地形カメラとマルチバンドイメージャ
次々と初画像が公開される月探査機「かぐや」。今日は地形カメラとマルチバンドイメージャの取得画像が公開された。
「アポロ以来の大規模月探査」といううたい文句が、単なるキャッチフレーズではなくなり、着々と実績として出てきつつある。
今回公開されたのは較正前のデータであり、この後較正を行い、研究に供し、結果が論文として発表され、最後にデータが誰でもアクセス可能なデータベースに格納されて、はじめて「かぐや」のミッションは完遂ということになる。すべてはこれからだ。
かぐや搭載の観測機器については、JAXAの広報誌「JAXA's14号」(pdf;3.72MB)に分かりやすい記事が掲載されている。
« 11/12読売夕刊のコラムに「はやぶさ2」登場 | Main | 地球の出小史 »
「宇宙開発」カテゴリの記事
- 【宣伝】12月18日火曜日、午後8時からニコ生ロフトチャンネルで放送を行います(2012.12.18)
- ちくま文庫版「スペースシャトルの落日」、目録落ちのお知らせ(2012.10.16)
- 宣伝:小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑、発売中(2012.08.16)
- 【宣伝】4月15日(日曜日)、 『飛べ!「はやぶさ」小惑星探査機60億キロ奇跡の大冒険』朗読会があります。(2012.04.05)
- 【宣伝】12月10日土曜日、早朝5時からのテレビ番組で、はやぶさ2の解説をします(2011.12.09)
「サイエンス」カテゴリの記事
- 宣伝:小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑、発売中(2012.08.16)
- 川口コメントに追加あり(2011.12.16)
- 川口淳一郎プロマネのコメントが出た(2011.12.13)
- 【宣伝】本日12月11日(日曜日)午後8時から、はやぶさ2についての解説をUstreamでストリーミングします(2011.12.11)
- 採取できた微粒子の写真が公開された(2010.10.08)
Comments
The comments to this entry are closed.
松浦さんは、ちょっと前は、かぐやに対してかなり否定的な意見を述べて、しかしかぐやの飛行が順調になると突然、かぐやをリアルタイムで報道しないメディアに対してねちっこく攻撃的になり、今はさらに、もう一歩踏み込んで、かぐや「よいしょ」状態ですが、ジャーナリストとしての松浦さんのこのあたりの変化・変遷・偏向に付いてお伺いしたい。何かあったんでしょうか?やっぱり金ですか?
Posted by: えらいっこっちゃ | 2007.11.17 01:43 AM
お、space.comにもKAGUYAの紹介記事が。(全て英文)
http://www.livescience.com/blogs/2007/11/07/japans-lunar-probe-hd-moon-movies/
ごらんください!
Posted by: DVDを見せたがる男 | 2007.11.17 11:57 AM
>えらいこっちゃ さん
以下は、松浦氏ではなく、あくまで僕の意見です。
目的:旧NASDAは、何をやりたくて「かぐや」を作ったのか
良く解らない。
手段:工学探査機ならともかく、あれもこれもと新規技術が満艦飾の「かぐや」の理学探査機としての素性は悪い。
(結果的に成功したから、良かったですが)
展開:JAXAは、「かぐや」の次に何をしたいのかさっぱり判らない。
この3点については、厳しく評価すべきでしょう。
(上記3点は、失敗作ですがLUNAR-Aと「かぐや」を比較すると良く解ります。
少なくともLUNAR-Aは、
目的:月にペネトレータを打ち込んで月の地質を調べたい
手段:無駄なリスクを避け、ペネトレータ+母船の最小構成
展開:次は、地球型惑星にペネトレータを打ち込みたい
と言う3点がはっきりしている点では評価できるものでした)
しかし、出自と素性(構成)が悪い探査機だとしても、出した成果は凄い。
この事実は素直に評価すべきであり、
そして、せっかく出した成果を有効活用しないメディアについては苦言を呈すべきだと考えます。
興味深い情報が報道されないのは、非常にもったいない話です。
Posted by: ぴょんきち | 2007.11.25 02:02 PM