パブリックコメントの結果
もうご存知の方も多いだろうが、文部科学省の「宇宙開発に関する長期的な計画」に対するパブリックコメント、結果が公表された。
集まったコメントに対して、文部科学省が説明を付けている。
詳細は以下のリンクにある。
- 「宇宙開発に関する長期的な計画」に関する意見募集の結果について」
- 結果概要(pdfファイル):コメントの内容と文部科学省の見解
内容については、「結果概要」を読んで下さい。
コメントに文部科学省は、きちんと返答している。それは「こういうことなんで納得してね」というもので、「そうですか、では見解を改めます」ではない。
いつもの官僚の「話は聞きましたよ」という形を作る手段だ。
しかし、ここで重要なのは、返答を作る過程で文部科学省の実務を取り仕切る若い官僚達がコメントを読み、世間の風に触れ、「何が正しいのか、間違っているのか」を改めて考える機会になるということだ。
返事を作成する過程で、彼らが「本当は一体どうしたらいいのだろうか」と自問自答する——このことが重要なのである。
彼らひとりひとりは基本的に優秀だ。また、正しい判断をするための幅広い情報を求めてもいる。そういうところに、世間一般は何を考えているかが届き、改めて彼ら自身が「いったいこれからどうしたらいいのか」を自問自答することの意味は大きい。
それは今後、正しく未来を目指して足を踏み出すにあたって、大きな意味を持つ。
今回、コメントを出した方、ごくろうさまでした。パブリックコメントの募集はこれで終わりではありません。今後まだまだ機会はあります。
前にも書いた通り、官僚組織は非常に動かすのが難しいです。ねばり強く働きかけないと、動きません。
今回、コメントを出した方も出さなかった方も、次のパブリックコメント募集にも、意見を出しましょう。見たい未来があるなら、まずは足元の一歩から、ということで。