宣伝:新著「恐るべき旅路」が5月23日に発売されます

立て続けですが、 新著がもう一冊。「恐るべき旅路」(朝日ソノラマ刊 税込1400円)が、5月23日に発売されます。(amazon、bk1)
1998年7月、日本初の惑星探査機「のぞみ」が火星に向けて打ち上げられた。27万人の署名を搭載し、「のぞみ」は火星を目指す。しかしその道のりは長く苦難に満ちたものとなり、結局2003年12月、「のぞみ」は火星周回軌道投入を断念し、探査は失敗した。火星探査機「のぞみ」は、どのような経緯で着想され、誰がどのようにして開発し、どのような経緯を経て探査断念に至ったのか。その過程を追ったノンフィクションです。
タイトルの「恐るべき」という形容は、「のぞみ」のたどった数奇な運命を表していますが、同時に開発に費やされた努力、そして数々のトラブルに対して関係者が見せた信じがたいほどの粘りにもかかっています。
いかな努力をしても結果が失敗なら、成果は得られません。しかしだからといって努力が無意味ということではありません。では、「のぞみ」の苦闘は何を残したのか。
自分で読んで、確かめ、そして考えて下さい。
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副題には「のぞみのたどった12年」と書いてあるけど、その胎動は1970年から始まっており、前半部は打ち上げまでの紆余曲折が書かれている。のぞみ�... [Read More]
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火星探査機「のぞみ」は1998年7月4日にM-V3号機により打ち上げられ、1999年10月の火星到着後、火星大気と磁場、プラズマの関係を明らかにする予定・・・でした。
打ち上げ後、順調な飛翔を続けていた「のぞみ」を襲ったバルブのトラブル。
地球を利用したパワー・スイングバイは失敗し、軌道変更を余儀なくされました。
その後も「のぞみ」は電気系のトラブ... [Read More]
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お勧めの本、第3弾は、これまでと違って、かなり硬派な本です。
そして、私が宇宙に興味を持つきっかけになった本です。
「恐るべき旅路 火星探査機『のぞみ』のたどった12年(松浦晋也著/朝日ソノラマ刊)」
「宇宙へのパスポート」シリーズで旅の仲間&解説をしている松浦晋也氏の著作。
ISASって知ってますか?
文部科学省・宇宙科学研究所の事です。
元々、糸川英夫が率いた東京大学・生産技術研究所の末裔で、今は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の一部門として、鹿児島・内之浦から学術研究... [Read More]
ようやっと書き上がりましたね。
おめでとうございます。
さっそく注文してきます。
Posted by: おおむらゆう | 2005.05.16 10:16 PM
こっちが去年からペンディングになっていたほうですね (笑
Posted by: argo | 2005.05.17 12:19 AM
「恐るべき」には称賛の意味が込められているのでしょうが、松浦さんの一連の批判本の流れから、題名だけ見て叩き本と受け止められないかと心配です。
Posted by: ROCKY 江藤 | 2005.05.17 02:51 AM
>題名だけ見て叩き本と受け止められないか
う、それは想定外でした。困ったな。
後書きには書いたのですが、この題名には元ネタがあります。私としては先人への尊敬の念も込めた題名なのですが。
Posted by: 松浦晋也 | 2005.05.17 11:01 PM
元ネタはアラン・ムーアヘッド「恐るべき空白」ですか。豪州探検の。
Posted by: 野尻抱介 | 2005.05.18 02:07 AM
>「恐るべき空白」
その通りです。ムーアヘッドのいくつかの作品からは、学ぶところが多かったです。
最近再刊していますね
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086351/249-2824673-2269145
あ、「パリは燃えているか」も再刊しているじゃないか。
Posted by: 松浦晋也 | 2005.05.18 09:43 AM
本日 本屋に発注しました シャトルのは 来週入荷といわれました いっしょに来そうです
Posted by: 上野 | 2005.05.20 02:44 PM
両方注文しました。Planet-Cは頑張らなくては。
Posted by: 鈴木 | 2005.05.20 10:35 PM
皆さん、どうもありがとうございます。現在は戦々恐々としながら反響を待っているところです。
うう、恐ろしい…
Posted by: 松浦晋也 | 2005.05.21 11:22 AM
ご無沙汰しております。
「恐るべき旅路」、早速購入し、読ませていただきました。
この本を読んで思ったのは、あややの「I LOVE YOUの続き」という「渡良瀬橋」
http://www.up-front-works.jp/discography/zetima/25/s_15/namelist.html
にカップリングされている唄をイメージした内容だということです。
もしかしたら、この唄を聴きながら執筆されていたのでは?と思いました。
私が、あややの「I LOVE YOUの続き」を聴きながら読んだところ、2倍以上感動しましたので、この本を持っておられる方はぜひ、この唄を聴きながら読んでみてください。
特に、のぞみのプレートの名前に託した人々の想いや宇宙への灯篭流しと書かれた節は涙なくしては読めませんよ。
Posted by: 上杉 | 2005.06.12 07:17 PM
拝読いたしました。関係者の素晴らしい結束と崇高な理念がよどみない文体でひしひしと伝わってまいりました。あ、P133左から5行目が1886年になっていましたけど…。(←せっかくほめたのに余計なことを!>おれ)
僕も署名はがきを送っていなかったらこうしてこの本を手にすることはなかったと思うのですが、ええほんとに、あの署名話は泣きながら読みましたし、ともかく途中でやめられずに一気に読まされました。ああもう。
Posted by: ukt | 2005.06.13 07:11 PM