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2005.05.27

ダイマクション・カー

dmcar
 野尻抱介さんから投稿があったので、あまりきれいな写真ではないのだが掲載する。ダイマクション・カーのフレーム模型だ。

 リア・エンジン前輪駆動、ほぼ垂直に近いリアステアリングの軸とステアリングを駆動する長大なチェーン、横から見るとX型に2つの部位を組み合わせたフレーム——一方にエンジンをマウントし、もう一方に前輪を装着し、間をサスペンションで結ぶことでエンジンの振動が客室に伝わらないようにする——といった独特の構造を見て取ることができる。

 バックミンスター・フラーという人は、フラー・ドーム、ダイマクション・マップといった素晴らしい業績も上げてるが、一方でこのダイマクション・カーのような妙な失敗もたくさんやらかしている。フラーの人生から学ぶものがあるとすれば、「多少の失敗など大したことではない」ということだろうか。



 フラーの伝記。「まあよくも次々と妙なことを考えられるもんだ」と感嘆することうけあい。フラーが海軍士官出身ということを知り、だから一カ所に留まることがなかったのか、と思ったりもする。
 まかりまちがって、自分が家を建てることになったら、是非ともフラー・ドームを作ってみたい。プレハブのキットも存在する

 竹材でフラー・ドームを作るという試みも面白そうだ。

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Comments

もしも私が 家を建てたなら フラー・ドームを建てたでしょう。
 バックミンスター・フラー、フリーマン・ダイスン、フレッド・ホイル・・・まだいますかね。「まあよくも次々と妙なことを考えられるもんだ」な科学者・技術者たち。フェルディナント・ポルシェもロバート・フォワードも、この人達に比べたらはるかにまともな方だ。

初めてコメントさせて頂きます。
↑江藤様、糸川英夫先生をお忘れなく、バイオリンやバレエにも挑戦、あ、先生自体が作品でしたか(^^;)
>是非ともフラー・ドームを作ってみたい
http://www.bigfoot.co.jp/shouhin/index.html
でも、主力の商品では有りませんが取り扱っています(以前は代官山の展示場に有りましたが、今は無い様子)。
いずれにせよ住宅用としては、建築確認(主に防火、延焼ライン等)が面倒そうですが、アールシーコアは市街地で建てられるログハウスを持っているので、相談に乗ってくれるのではないかと思われます。
>竹材でフラー・ドーム
手毬のような骨組みが美しいですね。フラー・ドーム自体、野営用に米陸軍(極地観測だったか?)の依頼で考案したと聞きますので、こうした用途が一番かも知れません。

 糸川英夫に、上記の人達に匹敵するような、後世に残るような独創が一つでもありますかね?

 ドームを建てると彼らがやってくる——マッドサイエンティスト版「フィールド・オブ・ドリームス」というのはどうでしょうか。

 確かに糸川英夫をフラーやダイソンと比べると発想のスケールで負けていると思います。糸川という人は夢想家と実務家が同一人格に同居していたのが面白いところですね。

確かに「妙なこと」が単なる個人の奇想に終わるか、後世に残るような独創になるかでは大違いでしたね。
失礼致しました。

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