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2007.04.02

パソコンを新調する


Pasocom

 2月に種子島に行くにあたって、パソコンを新調した。パナソニックのLet'snote CF-R-5。1kgと軽く、11時間の長時間電池駆動が可能なサブノートだ。

 もともと、基本はMacノート、持ち歩きはWindowsのサブノートという区別でノートパソコン2台を使い分けてきた。先代WindowsマシンはソニーのVAIO SR-9で、2001年に購入している。Windows2000を積んでいて、今も原稿を書くには不便がないのだけれども、筐体がきしむようになってきたことと、なによりも電池が持たなくなってきていた。さすがに6年前のパソコンに3万円近いバッテリーを新調する気にはならない。
 インタフェースもUSB2.0が使えないとか、無線LANもイーサネットも内蔵されていないとか、なにかと不便さが目立つようになっていた。
 結果、ここ1年ほどは、重いPowerBookG4を持ち歩いていたのである。

 そして、買い換えの最大の動機は、Windows Vista発売だった。Vistaが欲しかったのではない。なくなる前に、XP機を手に入れねばならないという強迫観念にかられたのである。

 ここを読む人ならば、よもやVistaに飛びついた人はいないと思う。そもそもマイクロソフトの新OSが、すぐに仕事に使えると思っているのは、よほどのパソコン初心者か、お人好しかだろう。

 最低でもSP2が出るまではマイクロソフトのOSは信用できない。

 もっともこれはアップルも同じであって、アップルの新OSは、バージョン番号の最後の桁が「3」にならないと信用できない。「MacOSX 10.4.3」というように。

 知り合いのパソコン雑誌編集者達に聞くと、案の定Vistaは阿鼻叫喚の巷となっているようで、「Me以来のダメッ娘OS」という声も聞こえてきている。

 仕事に使うならば、パソコンメーカーが「新OS搭載!」と麗々しくモデルチェンジする前に、安定しているXPのサブノートを是非とも手に入れねばならない。

 軽いこと、電池が持つこと、キーボードがしっかりしていること、という条件で後継機選定に入った。ThinkPad X60とLet'snote CF-R5が候補となったが、ThinkPadは、レノボのものになってからかつての堅牢という美質を失っているようだ。知人のユーザーからはあまり良い話を聞かなかった。
 キーボードに難はあり、CPUがCore DuoではなくCore Soloだという問題はあったが、軽さと稼働時間を優先してCF-R5を選んだ。要は出先でデジカメの写真を処理し、原稿を書ければいいのだ。それでもメモリーは1GBを足して最大に拡張した。

 入手して最初にやったのは、ユーザーインタフェースを可能な限りWindows 95に近づけることだった。Mac使いとして言わせて貰えば、XPの青とオレンジを基調としたインタフェースは、醜悪以外の何物でもない。95のインタフェースがまともとも思わないが、マイクロソフトの歴代OSの中では一番ましだ。

 更に、カスタマイズソフトの「窓の手」をインストールして不要な機能を片っ端から切っていく。

 最後によく使うソフトをインストールする。仮名漢字変換はATOK(ただし購入以来アップデートしていないのでATOK14)、エディタはQXエディタ(その昔買った本についていた古いバージョン)、メールはThunnderBird、ブラウザーはFirefox、画像ブラウジングはVix、画像処理はJTirm、オフィスはOpenOffice。可能な限りオープンソースのソフトウエアを使う。

 かくして準備したCF-R5は、種子島で十分に使うことができた。なにより1kgという軽さはありがたかった。PowerBookG4の2.45kgはなんだかんだいって重い。

 使ってみるとXPは意外に堅牢で、一度も落ちることはなかった。キーボードはこだわる人はいるが、私は慣れの問題だと割り切っている。実際、CF-R5の小さなキーボードで、種子島の記者会見でリアルタイムの入力を行うことができた。

 アップルがサブノートを出してくれればこんな苦労はしなくても済むのだがと思いつつ、けっこう気に入っている。気に入らない点があるとすると、スリープ時に電源ボタンが下品なグリーンで点滅することだ。なぜ白色光にしなかったのだろう。思い切りセンスが悪い。

 ところで、一つ質問。スタートボタンに付いているWindowsの旗アイコンを書き換えるユーティリティはないだろうか。これがディスプレイにこびりついた鼻くそのように見えて目障りなので、置き換えたいのだけれど。

