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2009.07.18

LROもアポロ着陸場所を見た!

Apollo14
 LROが撮影したアポロ14号着陸地点の映像を拡大したもの。月着陸船「アンタレス」の基部とその影、さらには科学観測機器や宇宙飛行士の歩行した跡まで写っている(Photo by NASA)。


 アポロ月着陸捏造論者、終了のお知らせ…というよりも、アポロ月着陸捏造論者にとっての終わりの始まりというべきか。

 アメリカの月探査機ルナ・リコナイサンス・オービター(LRO)が、アポロ計画の月着陸地点を撮影してきた画像を送ってきた。

LRO Sees Apollo Landing Sites

 撮影したのは12号を除く、11号、14号〜17号の着陸地点。どの映像にも、月着陸船の基部(月着陸段)がはっきりと写っている。14号の着陸地点には、月着陸船基部のみならず、置いてきた科学観測機器や、宇宙飛行士が歩いた跡まで写っている。

 LROは、2004年のブッシュ有人月探査構想に沿って企画された無人月探査機。月表面の詳細観測を行い、有人月基地建設地点候補を調べることを目的としている。そのためにLROにはLROC(Lunar Reconnaissance Orbiter Camera)というカメラが搭載されている。

 LROは、最終的に月面上50kmを回る軌道に入る。その軌道からLROCは、最大50cmの分解能で月面を撮影することができる。1ピクセルが50cm×50cmに相当する画像が得られるわけだ。現在、LROは月周回軌道の高度を下げている途中で、今回の画像は高度100kmから撮影している。現状の画像の分解能は約1mだ。アポロ月着陸船の基部は差し渡し3.7mあるので、十分LROCで写すことができる。

 日本の月探査機「かぐや」地形カメラは、分解能10mだったので、月着陸船基部を直接撮影することはできなかった。
 それでもアポロ15号の噴射跡を撮影し、ステレオ画像で観測した地形が、15号宇宙飛行士が撮影した写真と合致することを示している。

 今回は、ついに月着陸船が直接写り、それどころか宇宙飛行士の歩行跡まで見つかったわけだ(さすがにひとつひとつの足跡までは無理だが)。

 月着陸ねつ造論については、当blogの以下の記事でも扱った。

ディスカバリーチャンネル「怪しい伝説」で月着陸捏造説が論破されている
かぐやは見た!

 さあ、副島隆彦氏やエム・ハーガこと芳賀正光氏やらは、どんな弁明をするのだろうか…多分弁明も反論もないだろうとは思う。黙って、過去のことは忘れて知らんぷりをするのだろう。

 捏造論の番組を喜んでテレビ放送したテレビ局も、知らんぷりをするのだろう。あるいは突っ込まれたら、「あれはバラエティですから」と言って逃げるのだろう(バラエティなら何をやってもいい、とでも思っているのだろうか)。

 正直、月着陸捏造論を言い立てて、メディアに広め、いくばくかの収入を得た人たちについて、私としてはもはやどうでもいいと思っている。彼らが社会的な信頼を失うということで、もういいか、と。もう、これらの人々の言うことを信用する人はいないよね…そう思いたい(ついでに、報道の振りをしたテレビのバラエティ番組も…もう信じて観ている人なんていないよね!超能力も幽霊もUFOも占いも前世も、つまりはそのレベルの話だからね!!)

 それよりも、身の回りの多くの人たちに、LROの撮影した画像を見せようと思う。月着陸捏造論が出た時、「ああ、そうなのか」となんとはなしに思い込んでしまった人たちに。
 そんな人たちが、「なぜ、自分は“アポロの月着陸がニセモノだ”などと信じてしまったのか」と自分で考えるようになってくれれば、月着陸偽造論からも、よりよい結果を引き出せるだろう。そう思うのだ。

 LROは、現在月周回軌道の高度を下げつつあり、最終的には高度50kmの円軌道に入る。今後、さらに分解能の高いアポロ着陸地点の画像が送られてくるわけだ。

 というわけで、今後ともアポロが月に降りた証拠は、今後も出てくるのである。


 あらためてこの本を紹介する。アポロ計画という人類の叡智を結集した大計画で、かえって人間の愚劣さが露わになるという皮肉な現象に対して、健全な科学の常識をもって真っ向から答えた一冊である。

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Comments

>さあ、副島隆彦氏やエム・ハーガこと芳賀正光氏やらは、どんな弁明をするのだろうか…多分弁明も反論もないだろうとは思う。

HAHAHA 何をおっしゃるのですか松浦さん。そのLROの写真も捏造の一環に決まってるじゃないですか!
そもそも40年も経っていまさら探査機を出して写真を撮らせること自体怪しい!
捏造でないなら捏造でないという証拠を出してくださいよ!

