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2006.04.12

「われらの有人宇宙船」が在庫切れとなる

 裳華房のKさんから連絡。「われらの有人宇宙船」の出版社在庫がなくなったとのこと。増刷の予定はない。残るは書店店頭や、取り次ぎ在庫などの流通在庫のみとなる。

 というわけで、入手したい方は、すぐにでも発注をかけてください。それでも手に入らない可能性もあるかと思います。

 思えば、野田司令の「ふじ」構想の検討が始まったのが2001年の初夏だった。その後、某出版社で企画を通して原稿を書き始めたものの、翌年6月に内閣府が出した「今後10年は独自の有人活動を行わない」という方針で、出版計画自体がつぶれてしまった。
 そこで漂流する原稿を読み、「出しましょう」といってくれたのが、Kさんだった。彼なくして、この本はなかったのだ。

 ありがたいことに、「われらの有人宇宙船」は、日本語で書かれた有人宇宙船に関するほぼ唯一の解説書(現役で店頭にて入手できる、という意味だ)ということで、それなりに評価してもらえた。さすがに人口に膾炙するまでは行かなかったが、一定の人々には刺激を与えることができたのではないか、と、まあこれは自画自賛だ。

 何にせよ、Kさんにはあらためてお礼したい。Kさん——裳華房に「この人あり」の編集者・國分利幸さんである。

 どうもありがとうございました。


 おそらく今注文すれば、ぎりぎりで入手できるのではないかと思う。私としては、この本をもって村上春樹やら、村上龍やらと部数的に戦うつもりだったのだが、結果的に言えば「デシベル」で表した方が早いぐらいに部数には差が付いたのであった(当たり前か?)。

 でもなあ、せめて「水にありがとうしてますかあ?」とか「アストラルです!ヒーリングです!」とか「霊だっちゃ、前世だっちゃ」というような本よりは、部数を出したかったなあ。

追記:スペースシャトル初飛行25周年(1981年4月12日、STS-1「コロンビア」打ち上げ)の日に、この本の売り切れを聞くというのも、なにかの因縁なのかも。

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Comments

私はすでに購入しましたが、いまから書店に行けばまだ買えますか?

NASAのCRVが「フジ」のパクリに見えるのは私だけでしょうか??


さて話は変わりますが!
最近うるさく運勢の押し付けをする同僚に

-------------
(相手に相づちを打ちながら)
うーん、そうだね!!
木星人は重力が大きくて大丈夫!
土星人はメタンが好き!
クレメンタイン人?はもっと重力が強い星で生きている!(「重力の使命」でしたか?)
あ、M78星雲からは-----
-------------

とSF特撮系のアホ飛ばして
「ホリ◎モン!あんた今年の運勢最高よ!」とテレビでのたまった某おばさんのビリーバーを粉砕しました。(笑!)

このあとすぐに
「あ、私がSF系であることが会社でばれてしまった!」
と後悔しても終わりでしたが・・・・(笑)

確か今日ってボストークの日でもなかったっけ?

小1のガキンチョの頃読んだ「宇宙のひみつ」に匹敵するインパクトを与えてくれた本なのですが、増刷しないんですか...残念です。

ぜひ、政治家のセンセイに読んでほしい本と思うのですが、それだけ宇宙開発系の本って厳しいんですね。

>確か今日ってボストークの日でもなかったっけ?
>
ユーリーガガーリンの人類初宇宙飛行成功の日?

JAXAサイトの「今日は何の日」で早速見てみました。
確かに、ガガーリンの1961年の人類初飛行の日でした。
しかも、今日(4/12)って
糸川博士がペンシルロケット水平発射公開実験を実施した日でもありました。(1955年)

うーん(~ω~) なんとなく因果因縁を感じさせる様なエピソードですねえ。


うちの妻に、君の誕生日はこれこれだと
教えてあげたら、「あんたも好きねえ~」と言われてしまいました。
ちょっと惜しい1962年の4/12。

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