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Comments

windowsの旗アイコンの変更方法。
常駐ソフトですが、tclock2ch というソフトで
改造→スキン→スタートボタンを改造する
で変更可能です。
http://l-o-l.l-o-l.l-o-l.to/
からダウンロード可能です

リソースを変更するだけなら常駐する必要はないはず…と探してみたらこういうのもありました。
ActivIcons http://cowscorpion.com/Desktop/ActivIcons.html
たぶんtclock2chでもアイコン変更後に常駐終了させても大丈夫だと思いますが。

>けっこう気に入っている。

と言いながら重箱の隅をつつく様な事を
言うのであれば無理に色使いが醜悪で
画面に鼻糞がこびりついたWindowsを
使わないで、多少重くても「美しい」Macを
使った方が宜しいのではないでしょうか。

それから、MacUserは無条件でWindowsを
こき下ろす権利を有するとでも言いたいので
しょうか。

 ふじさきさん、アルビレオさん

 ありがとうございます。試してみることとします。


 ようさいさん

 もちろん私は外出時において「多少重くても「美しい」Mac」よりも軽いCF-R5がWindowsであることを差し引いてもメリットがあると判断したから使っているわけです。

 ユーザーインタフェースの設計は決して「重箱の隅をつつく様な事」ではありません。機械の操作性を左右する、重大項目です。

 ユーザーインタフェースに興味をお持ちでしたら、ドナルド・A. ノーマンの一連の著作を読むことをお薦めします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-jp%26field-keywords=%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%20a%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%26results-process=default%26dispatch=search/ref=pd_sl_aw_tops-5_books-jp_12306917_2&results-process=default?tag2=jp-ja-google-22

 MacOSXのユーザー・インタフェースについては、「Inside Mac OS X: Aqua Human Inteface Guidelines」という本がアップルから出ています。
http://homepage.mac.com/mkino2/link/macintosh/adc/document/macosx/aquaGuidelines.html

 私自身のアップルのユーザーインタフェースの設計思想に対する理解は旧MacOSの時代で止まっていますが、それでもMacOSXとWindowsと比較していくと「さすがにアップルは良く考えているわい」と思わせる部分が多々あります。
 最近では、Windows用のLismoの音楽ソフトとアップルのiTunesを比較する機会がありました。一見そっくりであるにも関わらず、ほんの小さなところの工夫によりiTunesのほうがずっと使いやすいのには驚きました。

 「MacUserは無条件でWindowsをこき下ろす権利」があるわけではありません。MacとWindows機を両方とも自費で購入し、それなりに使い込んでいるユーザーとして、自分が感じたことをネットで書いても構わないだろう、と考えているわけです。

 これでも私は、今回XPに至るにあたって、それ以前にWindows95OSR2で単行本原稿を執筆し、Windows98SEをVirtualPC上で使用し、さらにはWindows2000を積んだVAIOを抱えて海外を旅した経験を持っています。考えてみれば私はずいぶんとWindowsにも投資しています。基本的にノートユーザーなので買い換えのたびに1ライセンスを買っているわけですから。

 これだけマイクロソフトに投資し、使ってもいるのだから、感じたことを書いてもよかろうというわけです。


 もちろん、私とようさいさんの意見が一致するとは限りませんし、一致することが好ましいことでもありません。
 ご自身の意見をお持ちでしたら、自分のBlogで意見をまとめ、この記事にトラックバックをかけてみませんか。

 その場合、Macも購入して使い込んだ上で自分の意見を作り上げれば、その意見にはより強い説得力が生じると思いますよ。

私は古いIBMのThinkpad、X21にXPをインストールして使用しています。確かに軽いノートPCはいいですね。単にネット端末+ワープロで使うだけなので、結構非力でも使えます。それ以上に壊れたり盗難にあっても元値が6万クラスの中古なんで、まあしゃーないですみます。野外に持ち出すサブノートは消耗品と考えています。

Macは最近出たデスクタイプでCPUにクアッドを搭載したものとか、HDVが編集可能なintel搭載型のパワーブックのMacに興味がありますね。
松浦さんはビデオ撮影やビデオ編集には興味はありませんか?

