インドの再回収カプセルの記事を教えてもらう
本blogを読んでいる方から教えてもらった(どうもありがとうございます)。インド・カルカッタの「テレグラフ」という新聞のホームページに掲載された、インドの再突入カプセル実験の記事だ。
27日に射場のあるスリハリコタから東方25kmのベンガル湾で510kgの円錐型再突入カプセル「Space capsule Recovery Experiment (SRE)」を、ヘリコプターを使い、5000mの高度から落下させる実験を行ったとある。本番は2006年初頭、PSLVロケットのセカンダリーペイロードとして高度600kmの極軌道に打ち上げて二週間の実験を行った後、ベンガル湾で回収する。日本でいえばUSERSに相当するシステムのようだ。
記事では低コストの再利用型宇宙輸送システムに向けた取り組みだと書いてあるが、むしろこの形式ならば、その先にはソユーズタイプの宇宙船のほうが考えやすい。ただし使い捨てとは限らない。CXVのようなカプセル型再利用宇宙船も当然考えられる。
カプセル型宇宙船は、確かに宇宙実験の重要な手段だ。しかし同時に有人宇宙飛行にとっては最初の一歩である。
インドは長い歴史と文化的な深みを背景とした大国意識を持っている。また、国境を接する中国に対しては強烈なライバル意識も持っている。中国は、2003年10月に神舟5号で旧ソ連、アメリカに続いて世界で3番目に有人宇宙飛行を成功させた。
記事にはこうある。
Indian Space Research Organisation (Isro) sources said the experiment will test an array of technologies with applications in future space goals: reusable launch vehicles, remote-operated science experiments in space, and manned space missions.
もちろん新聞というものは、とかく大げさに書きたがるものではあるが。
先週来、アメリカが国際宇宙ステーション(ISS)の縮小を決定したとの報道が始まっている。日本はISSに日本モジュール「きぼう」で参加している。
さあ、我々はどうするべきなのだろうか(ちょっと書き方がいやらしいかな)。
« 巨大台風で、アメリカ京都議定書へ復帰、と妄想する | Main | あり合わせの材料でガーリック炒飯をでっちあげる »
「ニュース」カテゴリの記事
- 安倍晋三氏追悼、及びその分析/政治に巣くうカルトについて——明日は選挙です。投票に行きましょう。(2022.07.09)
- ドッペルギャンガー続報(2014.02.12)
- 内部告発と、「自転車はきちんとコストをかけて選ぶ」ということ(2014.02.11)
- はやぶさ2で野田事務所に嘆願書を送った(2011.12.08)
- はやぶさ2・イプシロン、宇宙開発委員会の決定はGO(2010.08.05)
「宇宙開発」カテゴリの記事
- 【宣伝】12月18日火曜日、午後8時からニコ生ロフトチャンネルで放送を行います(2012.12.18)
- ちくま文庫版「スペースシャトルの落日」、目録落ちのお知らせ(2012.10.16)
- 宣伝:小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑、発売中(2012.08.16)
- 【宣伝】4月15日(日曜日)、 『飛べ!「はやぶさ」小惑星探査機60億キロ奇跡の大冒険』朗読会があります。(2012.04.05)
- 【宣伝】12月10日土曜日、早朝5時からのテレビ番組で、はやぶさ2の解説をします(2011.12.09)
The comments to this entry are closed.
« 巨大台風で、アメリカ京都議定書へ復帰、と妄想する | Main | あり合わせの材料でガーリック炒飯をでっちあげる »
Comments