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2005.07.12

梅酒を漬ける

umesyu

 今年は念願の梅酒を漬けた。

 私は梅酒が大好きだ。梅酒の味覚は小学生の自分の夏休みの記憶と分かちがたく結びついている。あの頃、夏とはいっても、38℃などという気温になることはまずなかった。太陽光線も心なしか今よりもやさしかった覚えがある。33℃と聞くと「うわ、暑い!」と思ったものだ。
 たかだか30年ほどのタイムスパンだが、記憶の夏と現在の夏を照合すると、地球温暖化は明らかに進行していると思える。

 そんな夏休み、おやつに出てくる梅酒がとても楽しみだった。あの頃母は、毎年1瓶梅酒を漬け、夏に1瓶飲み切るのを常としていた。私は梅の味も、甘く溶け出した氷砂糖の味も、もちろん水で思い切り薄めた後もほのかに残るアルコールの味わいも大好きだった。ろくでもない小学生ではある。みんなで押しかけた友達の家でも、おばさんが梅酒を出してくれた。一人が極端にアルコールに弱く、真っ赤になってしまうということもあった。

 そんな記憶があるので、以前から自分でも梅酒を漬けたいと思っていた。まして今年は妹がシバース・リーガルの梅酒などを飲ませてくれたのだ。そうか、うまい酒で漬ければ旨い梅酒になるのか、ってなもんだ。ホワイトリカーだの果実酒用ブランデーなどではなく、普通に飲んでもうまい酒で漬ければ、おいしい梅酒ができる。それならやらずばなるまい。

 当初は泡盛で漬けようかと思っていた。東京は飯田橋にある沖縄料理屋「島」では、泡盛で漬けた梅酒を飲むことができる。甘くなく、すっきりしており、非常においしい。レシピを聞くと、砂糖を使わずに普通に梅を漬けて3ヶ月という。これを作ろうと思っていた。

 しかし、梅の果汁がしみ出すには氷砂糖が必須という説もある。氷砂糖を入れないとカビが出るとも。
 さらには、折悪しく、近所の酒屋で適当な泡盛を入手できなかった。そこで、酒は奄美大島の黒糖焼酎、氷砂糖は通常レシピの半量ということにした。

 なにしろ意地汚いので広口瓶は5リットルのものを使用。広口瓶の内部を無水エタノールで入念に消毒する。そこにへたを取って洗った南高梅と氷砂糖を交互に積んで入れて、最後に上から30度の黒糖焼酎を注ぐ。

 カビがでるかどうかは微妙なところかも知れない。もう少し小さな瓶で条件を変えて漬ければよかったか、と少々後悔する。

 すべては一年後のお楽しみだ。

 ところで妹は、またとんでもない酒で梅酒を漬けているようだ。彼女の家の方面からは「17年ものを…」とかいうひそひそ声が聞こえているのだが、はて。

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Comments

こんばんは!

今年も暑そうですが、できるだけ涼しい場所を探して保存してください。あまり光が差さないところの方がいい味になります。アルミホイルで遮光してもいいでしょう。

松浦さん、いつも楽しく見ています。

私も小学生の頃から梅酒を飲んでいました。
コップに1割ぐらい入れて、砂糖を入れて水で薄める。
アルコールなんて全然感じませんでしたね。(笑)

実は私も梅酒を漬けています。
去年ホワイトリカーで漬けたのをこの前ちょっと飲んでみましたがかなりおいしく出来ていました。
ただまだちょっととんがっている感じがあるのでもう少し漬けた方がいいかんじがします。
1年漬ければ完成と言いますが自分としては3年漬けた方がよりおいしいです。(当たり前ですけど)

で、今年は松浦さんのBlogを見て刺激されホワイトリカーではなくウイスキーで漬けてみました。
もちろんシーバス・リーガルみたいな高級酒で漬ければおいしくなるに決まっていますがさすがに庶民には真似は出来ません。^^;)
酒屋に行って一番安いブラックニッカのペットボトルを買ってきて漬けてみました。
素では飲めないホワイトリカーが1年経てばあんなにうまくなるのだから素でなんとか飲めるブラックニッカならもっとうまくなるはず、、、!と言う考え。
さてさてどうなる事やら。
1年後うまく出来たら交換しましょう!