 X21ですか。X24あたりが、最後のThinkPadだ、なんて話も聞きますね。

 レノボこと聯想については、「聯想 中国最強企業集団の内幕 」というノンフィクションが出ています。

http://www.amazon.co.jp/%E8%81%AF%E6%83%B3-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%9C%80%E5%BC%B7%E4%BC%81%E6%A5%AD%E9%9B%86%E5%9B%A3%E3%81%AE%E5%86%85%E5%B9%95-%E4%B8%8A-%E5%87%8C%E5%BF%97%E8%BB%8D-%E4%BA%BA%E6%B0%91%E6%97%A5%E5%A0%B1%E9%AB%98%E7%B4%9A%E7%B7%A8%E9%9B%86%E8%80%85/dp/4822244962/ref=sr_1_1/503-0670178-7436731?ie=UTF8&s=books&qid=1175873307&sr=1-1

 すげえですよ。中国人は、企業運営でほとんど「三国志」みたいな下克上と権謀を巡らせていることが良く分かります。これだけエネルギッシュな連中が、モラルのくびきを逃れて実力を十全に発揮しているというのは、実にものすごいことです。

 でも、それが少なくともユーザーの幸せとなっていないように思えるところをどう考えるべきなのでしょう。IBM大和が開発を担当していた時代のThinkPadがなつかしいです。

AppleとWindowsを比べると、Appleは「ハードとソフトを同時に作ってる分、コンピュータとしての可能性はともかく、文具として完結している」と思います。が!!!。話はそんなコトじゃなく。

フォン・ブラウンとセルゲイ・コロリョフの愛用している計算尺が、
実は、同一メーカーの、ほぼ同一モデルだった。と言うエピソード
http://www.nasm.si.edu/exhibitions/gal114/SpaceRace/sec300/sec320.htm
http://www.nasm.si.edu/exhibitions/gal114/SpaceRace/sec300/sec321.htm
に比べると、「現代人の愛用PC」についての話は、
説得力はあるんですが、なんとなく、
ちょっと寂しい話ですよね。

今、40歳代のエンジニアの卓上電卓は、カシオのFX-602Pやら、シャープのPC1211そしてHPの電卓など、味のある銘器が百花繚乱で、本当に楽しいのですが。

不謹慎ですが、ごめんなさい。
万年筆と計算尺とプログラム電卓、アナログ時計(機械式+クウォーツ)、フィルムカメラ(機械式+電子式)くらいまでは、何となく「遺品として残っても良いもの」と思いますが、PCやデジタル表示の時計、デジカメは、僕が死んだ後でも「故人の遺品」として残って欲しくない気がします。

そう思うと、MACやウインドウズって、僕もこだわるんですけど、こだわる事への恥ずかしさ、も感じます。

あ、上記発言で思い出しました。
デザイン会社の友人と話してて、気に留った発言が根底にありました。
「ソフトウェアを入れ替えて、機能が一新するモノは、モノとしての思い入れを持たない方が良い」
彼のこの発言は妥当ですし、僕は、windowsにはそういう感情がありますが、Appleはこの点が中途半端で、(良くも悪くも)僕はモノとしての思い入れを中途半端に持ってしまいます。

おもちゃとしてはVAIOのTYPEUが欲しいなあと感じますが仕事マシンとしてはやはりLet'snoteですか。
ウェラブルコンピューターが以前は期待されていましたがさっぱり普及しませんね。
やはりオーソドックスなスタイルの使い勝手の良さには勝てないということでしょうか。
案外半世紀経ってもノートパソコンは現在と大差ない姿で生き残っているのかもしれません。

>Vistaは阿鼻叫喚の巷

華麗でフレンドリーな容姿に秘められた狂気。
もはや「ダメッ娘OS」というより「朝倉涼子」のレベルかと・・・

>すげえですよ。中国人は

昔からの華僑をみてもパワーと団結力と商才には圧倒されます。
ただ商才には優れているのにトヨタみたいな世界的メーカーはつくれていないという話がありました。
儲けが出るとすぐに投資に回してしまい即座の利益につながらない長期戦略に基づく設備投資や企業イメージ向上には関心が薄いせいだ、とのことでしたがこれからは変わっていくでしょうか。

空天さんへ

長期戦略が出せないのは、

「組織や企業が人治主義の影響で規則や決まりが変わってしまうので、組織内部の人間が組織を信用していない。」

がバックにあるのかなと思います。

また国内制度自体がが目まぐるしく変わるので、

「俺がのしあがる!」

って毒気の強い人が出世するからなのかとも思います。

>「ソフトウェアを入れ替えて、機能が一新するモノは、モノとしての思い入れを持たない方が良い」

 これは面白い視点ですね。先々ロボッ娘メイドなんてのが実用化されたらどうなんでしょう。「ソフトひとつでツンデレからでれでれまで貴方好みに」にとなった場合、思い入れは発生しないのでしょうか。

