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2009.05.18

パブコメ締め切り当日:一言でも構わないのです。あなたの意見を宇宙開発戦略本部に送ろう

 さあ、締め切り当日だ。宇宙基本計画へのパブリックコメントの締め切りは本日である。

 最後の記事を出した。

 まだ間に合う。一言でもいい。それこそ「はやぶさ2に予算を付けて下さい」の一言でもかまわない。あなたの意見を、日本の宇宙開発の基本部分に届けるチャンスだ。

 さあ、自分もパブコメを出さなくては。


関連記事

公表された宇宙基本計画案

宇宙基本計画パブコメにむけて:笹本祐一さんの意見

 本日はあと6時間あまり、よろしくお願いいたします。

2009.05.15

講演資料2つと、宇宙基本計画関連の記事

 本日、過去に行った講演の資料を2つ公開した。

 まず今年4月12日にユーリーズナイト2009で話した「宇宙の公共事業化を超えて」という資料。

 こちらは、ここ数年考えていた「アポロまでとアポロ以降で何が違うのか」ということに対しての、私なりの一応の回答だ。スプートニクからアポロまで、あれほどまでに急速に物事が進んだのに、その後はなぜ進展が遅いのかという疑問に、一応の回答は出せたのではないかと思っている。


 もう一つは2007年11月26日に、東大-JAXAシンポジウムで話した「組織と人間から見た宇宙開発 -NASDAとISAS-」というもの。


 時折、「なぜISASの肩ばかり持つのですか」と言われることがあるが、私はISASの肩を持っているつもりはない。宇宙科学、なかんずく未知の世界へ未踏の技術で挑む太陽系探査が日本の将来にとって大変大事だと考えている。
 むしろISASの現状には強い危機感を抱いている。2005年のはやぶさによる小惑星イトカワ探査の時点では生きていたISASの伝統や組織は、2009年現在、壊滅状態となっている。「糸川英夫以来の伝統を誇るISASは死んだ」と言っても過言ではないだろう。
 この資料は、2007年の段階で、ISASとNASDAの組織文化の違いを外からの視点で考えてみたもの。私の考えは、今もあまり変化していない。

 以上、なにかの参考になればと思う。

 宇宙基本法関連では、以下の通りの記事を書いた。

公表された宇宙基本計画案

 パブリックコメント締め切り当日の18日に最終回を掲載する予定だ。

 宇宙基本計画へのパブリックコメントの締め切りが迫ってきた。一人でも多くの方の応募を、よろしくお願いいたします。

2009.05.05

宣伝:5月6日(水曜日)、ロフトプラスワンのトークライブに出演します

 いけない、また告知が前日になってしまいました。

 明日5月6日の水曜日、ロフトプラスワンのトークライブに出ます。小野英男さんからアマチュア無線衛星の話を聞く、という予定でしたが、急遽変更。「テポドン2」の話となります。

宇宙作家クラブpresents
ロケットまつり32『衛星まつりEX』〜日本で初めて人工衛星を創った男〜
40年前、衛星開発に挑んだ本人が、日本の人工衛星開発のはじまりを語る。それが何故か今回は「テポドン2」も語るゴールデンウィークEXバージョン!

【Guest】小野英男(〜日本で初めて人工衛星を創った男〜)
【出演】松浦晋也(ノンフィクション・ライター)、浅利義遠(予定)、他

5月6日(水曜日)
Open18:00/Start19:00
¥1000(飲食別)※当日券のみ

場所:ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 03-3205-6864、地図)

 小野さんからは、こんなレジメが届いています。

  • 打上は成功?失敗?
  • ミサイル実験?衛星打上げ?       
  • 今打上げたのは何故?   
  • どこのロケットの真似?
  • テポドンから11年も掛かったのは何故?
  • 恐るべき物?    
  • 実験通信衛星とは?     
  • 発射時刻の10分間のずれは何故?
  • 上昇中の写真はどの様に撮られた? 
  • 北朝鮮人民はどう考えている?
  • 韓国国民はどう考えている?


2009.05.04

18年物の新曲

 ここのところ、このblogでも宇宙の話しか書いていないなあ。

 というわけで。

 新たにアップロードしました。前回から半年以上経ってしまいましたが、3曲目です。1991年に書いた曲です。

 今回の詩は、自分が現役高校生の時に、図書館報に掲載されていたもの。30歳近くなってから読み返し、いかにも高校生っぽい未完成な感性が面白いと思って、曲を付けたのだった。

 母校のボロ極まりなかった図書館も、今はもうない。とうの昔に綺麗で大きな図書館に建て替えられている。取りあえずは、「30年前に木造の古いきしむ図書館の貸し出しカウンターで、三つ編みお下げ(眼鏡オプション付き)の女子高生図書委員長が、丸い小さな字で書いた詩」とでも、妄想した上で聴いてもらえれば本望である。

