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2010.07.04

CGMに見るはやぶさ

 pixivはやぶさ検索結果が1000件を超えた。7月4日現在、1014件。中には新幹線やブルートレインも入っているのですべてが探査機はやぶさ関連というわけではないが、それにしても大した件数だ。


 pixivにはユーザーが絵を評価し合うブックマークという仕組みがあるが、おそらく一番高く評価されているはやぶさ関連のイラストがこれ。7月4日現在、4327usersという評価を集めている。


 このイラストは関係者の特徴をけっこううまくとらえると思うのだが…

 pixivのようなイラストを集めるサイトとしてもうひとつ、ピアプロというのもある。こちらは初音ミク関連で、ユーザーが作成したデジタルデータを相互利用しやすくするために初音ミク発売元のクリプトン・フューチャーメディアが立ち上げたもの。pixivが「イラストを見せるところ」とすれば、ピアプロは「お互いに自分の作成したデータを利用し合うための場所」である。

 ここではやぶさのイラストを検索すると21件見つかる。やはりというか初音ミクとひっかけたものがほとんどだ。
 なんだ、大分少ないなと思うかも知れないが、驚いたことにはやぶさの音楽が24件もアップされている。うち1件は明らかにブルートレインのはやぶさ関連なので、探査機はやぶさ関連は23件。その多くは帰還を歌ったものだ。
 フォーク風、バラード風、色々あるが、私としてはこのおかえりなさい 〜はやぶさへ捧ぐ〜ぐらいシンプルなものがいいなと思う。

 ニコニコ動画では探査機「はやぶさ」というタグが使われている。アップされている動画は、7月4日現在、817件。これまた大変な数だ。


 一番再生数が多いのが宇宙戦艦ヤマトに引っかけたこの動画。なんと115万再生。すごい。


 意外と合っているなと思えたのがこれ。ゲーム「サクラ大戦3」の主題歌「御旗のもとに」の替え歌がぴったりはまっている。


 はやぶさを歌った、ユーザーの手によるオリジナル曲で一番人気なのはこの曲。これまた7月4日現在、41万再生と、なかなかとんでもないヒット曲になっている。

 はやぶさは、ネットユーザーがそれぞれの能力を持ち寄ってコンテンツを生成するCGM(Consumer Generated Media)のテストケースとして、地上においても技術試験機の役割を果たした。このような形で人々に受け入れられた宇宙機は今までになかったといっていいだろう。

 この場でも時折、これらCGMを紹介することにする(いや、決してネタに詰まったとか更新の時間がないというのではなく…)。

 ところで、アオシマからはやぶさのプラモデルが出ているのだけれど、はやぶさ2に改造した人、まだいませんか?

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Comments

ニコ動の中では
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA
が秀逸です。
「祈り」のCGをうまく編集して舞-HiMEのBGMを当てているのがはまっていて
何度も再生しました。
「中の人」と思われる人がところどころコメントを挿んでくれています。
いろんな形で普通に生活する人と宇宙開発に携わる人が交流できれば
もっとファンは広がりますね。その結果予算も増えて配分も良い形になれば
言うことなしです。

これらの作品が示しているように、日本の国民は画像や映像に明るいのですね。
こういう人々の国がサンプルリターンするなら、砂粒だけでなく「画像サンプル」のリターンも加えてはどうでしょう。

 電送の都合で高画素にできないならば、メディアに高画素のまま記録してメディアをリターンすればいい。
余裕があれば低解像版だけ先に電送してもいいし。何も動画ディスクでなくても静止画で結構。CGで補間できるし。

 公開まで時間をとって論文書いて、驚きの画像とともにテレビでプレゼンしてもいいし、そのテレビも来年からデジタルになるし、
高解像のほうは有料とだれかが前例つくってくれたから収入にもなるし、得意のハコモノ科学館ならウルトラ高解像のまま3D投影もできるし。
もちろんメディアでなく砂粒がメインですが。

 日本にはデジカメやメディアの企業があるし、ガラケーだって高解像だし、世界トップのガラタン(ガラパゴス探査機)ができるでしょう。

 それが意味するものは進化です。「はやぶさ」に「かぐや」のDNA(高解画像)を掛け合わせることができれば、「かぐや」に「はやぶさ」のDNA(精密着陸)を掛け合わせればよい。
この交配が成功すれば、イカロスのDNAとかHTVのDNAとかきぼうのDNAを応用することができるようになり、ガラケーみたいにガンガン進化させれば、ガラキチ(ガラパゴス基地)だってできる。

だいたい宇宙基地とか宇宙船なんて、絶海の孤島みたいなもの。
それはガラパゴスそのものでしょう。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10757175

こちらはご覧になりましたか。必見です。

いつも興味深く拝見させていただいています。
このたびは拙作「おかえりなさい 〜はやぶさへ捧ぐ〜」を御紹介いただきありがとうございました。
(リンク先がピアプロの検索結果となっておりましたが・・・)

CGMの送り手の一人として感じたことは今回のはやぶさに限らず作品単体では完結していないことが多いということですね。複数の送り手が刺激しあったりコラボすることにより世界が広がっていくということです。
自分の作品にしてもネットでのはやぶさの話題に影響され、ある別の作品からインスパイアして出来たという経緯があります。

この状況は一種のお祭りという面もあり、既に帰還から3週間が過ぎた今、風化が始まっていると感じています。
我々のしなければいけないのははやぶさの成し得た成果を未来へ繋ぐと言うことではないでしょうか?

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