 あるいは意識が適当な人体にダウンロード可能になった未来に置いて、情報としての人は人体に執着を持たないのか、とか。SF的にいくらでも展開できそうです。

 そういえば竹本泉は「しましま曜日」で「服装で人格が変わる影響されやすい娘」というのを書いていますが、彼女のボーイフレンド君は彼女に何を見るのでしょうね。「カエアンの聖衣いらずの安上がりな娘や!」とか。

>こだわる事への恥ずかしさ
 それはより良いものへの欲求となり、進歩の原動力となりますから、決して恥じることではないでしょう。私としては「こだわるなんてダッセー」という態度は大量生産と大量消費の時代のあだ花であると思いますよ。

>「朝倉涼子」のレベル
「データが消されるの怖い?私はOSだからわかんないけれど…」とか抜かして、「マイドキュメント」フォルダー内を消していくわけですね。いやなOSだな。
 すでにあれこれデータ消失の報告も出ているようです。OSそのものがウイルスという斬新なコンセプトなのでしょうか。

>人治主義の影響で規則や決まりが変わってしまう
 伝統的には君主が変わると天命が改まる国ですからねえ。

>長期戦略が出せないのは「組織や企業が人治主義の影響で規則や決まりが変わってしまうので、組織内部の人間が組織を信用していない。」

孔子を初め偉大な政治思想家を数え切れぬほど輩出した国だというのに。
まあ日本も大きなことは言えませんが。

>先々ロボッ娘メイドなんてのが実用化されたらどうなんでしょう。「ソフトひとつでツンデレからでれでれまで貴方好みに」にとなった場合、思い入れは発生しないのでしょうか。

エイミー・トムソン作の「ヴァーチャル・ガール」登場のロボッ娘は「AIのバージョンアップをしてあげよう」と迫るご主人から「消されてたまるか」と逃亡しましたね。
ロボット3原則の自己保存の規定でも「AIソフト自身の生存本能」ってのはどう解釈するのか。
話のネタになりそうです。

>あるいは意識が適当な人体にダウンロード可能になった未来に置いて、情報としての人は人体に執着を持たないのか、とか。

ロバート・シェクリィの「不死販売株式会社」では魂を次々と新しい肉体に入れ替えることによって不死が実現します(ただし金持ちのみ)
すると「もう人生に飽き飽きした」という連中が傭兵相手に退屈しのぎの殺し合いをして「来世」を目指すのですが、これもいやな世界だなあ。

>「データが消されるの怖い?私はOSだからわかんないけれど…」とか抜かして、「マイドキュメント」フォルダー内を消していくわけですね。いやなOSだな。

いやすぎる(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こんなウィルスが出現しないよう祈るばかりです。


 最近はネットの嫌中嫌韓のせいか、中国語と韓国語を学ぶ人が減っているという話も聞きますね。

 本当に「奴らは敵だ」と思うなら、そして過去の敗戦に学ぶならば、まず中国語や韓国語を学ばねばいけないはずなのですが。

 ほら、ハニートラップのねーちゃんたちも日本語話しているわけですし。

 冷戦時、ロシア語のできる人材を大量育成していたアメリカは、冷戦終結と共にソビエトの技術をごっそり買いたたきました。冷戦時に外大ロシア語科に閑古鳥が鳴いていた日本は、それを見ているだけだった、なんて話もあります。

 旧NASDAでもロシアのロケットエンジンを買おうとして、旧大蔵省が理解できずに予算要求を却下したなんてこともありましたっけ。

>「AIソフト自身の生存本能」
 妖怪人間ベムなんてのも、これに相当しますね。「早く人間になりたーい!」

…なってもあんまりいいことないと思うよ。人造人間キカイダー先輩(石森マンガ版)を見てごらん…

>冷戦時、ロシア語のできる人材を大量育成していたアメリカは、冷戦終結と共にソビエトの技術をごっそり買いたたきました。冷戦時に外大ロシア語科に閑古鳥が鳴いていた日本は、それを見ているだけだった、なんて話もあります。

