熱を出す
大阪行きやらなんやらで、少々無理がかかったのだろう。熱を出してしまった。
蒲柳の質というほどではないが、私がおせじにも頑丈とはいえない。年に1回から2回は風邪で熱を出す。調子を崩しやすいのだ。
熱を出すと、必ず水とガラスの夢を見る。何億年にも渡る造山運動を時間を縮めて見てみたり、一面ガラスの柱の中を飛んでみたり、自分が出た高校の体育館が水につかるのを呆然と眺めていたり、宮沢賢治の「貝の火」を様々な視点で体験したり、支離滅裂、まあ悪夢と言っていいだろう。
同じ透明でありながら水は流れ、ガラスは塊だ。一方で水は温度を下げれば氷となり、ガラスは温度を上げれば融ける。どうもそのようなことが、私の中で全く異なるこれら2つの物質を結びつけているらしい。
よくよく記憶を探っていくと、その根底には子供の頃、風邪を引くと水飴を食べさせて貰ったというような体験が眠っていたりする。水飴は水でもなくガラスでもないが、透明だ。
透明というキーワードに多様な物性がまとわりつき、私の悪夢が完成する。
なかなか熱が下がらないので病院に行く。とりあずは安静にして、一刻も早い回復を図ろう。
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