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2010.07.25

盆踊りに演歌、替え歌

 日本において、ある事物がブームになったと判断しうる3つのポイントがある。

1)盆踊りの音頭になる。
2)演歌になる。
3)替え歌が流布する。

 ありました、はやぶさ音頭。


 ファンキーだなあ。ちなみに、飛び出したのは種子島ではなく内之浦。これは重要。

 実はイラストレーターの小林伸光さんが作った歌詞もあるので、以下に掲載する。

はやぶさ音頭 作詞:小林伸光

速い 速いよ イオンの流れ
やっと 来た 来た 小惑星
ブワッと 着陸 サンプル取って
さっと 帰ろう 故郷に

はっと しました ホイール故障
やった 置いたよ マーカーを
ふわっと 着陸 したいけど
さすがに 姿勢が 崩れたよ

入っているのか サンプルは
ヤバイ 漏れたよ ヒドラジン
普通の 帰還は あきらめた
三年 待ってよ 皆の衆

入ってきました ビーコンが
やってみました キセノン噴射
2つの イオンエンジンを
最後の手段で つなげたよ

はるばる 60億キロを
やっとの思いで たどりつく
ブルーに輝く 故郷の
砂漠の上で 流れ星

 もう一つ、小林さん作詞の演歌。

はやぶさ迎え酒 作詞:小林伸光

おまえ思って 飲む酒は  
空を見上げる 迎え酒  
その身は遠く 離れていても  
健気な姿が 目に浮かぶ
涙こらえて ほほえみを 
帰っておいでよ 愛の星 
みんな待ってる 青い星
 
夜空旅して ただ一人  
流れ流れて 遠い星  
今は傷つき くたびれ果てて
涙の雫も 枯れたけど
貴方の声が 聞けたから 
守ってきました 愛の花 
きっと見せます 流れ星  

ひとり偲んで 飲む酒は  
夜空見上げる 迎え酒  
今はその身は 消えようと 
涙の向こうに 明日を見る  
おまえの姿が そこにある 
帰ってきたんだ 流れ星  

 2005年のタッチダウン時に、漫画家のあさりよしとおさんが作った替え歌もあるので再掲載する。これら、誰かボーカロイドに歌わせて、ニコ動にアップしてくださいな。

蒲田行進曲のメロディで 替え歌:あさりよしとお

アステロイド 光の港
未踏の天地

星の姿 星間物質
凍るるところ

カメラの目に映る
モノクロの像にさへ

青春燃ゆる 生命は躍る
未踏の天地


 替え歌はすでにこういうのもある。


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Comments

業務連絡

奥美和さん
 あなたはなぜ私が、前回のコメントを削除したか理解していないようです。

 同様のコメントを再度書いてきましたので削除しました。以後出入り禁止とし、書き込みがあった場合は問答無用で削除します。返事無用です。

>日本において、ある事物がブームになったと判断しうる3つのポイント

4つ目として「+++饅頭とか便乗商品が発売される」というのもあるのでは?失礼!

過日、松浦さんが掲載された、惑星協会による小惑星の近接観測画像が、NASA/GSFC主催のAPODに掲載されています(2010.07.26付)。
 URLはこちら: http://antwrp.gsfc.nasa.gov/apod/ap100726.html

本当に、Itokawaは小さく、Lutetiaは大きいですね。

今日、第2回推進部会を傍聴してきました一般人です。

傍聴者は20~30人、関係者は20人くらいでした。

あまりよくわかっていないので、聞いてきたことをそのまま書き出すと、意味がおかしかったり、誤解を招くかもしれませんが。。。

イプシロンロケットの議題も、はやぶさ2の議題も、有識者からの質問や突っ込みは多少ありましたが、基本的にバトルのようなことはなくて、たんたんと進んで終わりました。今日の話では、予算の具体的な話はあまりありませんでした。すごい宿題を出されたこともなさそうだし、なにか強い反対意見があったわけでもないし。ちょっと拍子抜けでした。