ちなみに氷砂糖は半分にしてみました。
砂糖を入れないと浸透圧がなく梅からエキスがでないと以前人から言われました。
ただHPを検索すると砂糖抜きで作っている人もいるので来年は砂糖抜きで挑戦してみようかと思っています。

やっぱり「17年」って言うと、日本のチベットから現れて、羽田空港で照明弾食って死ぬ怪獣と同じ名前なんでしょうか?

いつも楽しく拝見しております。

私も、小学生の頃から梅酒を愛飲しています。私の場合は、裏山の梅を取りに行くところから始まる、年中行事の一つでした。

我が家の梅酒はホワイトリカー + 氷砂糖というオーソドックスなものです。

私の味覚では、3年ものが一番おいしいように思います。3年経つと色もやや濃い色に変わっていきます。4年目以降は我が家の梅酒は酸味が増し、お酢のようになっていました。それはそれで別の味わいがあったのですが。ひょっとすると、3年目以降はウメの量を減らすか、保存方法を変えるかすればよかったのかもしれません。

 少しずつ、梅酒の瓶は良い色になってきました。よしよし、これは楽しめそうだぞ。

 妹が漬けているのは、どうもシーバスだかバランタインだかの17年ものらしいです。彼女はそこそこ酒が飲めますし、もちろん味も分かるので、恐るべき度胸といえるでしょう。

 梅酒の交換、OKですよ。来年の夏が楽しみです。

 二十数年前のこと。
 中学一年生の一学期、英語の成績が悪かったため、親父に丸刈りにされ、夏休みの登校日に学校へ行ったら案の定イジメられたので、このことを親父に相談したが逆に「ザマァミロ」と言われるだけで相談に乗ってくれなかった。
 二学期になって自暴自棄なまま投稿したらやはりイジメられたので授業を途中でボイコットして家に帰ってヤケ酒に梅酒を飲んでいたら、その日は親父が休みの日で、親父に見られて「これは怒られる」と思っていたら逆に、「どうせ飲むなら一気のみしろ」と、梅酒をコップにあふれんばかりについで差し出してきた。
 こちらもイジメられる原因が親父にされた丸刈りだったので、「おう、呑んでやらぁ」とコップ一杯の梅酒を一気飲みするや否やとても強くなった気分になって、再び学校へ行き、イジメた奴と大太刀回りを演じてしまいました。
 もちろん、酔いが覚めた後、校長室に呼び出されて大目玉を食らったのは言うまでもありません。
 当時だから、この程度ですんだのかもしれませんが、今ならPTA会長を母親に持つ女生徒が母親に一部始終を報告して、先ず校長がPTAの総会で吊るし上げられた後、担任が何らかの処分を受けるのは間違いないでしょう。
 梅酒と聞いて、非行に走るきっかけを思い出したので書かせていただきました。

>再び学校へ行き、イジメた奴と大太刀回り

 うはは、そいつは…ほとんどマンガに思えますが「非行に走るきっかけ」ということですから、当時はとっても深刻なことだったのですね。

 酒の飲み始めは大抵失敗するものですが、私の周囲では、鬱になってアルコールでバッドトリップした奴がおりました。私自身は酒の上での失敗というのは経験したことがないのですが(酔わなくても口で災いを呼ぶ性質なもんで…)。

>今ならPTA会長を母親に持つ女生徒が
>母親に一部始終を報告して、
>先ず校長がPTAの総会で吊るし上げられた後、
>担任が何らかの処分を受けるのは間違いないでしょう。

確かに今のPTA、学校に口出しし過ぎです。
おかげでボクの学校では、ペットボトルロケットまで禁止されてしまいました。

ウイスキー梅酒の近況報告。
今年の5月末にブラックニッカで漬けた梅酒を我慢できずに味見してみました。
感想はと言うと、うまい!でも、、、ウイスキーの味と香りが全くない、、、。
梅酒としてはかなりおいしいのですが梅のエキスに完全にウイスキーが負けています。
ウイスキーの風味が無くなってただの梅酒になってしまいました。(T_T)
ちょっとショックです。
風味のあるお酒の場合は梅は少な目にした方が良いのかも。

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