それ以上に米国は冷戦時代から亡命ロシア人を受け入れてましたし、多分一本釣りでユダヤ系の科学者とか政治関係者などをロシアから「抜け」させていろいろ生データとか校正データを取っていたと思いますよ。亡命者もアメリカへの忠誠心の証明のため、頭をフル運転させて協力したと思います。

ハニーポットの関係では、某社の大親分は上海出身のハニーポットさんのお店に取り巻き連中と毎晩豪勢に・・・というのもありますので、もう「好きに情報とれば!」って感じですね。

今回の海自の情報漏えいも、本物のプロなら自宅PCの外付HDDにエロ映像と一緒に入れておいて検挙されるあんなヘマをしないと思いますよ。暗号化できるHDDでも安く売ってますし、hotmailで分割送信とか・・・いろいろ方法があるんですがね、なんだかなー。失礼!

松浦さま。
主旨は了解です。
>「ソフトウェアを入れ替えて、機能が一新するモノは、モノとしての思い入れを持たない方が良い」

ここらに関して、補足させてくださいね。
僕と彼は、ムーグを始めとする、往年のシンセサイザーの銘器をそれなりに所有しているのです(僕はムーグそのものは持ってませんが)。

そして、各種の古典的電子楽器を維持している人の多くは、
ビンテージシンセに、バイオリンの銘器のように(メンテや個体差や使い込みなど)楽器としての側面に、愛着を抱いていた訳です。

ところが、昨今、シンセのエミュイターとしてのPC上で動く「ソフトウェアシンセ」が出て来て、しかも、本物のビンテージ並みに音が良い。個体差もある程度カバーできる。

さて、旧世代、ビンテージシンセを「楽器」として、愛着を持った人の場合を考えます。
例えば、彼ら(=僕ら)は、独身時代、部屋の大半を占拠されながらも、それでも愛機を可愛がって来た人にとっては自分が、何十年も使い倒して来て、妻より多くの時間を過ごして来た、思い入れがこもった俺のムーグ、とかの訳です。
(これがビンテージシンセの面白い所で、何十年使っても、使えば使うほどアイデア次第で想定外の音がドンドン出て来ます、「はやぶさ」の運用のように)。

それが、CD-R一枚のソフトウェアになってしまった訳です。いや、本当に、何十年も共に暮らして来た、自分の友人がディスク一枚になっちゃったら、こうかも・・・。とか思いますよ。

極論で言うと、ソフトをインストールすると、どんな銘器にもなれる電子バイオリンが誕生して、そしてストラディバリウスの全てがCD-R一枚に収められたら・・。とかの訳です。

ここから先は、実際に誰かの体験談をお聞きなされば、面白いと思います。
長文失礼しました。

>IBM大和が開発を担当していた時代のThinkPadがなつかしいです。

一応現行ThinkPadもほとんど大和で開発しているらしいですけどね。

>X24あたりが、最後のThinkPadだ、なんて話も聞きますね。

中古で買ったX24を現役で使っています。(OSはXP)
自分で使ったことはないですが、私も「X30以降は~」という話は聞いたことがあります。
レノボのものになってから変化した部分もあると思いますが、そういう兆しはIBM時代からある程度あったと考えた方がいいのかもしれませんね。

「しましま曜日」
>彼女のボーイフレンド君は彼女に何を見るのでしょうね。
どんなに服が変わっても他のマンガみたいに特殊な能力が身につくわけではなく、あくまで彼女の持っている引き出しの別の面が出ているだけなわけでして。
いくらアプリを変えてもハードやOSが持っている以上のものが引き出せるようになるわけではないと。
そういう彼女の「地」の存在に気づいて、そこに惚れてしまった彼はMacユーザーに(違う)

 我が家でも、Vista 発売を受けて、夫は高性能のXPノートPCを、妻はPowerBook G4 を購入したため、松浦先生と同じようにUIの比較対照ができる立場にあります。妻は今回始めて「宗教法人林檎教」(!)に入信(笑)したわけですがやはり先生と同じくUIが優れていると絶賛しています。さっそく窓ユーザーを「◎ゾ」呼ばわりしたりもしています(苦笑)。

 私の場合オンラインゲームをプレイする関係上、最新OSはクライアントがいつ対応となるかわからないのでXPマシンがあるうちに買っておかないとPC故障時に泣きを見る破目になってしまうので、常に「新OSはSP1まで触るな」を実践しています。

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