4月27日の宇宙基本計画(案)公開に引き続き、4月28日から、パブリックコメントの募集が始まった。
・「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について
今回の宇宙基本計画は、1955年のペンシルロケットから始まった日本の宇宙開発において、1969年の宇宙開発事業団設立以来の、大変革だ。
変革期には色々今まで動かなかったことが動く。
良い方向にも、悪い方向にもだ。
私のblogを読んでいる方は、多かれ少なかれ宇宙に興味のある人なのだと思っている。そこで、皆さんにパブリックコメントへの応募をお願いしたい。
今回、私は、「こういう意見を投稿しよう」という方向付けの呼びかけはしない。内容はどんなものでもいい、ひとりでも多く、可能な限りたくさんの人に、宇宙開発戦略本部へパブリックコメント送付してもらえないだろうか。
「こんなにも沢山の人が、日本の宇宙開発に期待ししている」「日本の宇宙開発に注目している」ということが、政治家、官僚、関係者に伝えたいのだ。
テンプレートの文章が大量に集まっても読み飛ばされてしまうだけだろう。100通が集まったら100通全部を、1000通なら1000通すべてに、宇宙開発戦略本部の官僚が目を通さざるを得ないように、みんなが各自の言葉で、それぞれ思うところを書いて頂ければと願う。
はやぶさ2の実現を願うなら、そう書いてほしい。測位衛星システムの構築を望むなら、そのように訴えてもらいたい。内容は、M-Vロケット復活でも、早期警戒衛星実現でも、センチネルアジア構想への疑問でも、大企業への随意契約への反感でも、H-IIA発展型構想への賛意でも、独自有人宇宙飛行への叱咤激励でも、宇宙の軍事利用への反対意見でも賛成意見でも——とにかく、なんでもいい。
なるべく多くの人の本意が、各々の文章によって届けられることが大事だと思う。
応募の詳細は「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)についてにある通りだ。
締め切りは5月18日(月)必着である。
応募方法は電子メール、郵送、FAXの3通り。
- 電子メールはi.space-goiken@cas.go.jp
内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛
テキスト形式のメールで送ること
メールのタイトルは「宇宙基本計画(案)に対する意見」とすること
- 郵送は以下の宛先に送付する
〒107-0052 港区赤坂1-11-28 赤坂1丁目森ビル9階
内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛
- FAXは以下の電話番号だ
FAX番号:03-3505-5971
内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛
冒頭に「「宇宙基本計画(案)に対する意見」」と入れること
いずれの送付方法であっても、氏名又は団体名(団体の場合は担当者名も記入下さい)、職業、住所、性別、電話番号、ファックス番号(あれば)を記入すること。
応募は団体名で行うこともできる。地域、学校、研究室などでも応募可能である。
今回のためにバナーを3種類用意した。私の呼びかけに賛同してくれる方は、以下のバナーを持っていって、自分のページに掲示してもらえればと思う。
バナー大(768×90ピクセル:縮小して掲載した。クリックすると原寸大バナーが表示され、右クリックでローカルに保存できるようになる)

バナー中(468×60ピクセル)

バナー小(200×40ピクセル)

バナーを持っていくのが面倒な方は、以下のテキストをコピー・ペーストすれば、それだけでバナーが、宇宙開発戦略本部へのリンクと共に表示される。
バナー大
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/76890".jpg>
</a>
バナー中
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/46860_2.jpg">
</a>
バナー小
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/20040.jpg">
</a>
なお、宇宙開発計画(案)の背景の解説や、私なりの分析については、nikkeibp.jpの連載や、当blogの記事で、今後どんどん掲載していくことにする。
5月1日現在、記事が2本公開されている。
自分なりの意見を形成するための参考にしてもらえればと思う。
また、宇宙基本計画(案)を読み込むにあたっては、これまでの審議内容の資料を参考にするのも有用だ。
大量のpdfファイルにまごつくかもしれないが、このあたりは追々整理して解説しようと思う。
最後にもう一度、これは1969年以来の40年に1度の大変革だ。これだけの変化に対して、一人でも多くの日本国民の意見が、宇宙開発戦略本部に、ひいては内閣に、日本政府に届けばいいと思う。
他の誰のものでもない。私たちの宇宙開発なのだ。
よろしくお願いいたします。