とか言い出しそうな気がしてならないのですが…

D.B.さんの書き込み通り、これもねつ造だと言うでしょうね。
「〜ではないと証明しろ」(悪魔の証明)を求める、「〜に見える」という個人の主観を証拠と見なす、といった状況に陥った人たちに論理的な議論は通用しません(笑)
この写真もしばらくしたら、そっくりに描いた画像を持ち出して、「個人でもこんな簡単に作成できる画像は証拠にならない」となると思ってます。

「40年も前の足跡が残ってるなんておかしい。これは捏造だ」と言いだすに1億ジンバブエドル

既に上述本の中で、山本弘氏が「いや、はっきり痕跡が写った写真が仮に撮れたとしても、「こんなものはニセモノだ」と言い張るに違いない」(210P)って述べてますしね~。陰謀史観では「反論はすべて陰謀者の手先」に見えてしまうので、どんな証拠も無価値でしょう。

副島氏は「誤りだとわかったら筆を断つ」と自ら退路を断ってしまっていますし、この先も屁理屈をこねて持論を通そうとするに違いありません。

「デジタルデータなんていくらでも作ることができる、捏造に決まっている」といってそれ以上議論にならないんでしょうね・・・・。

アポロ時代の銀塩フィルムは、捏造と言うほうも色々指摘しなくてはなりませんでしたが、デジタルデータであれば「いくらでも加工できる」の一言ですむんですから捏造というほうも楽ですよね。

>宇宙飛行士が歩いた跡

分解能から考えると、足跡そのものと言うより、歩行によって舞い上がったレゴリスの跡か、もしくは器材運搬の為に持ち込んだ「リキシャ」ことMETの轍ではないかと思われるのですが、如何なものでしょうか?

>宇宙飛行士が歩いた跡

yossiさんが指摘したように「リキシャ」の往復に伴う

1.METの車輪によるレゴリスの撒き散らし
2.宇宙飛行士の足跡
3.METの轍跡

の順で確率が高いと思われます。(たぶんそのすべての総和でしょう。)

余談ですが、タイヤに泥除けの無い自転車で走り続け大量の泥がついていたことがあります。(田舎の農道にて)
METには泥除け?はついていなかったとすると、ハデにレゴリスを巻き上げて往復したことのなります。

画像処理の仕事をしていますが現時点では完全な合成は可能です。
アポロ問題は、常に米国が提供する事実のみしかないことが
問題です。
新聞は、複数のルートから事実の裏付けをとります。
今回のLROも米国側の一方的事実です。
インドや日本の衛星とクロスさせて、実証することも出来たはず
です。
疑問に思うのは、LROの写真が登場するとそれだけで捏造論者は
打破されたという論調をされる方が多いのですが、その写真は事
実かも知れないけど、今までのアポロ計画同様事実としての客観
的判断ができない一方的な写真であるということです。

米国は、ジョンソン大統領、ニクソン大統領、クリントン大統領、
ブッシュ大統領など多くのリーダーがさまざまな事件や事柄につ
いて情報操作を行い、内容により画像処理やら合成やら行ってい
る国です。
最近の例では、ブッシュ政権でイラクに核施設があるという事実
をでっちあげるため、情報操作したばかりでなく実証写真まで
提出しています。(これは後ででっちあげと判明して議会でつる
しあげられる元になっています)

だから捏造論、肯定論ではなく、どこまでも事実かどうかが確認
できないということです。
逆にスペースシャトルのプロジェクトは、各国の天文台、観測者、
国家にクロスして実証できる情報を提供しています。

各国政府に依頼して解像度が低くても地上から観測を重ね併せた
りするような方法で実証することもできるはずです。
なぜ、アポロ問題だけが40年間も事実提供できないのかは、素朴
に思う疑問です。

えー「月着陸論者」にとっての終わりの始まり、じゃないの?
LROの写真が、砂漠地帯の写真じゃないから。アポロのときの「月」は、砂漠地帯。それだけ。
LROの写真が嘘なら分かりませんよ?

>えー「月着陸論者」にとっての終わりの始まり、じゃないの?
>LROの写真が、砂漠地帯の写真じゃないから。アポロのときの「月」は、砂漠地帯。それだけ。
>LROの写真が嘘なら分かりませんよ?
この時点で自分の言ってる事がおかしいって気づかないのかな?
仮にアポロの時の「月」が砂漠地帯だったとして、じゃあなんで「砂漠地帯」じゃない場所に
アポロの月着陸船やら実験機材やらが写ってんですかね?
40年も前の撮影セットを今更持ち出してきた訳でもないでしょう。

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