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2006.11.16

小径車を夢見る

 A-Bikeに興味を持った理由はもう一つある。

 AZ-1に乗せられるサイズの自転車が欲しいなと思っているのだ。

 自転車と自動車を組み合わせ、どこか景色のいいところをゆったりと走ってみたいと思っているのだが、困ったことにAZ-1にはほとんど荷物を積む余裕がなく、通常の折り畳み自転車では積めないのだ。

 BD-1も積もうとしたのだけれど、ぎりぎり助手席に積めるかどうかと言うところで、しかも視界を遮るので、安全を考えると事実上積めないのも同然だった。

 色々調べてみたのだけれど、なかなか適当な自転車がない。値段に加えて価格やら走行性能やらを言い出すときりがない。

 調べてみたり、試乗してみたりの印象は以下の通り。楽天アフィリエイトを利用して、自転車の画像を表示させてみた。楽天で一番安い価格を提示しているショップへのリンクを掲載している。


 ご存知、パナソニックのトレンクル6500。重量6.5kgというのは現在国内の自転車店で購入可能な折り畳み自転車としては最軽量。しかも発売以降様々なショップがカスタマイズのノウハウを蓄積しており、変速器を組み込むことができる。
 東京の和田サイクルと、大阪の工房赤松が改造における東西の雄。ちなみに和田サイクルで、トレンクル6500にシマノの最高級コンポであるデュラエースの変速機を組み込むと車両価格込みで26万5000円になる。この状態で、8kg程度らしい。工房赤松の改造例はこちら
 改造トレンクルについてはイラストレーターの加藤直之氏のホームページに詳細が乗っている。1日100km以上のサイクリングもこなすことができるそうだ。
 問題は、この自転車に30万円近くをかけることができるかということ。また、ぎりぎりまで軽量化しているのでつかいにくい部分もあるらしい。

 BD-1と同じ、独R&MのBD-Frog。日本で販売しているモデルは内装3段変速だが、欧州では7段変速モデルも売っている。こちら東京のサイクルハウスしぶやが色々改造を手がけている。シマノのカプレオというコンポーネントに加え、フロント用変速機のSpeed Driveを組み込むと、鬼のようによく走る自転車になるそうだ。サイクルハウスしぶやの改造例はこちら
 ユーザーである米田裕さんのFrogBlogが、様々な情報を提供している。

 問題は体格の良いドイツ人に合わせて設計されているので、10.5kgと重いこと。そして変速機をいじるとやはり結構な値段になること。

 ブリジストンのHANDYBIKE-8。前2車に比べると2万円台と格段に安い。熱心なマニアが多く、これまた様々な改造例がネットにアップされている。中にはこの自転車で40kmサイクリングを行った猛者もいる。
 問題は、9.2kgとそれなりに重いことと、走りは今ひとつというところ。畳んだサイズは、タイヤのサイズから予想するより大きい。改造の冥府魔道に踏み込むにはちょうどいい素材かも知れない。


 スペイン生まれの8インチ小径車のゼロバイク。これまた値段はまあまあ安い。重量8.2kgはHANDYBIKEよりも軽い。チェーン2段掛けなので、HANDYBIKEよりはやや走る。ハンドルポストの剛性が低いといった問題点がいくつかあるのだそうで、自分で改造することが必須となる。


 ルイガノのLGS-CM。値段は4万円台とそこそこだが、走行性能はかなり良いらしい。おしゃれなデザインはポイントが高いし、重量8.4kgも立派。
 畳んだときのサイズはかなり小さいが、それでもAZ-1には乗るかどうかは微妙。

 KOMAについては楽天で扱っていないので、製造元にリンクする。

SmartcogのKOMA

 しっかりしたフレームを持ち、実によく走る小径車。3段変速を組み込んであることもポイント高い。これは乗ったことがあるが、感覚的にはほとんど普通の自転車と変わらなかった。2005年モデルがフレーム亀裂による事実上のリコールを出しているのをどう評価するか。10万円という価格に見合う価値があると思うか。9.8kgという重量をどう考えるか。このあたりが購入するか否かを分けるだろう。

 残念ながら畳んでもAZ-1には入りそうもない。


 こんなリストを作るあたり、私は買うた止めた音頭を踊っているわけだな。
 我ながら物欲がたぎっているな、とあきれてしまう。

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Comments

ちょうど今日11/17から東京サイクルショーが東京ビックサイトで行われます。
小径車がどのくらい出展されるかわかりませんが、国内最大の自転車展なのでかなり見所は多いはずです。
行く暇があるか分かりませんが、偵察に行ってみるというのは如何でしょうか?

東京サイクルショー
http://www.cycleshow.jp/

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