 さて、1991年頃に書いた曲も、残っているのはあと2曲。次の曲はミクだけではなく、ルカも使う予定。そして最後の曲は、かなり長いです。詩も、ここまでとはちょっと毛色が変わります。

 最後に、過去にアップした曲へのリンクも掲載しておく。「受けなくってもいいんだよ(ツン)」という態度を取っていても、再生数やマイリスト数が伸びるのはうれしいので。

2009.05.01

呼びかけ:宇宙基本計画にパブリックコメントを送ろう

 4月27日の宇宙基本計画(案)公開に引き続き、4月28日から、パブリックコメントの募集が始まった。

「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について

 今回の宇宙基本計画は、1955年のペンシルロケットから始まった日本の宇宙開発において、1969年の宇宙開発事業団設立以来の、大変革だ。

 変革期には色々今まで動かなかったことが動く。
 良い方向にも、悪い方向にもだ。

 私のblogを読んでいる方は、多かれ少なかれ宇宙に興味のある人なのだと思っている。そこで、皆さんにパブリックコメントへの応募をお願いしたい。

 今回、私は、「こういう意見を投稿しよう」という方向付けの呼びかけはしない。内容はどんなものでもいい、ひとりでも多く、可能な限りたくさんの人に、宇宙開発戦略本部へパブリックコメント送付してもらえないだろうか。

 「こんなにも沢山の人が、日本の宇宙開発に期待ししている」「日本の宇宙開発に注目している」ということが、政治家、官僚、関係者に伝えたいのだ。

 テンプレートの文章が大量に集まっても読み飛ばされてしまうだけだろう。100通が集まったら100通全部を、1000通なら1000通すべてに、宇宙開発戦略本部の官僚が目を通さざるを得ないように、みんなが各自の言葉で、それぞれ思うところを書いて頂ければと願う。

 はやぶさ2の実現を願うなら、そう書いてほしい。測位衛星システムの構築を望むなら、そのように訴えてもらいたい。内容は、M-Vロケット復活でも、早期警戒衛星実現でも、センチネルアジア構想への疑問でも、大企業への随意契約への反感でも、H-IIA発展型構想への賛意でも、独自有人宇宙飛行への叱咤激励でも、宇宙の軍事利用への反対意見でも賛成意見でも——とにかく、なんでもいい。

 なるべく多くの人の本意が、各々の文章によって届けられることが大事だと思う。

 応募の詳細は「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)についてにある通りだ。

 締め切りは5月18日(月)必着である。

 応募方法は電子メール、郵送、FAXの3通り。

  • 電子メールはi.space-goiken@cas.go.jp 内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛  テキスト形式のメールで送ること  メールのタイトルは「宇宙基本計画(案)に対する意見」とすること
  • 郵送は以下の宛先に送付する 〒107-0052 港区赤坂1-11-28 赤坂1丁目森ビル9階 内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛
  • FAXは以下の電話番号だ FAX番号:03-3505-5971 内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛 冒頭に「「宇宙基本計画(案)に対する意見」」と入れること

 いずれの送付方法であっても、氏名又は団体名(団体の場合は担当者名も記入下さい)、職業、住所、性別、電話番号、ファックス番号(あれば)を記入すること。

 応募は団体名で行うこともできる。地域、学校、研究室などでも応募可能である。

 今回のためにバナーを3種類用意した。私の呼びかけに賛同してくれる方は、以下のバナーを持っていって、自分のページに掲示してもらえればと思う。

バナー大(768×90ピクセル:縮小して掲載した。クリックすると原寸大バナーが表示され、右クリックでローカルに保存できるようになる)
76890_2


バナー中(468×60ピクセル)
46860_2

バナー小(200×40ピクセル)
20040


 バナーを持っていくのが面倒な方は、以下のテキストをコピー・ペーストすれば、それだけでバナーが、宇宙開発戦略本部へのリンクと共に表示される。

バナー大
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/76890".jpg>
</a>

バナー中
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/46860_2.jpg">
</a>

バナー小
<a href="http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/090428/090428pc.html"><IMG SRC="https://smatsu.air-nifty.com/photos/uncategorized/2009/05/01/20040.jpg">
</a>

 なお、宇宙開発計画(案)の背景の解説や、私なりの分析については、nikkeibp.jpの連載や、当blogの記事で、今後どんどん掲載していくことにする。

 5月1日現在、記事が2本公開されている。

 自分なりの意見を形成するための参考にしてもらえればと思う。

 また、宇宙基本計画(案)を読み込むにあたっては、これまでの審議内容の資料を参考にするのも有用だ。

 大量のpdfファイルにまごつくかもしれないが、このあたりは追々整理して解説しようと思う。

 最後にもう一度、これは1969年以来の40年に1度の大変革だ。これだけの変化に対して、一人でも多くの日本国民の意見が、宇宙開発戦略本部に、ひいては内閣に、日本政府に届けばいいと思う。

 他の誰のものでもない。私たちの宇宙開発なのだ。

 よろしくお願いいたします。

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