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« やはり現地の防疫体制は不徹底のようだ | Main | サロマ湖でもハクチョウの感染を確認 »

2008.05.05

死んだ白鳥をカラスがつついていた…

 昨日の記事のコメント欄に、秋田にいるkamiyaさんが見た、現地の状況がコメントされた。

近くに住む人が「死んだ白鳥をカラスがつついていた」と言っていたので、近くのカラスは保菌している物と考えられます。

 うわ…日本国内に鳥インフルエンザが定着することは、鳥インフルエンザによる死亡事例が相次いでいるインドネシアのようになるかもしれない、ということなのに。

 感染拡大が続く韓国では、地方自治体が情報を隠蔽したという報道が出ている。

韓国:鳥インフルエンザで虚偽発表 KBSテレビ

 この地方自治体の意識の低さでは、日本は韓国を笑えない。

 参考までに:以下は外岡氏がまとめたイギリスにおける対策だ。ここまでやるべきなのに…

2006年英国スコットランドでH5N1鳥インフル死亡白鳥事例集

5/5午後追記:野付半島で見つかった白鳥も、強毒型のHN1ウイルスが検出された。

朝日新聞

 北海道も色々と動き出した。鳥インフルエンザが定着などしようものなら、サミットもなにもあったものではないだろう。

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新型インフルエンザ(H5N1)」カテゴリの記事

Comments

おじゃまします。

報道からは、「危ないのはカモ」が抜けちゃってますね。保菌した「カモ」が元気いっぱい飛び回っている状況をきちんと説明しておかないと危ない気がします。

実際に日本では「野鳥の死」に対する認識が低い、というのも問題があります。日本人は「確実に襲ってくる事がアナウンスされている地震にそなえて耐震補強を行う」程度の事にも動きが鈍いのですから、「来るかもしれないパンデミック」の危機管理が出来なくても不思議は無いのかもしれませんけれどね。英国での通報体勢の整備や刻一刻と情報を提供しているBBCの報道体勢などについてはうちでも度々伝えてはいるのですが … 去年のシーズンも白鳥の観光餌付けが継続された事などからも、危険性の認識がほとんど広がっていない事がわかります。

ですが、今の時点で焦っても仕方有りません。危険への対応が始まって10年以上が経過しています。本当に危険性を認識している人達は、黙々と仕事を続けてきたのです。私達に出来るのは、その現状について伝える事だけで、「頑張ってください」という言葉しか差し上げられないかもしれないわけです。また幸いなことに現状の鳥インフルエンザ・ウイルスの人間への感染では、「特定の体質」を持った人達のみに感染が生じている可能性が高い、という事が示唆されています。もちろんアマンタジン耐性の獲得のように変化が一気に生じる可能性は捨て切れませんが、何にせよ民間人に出来るのは情報を地道に出し続け、ワクチンや薬物の開発・市場投入が間に合う様に祈る事でしかないのだと思っています。

それから、危険性を認識してしまった場合、オオカミ少年になっても叫ぶ必要はありますが、相手のレベルを考慮して叫ばないと、有効性は高くなりません。またその任務に適しているのは「ひとりもの」です。はずれても最悪「自分の悪評」ですみますので。あと個人的な感慨として、「自分の手の届く範囲にしか、手は伸ばせない」という事を飲み込んでひと息ついてください、と申し上げます。そういう部分は昔から何も変わっていないのです。ただ、Webの力によってその範囲がいくらか広がったという事実はあります。こんな風に。それをどれだけ有効に利用できるか、が鍵だとは思っています。

最後は「信頼」でしょうか。
情報を渡して欲しい、と願ったときにそれに応えてくれる人達をどれだけ確保できるか、というのが勝負の分かれ目になるかもしれません。Webの特性、特定の部分が破壊されたら動かなくなるわけでは無い、というのはWeb上の伝達網でも同様です。それは非常に厳しい状況が生じた時には、恐らく強みになるでしょう。

Sir Tim Berners-Leeによると、Webは「幼年期」を過ごしている段階なのだそうですが、それでもその力は小さくはありません。そんな事を想っています。

Mさん

 長文かつ内容の詰まった投稿、ありがとうございます。

>相手のレベルを考慮して叫ばないと、有効性は高くなりません。
 これはその通りだと思います。まだ「なんだか良く分からない」という人は多いでしょうし、普通のインフルエンザと鳥インフルエンザ、新型インフルエンザの3つが区別できる人も少ないでしょう。

 私自身は、継続的にやっていく必要があるだろうと考えています。1月のNHK特集は新型インフルエンザに関する一般の注意を喚起したという意味では素晴らしい仕事でしたけれども、放送直後のショックが薄れると、やはり世間はいつもの日常に戻ってしまった感があります。

 日常の中で眠りたがる意識を、常にちくちくと刺激し続けるのが、Webの役割なのかも知れません。

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