、是非とも完結して欲しい。


 もうひとつは、「ヤングサンデー」誌の連載「絶望に効くクスリ」(山田玲司)で知ったページ。

非電化工房

 同じことができるなら電気なんか使わない方がいいということで、電気を使わない家電製品(!?)を開発している人のページだ。

 「おーおー、エコかよエコ」と思う人もいるだろうが、私はこの非電化冷蔵庫が気になってしょうがないのだ。そりゃまあ宇宙の背景輻射は3Kだから、宇宙空間に放射冷却するというコンセプトは分かる。でも地上からやろうとすると、間に結構な温度の赤外線を放射する空気の層がある。そんなに都合良く冷えるものなのだろうか。

 確かに天気予報で言う放射冷却は、まさに宇宙空間へ熱が出ているから起きるわけだけれども。

 どなたか、この冷蔵庫が本当にこの原理で冷えるのか、解析してみてはくれないだろうか。

#自分で作ってみれば早いのだよなあ。

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Comments

以前よりある焙烙を非電化コーヒー焙煎機と言ってしまうのがちょっと抵抗があります。
でも、非電化冷蔵庫は面白そうですね

 非電化冷蔵庫、天体望遠鏡の接眼レンズ部分に魔法瓶の口を断熱したうえで接続し、望遠鏡を宇宙空間に向けておけば実験できそうですね。気化熱を利用した素焼きのワインクーラーとくらべてどうかなあ……。

 ちゃんと黒体輻射から説き起こした解説がついていて、「やりようによっちゃ氷も作れる」と言い切っているあたりが、なんとも怪しい魅力があるのですよね。

 場所が逗子だから近くです。どこかの雑誌で取材にして、行ってくるということもできるかも知れません。

 自作できんもんかと思って気が付きました。私の周囲に北の空が望める場所がない…

>以前よりある焙烙を非電化コーヒー焙煎機と言ってしまう
 これは詐欺っぽいですよね。ここに反応するとは、さすが野外コーヒーの王者。

 「冷える」と言うよりは「温まらない」くらいなのかもしれませんが、電気を一切使っていないのだけはたしかです。
 「パタリロ」のガステレビほどは怪しくない・・・

>非電化
東京の小平市に東京ガスの「がす資料館」というものがあります。
あまり大きな博物館じゃないのですが、明治末期~大正時代のガスアイロンやガスポットはインパクトありました。どうやって使うのかと申しますと、部屋の天井に電灯ならぬガス灯があって、電灯から三又ソケットで電気コードを引くのと同様に、5mm径程度のゴムチューブを引いてアイロンやポットにつなぐのです。

今からは信じられないことですが、当時の文化的生活モデルにおいては、室内エネルギー源としてガスと電気が拮抗していたのですね。しかし、関東大震災以後、ガスの用途は調理や風呂に限られてしまいました。
考えてみると、電気が本当に優位に立つのはそれ自体絶縁体であり大量生産がきくプラスチックが普及してからのことではなかったでしょうか。ブリキ・真鍮・木・ゴムといった素材を使っていた時代には、感電の危険のある電気よりガスのほうが使いやすかったのかもしれません。

当時のガス事業者が夢見たガス化された文化的生活の展示は、選択されなかった未来の残像のようで、ある種のSFだと思いました。

前職で、大気放射の近くでやっていた事がある者です。
面白い頭の体操という事で、ちょっと考えてみました。

まず、松浦さんが本文中で書かれているように、晴天時でも大気がありますから、3Kの宇宙背景放射まで持っていく事は不可能ですね。
ではどこまで下がるのか……、とう具体的数値ですが、まずはweb上で確認できたものが、こちら。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kisho/kisho01.html
図1.1の説明として、
>地球の表面付近では平均15℃程度であるが、上空では低温であるので、平均すると-18.7℃になる。
>この温度は「放射温度計」を用いて、宇宙から地球を観測したときの温度に等しい。人工衛星から、毎日、地球の温度が観測されている。

とあります。
間に大気の層があったとしても、大気の構造の水平一様を仮定(=放射伝達を一次元に限る)すれば、
「地表から上空へ放射される量」=「地球が宇宙空間へ放出する量」
になります。
ただ、ここでの-18.7℃というのは全球平均での値ですから、「真夏の晴天の夜間」という条件にはなりません。

で、放射温度計を使った天空温度の観測値がどこかに無いかなあ……、と探したのですが、なかなか良いデータがありません。
紙ベースの学会の予講集を見ると、春と秋には-50℃付近まで下がっている日がそれなりにあるようです。

http://www.g.dendai.ac.jp/pdf/h13tyukan/01smg04.pdf
ここには月別の天空温度の観測例がありますが、プロットが重なり過ぎていて判読が難しく……。

断定的なことは言えませんが、夏場でもそれなりの所まで放熱板でも温度を下げる事は可能なのでは?、と思いました。

#真面目に考察する前は、私もインチキ臭いと思っていたのですけど
#意外と妥当な結果が出てきて、ビックリしています

 なんと、それなりに冷えそうですか。それは面白そうだ!

 なんといっても暖めるには火を燃やせばいいのですが、冷やすとなると熱力学第二法則があってかなり面倒です。夜の北の空が低温熱源に使えるとなると、かなり色々と面白そうではないですか。

 冷蔵庫もそうだけれども、家庭の冷房というのもよさそうですね。何しろ25℃以下に冷やせれば十分以上だし。電力節約には冷蔵庫以上に役立ちそうです。人の出入りや換気を考えると相当の工夫が必要でしょうが。

 何より夏、熱風を吹き出す室外機がなくなるというのはうれしいですね。

 本気で実験してみるかなあ。

昔、非電化冷蔵庫のページを見て考えた案は、

常温での黒体放射のピーク波長は 10 μくらい。
発砲スチロールで外部と断熱し、λ=10μ 程度の遠赤外を通す材料(ポリエチレンが安価?)で窓を作って(窓は多重にして空気層で外気と断熱)、放射効率の高いシートタイプのヒートシンク(製品名だと[まず貼る一番])で内部の熱を窓を通して赤外放射で一方的に逃がす。というものです。

非電化工房の人は、窓材としてガラスを推薦していますが、普通のガラスは遠赤の透過率は低いですよね ? 窓の材料は、断熱性が高く(熱伝導率が低く)、遠赤の透過率が高いものがよいので、断熱の関係でガラスを使っているのかなあ...

上空に熱源(大気)があっても、あまり関係ない気がしますが、どうなんでしょう ? 地表に届く単位面積あたりの赤外放射量が冷える速度に効いてくるわけですね。マジックミラーのように赤外を一方向にだけ透過するような、素材があれば理想的ですが、それは無理な注文か ?

>まず貼る一番
 これですね。
http://www.mazuharuichiban.com/

 ますます実験したくなってきました。なんといってもあのうるさいコンプレッサーと、熱い放熱器なしで冷えるというのがいいです。

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