配布された資料(前回の質問事項とかに対するJAXAからの回答を示す)をまずJAXAから説明して、あとで質疑応答という感じで、それぞれ1時間ずつくらいを資料に基づく説明(JAXA)でした。

はやぶさ2について、この段階でまだプロジェクトの体制とか責任者とかが具体的に示せないのは??という話がありました。
JAXAでは内々には決まっていて、ただまだ正式にプロジェクトが始動していないと出せないとかなんとか。。。

イプシロンロケットの開発費205億円の内訳をどうやって国民に納得できる形で表現できるか、というのがひとつの難問?
詳しく表に出せない性質のもの(他国との競争でもあるわけで、なんでも簡単に公表はできない)ということでした。

ノートにいろいろメモしてきましたが、3行で説明すると印象に残ったのはこんな感じです。


配布された資料ってネットにUPしてもいいものなんでしょうか?
一般傍聴で配布されてるんだからいいんだとは思うけどたぶん。。。
松浦さんのところにはどこからかまわってきますよね

私も本日の一般傍聴に参加してきました。
後でこのページアップします。いま、書いている途中で…

@niko さんもお疲れ様でした。お会いしていたかもしれませんね。

宇宙開発委員会 第2回推進部会  平成22年7月26日(月) 13:00~16:00

一般傍聴人として行って参りました。
松浦さんからの提案が無ければ、私のような一般人がこのように報告をする機会は無かったと思います。
毎日、拝見させていただいていますので、わずかばかりでも恩返しになれば。
もちろん、はやぶさへの恩返しも兼ねています。
皆様の日々のご活動に感謝申し上げます。

このような場に参加すること自体、初めのことだったのですが、全体としては粛々と進み、会議というよりは報告会といったようなものでした。
現役の学者先生方が偉い先生方の前で、報告と質疑応答をするといった感じでした。
部会の始まる前には、3時間は長丁場だ、キツイな、などという話もちらほら聞こえていたんですが、実際に始まってみると、あっという間に終わってしまったという想いです。
資料に書いてあることは後で読み直せばよいのですが、質疑応答を書き取ることの難しいこと…。私に記者は向いとらんようです。
※頂いたペーパーには書き込みしておりませんので、アドレスをご連絡くださればスキャンして送付申し上げます。

全体的にはイプシロンにしても、はやぶさ2についても計画を進めていこう、というような雰囲気に感じられました。
横車を押すような話はありませんでした。
松浦さんが書かれていたので、部会長の青江氏の言動にも注意を払っていたのですが、有識者からの質問に対しJAXA側が回答をする場面で、有識者が納得いかない状況にならないように、補足や助け舟を出して頑張ってらっしゃったようにお見受けしました。

ほんの、ほんの一部ですが、書き取れたことを報告させていただきます。
間違っている箇所はあると思いますし私の言葉になっている箇所もあります、修正の必要など、ご指摘賜りましたら幸いです。
また、発言者を間違えてしまうとコトなので、有識者、JAXA、青江氏、事務局(文化省)と表記させていただきます。

(イプシロンについて)
有識者「H2AがH2Bに発展したような、将来性や発展性はイプシロンにあるのか?」
JAXA「ある。当初から検討されている。具体的には第一段の推進薬を増量することで行える。但し、今のところはイプシロンのパワーアップよりも、(そのあたりのペイロードには)H2系を利用したほうがよいと考えている。」
有識者「振動対策と世界的にみたその水準を知りたい。添付図をもう少し説明してほしい。」
JAXA「添付図(グラフ)には(搭載された探査機が受ける)Axial(G)※たて加速度とLateral(G)※横加速度が記載されている。イプシロンに乗せる探査機は小型であり、大型のものよりも相対的に強度が高くなる。探査機は重心直下を支持されているため、タテGはあまり問題にはならない。また、イプシロン(の特に3段目か?)は推力が大きく(大きなタテGを発生するが)、このことはよい材料である。問題になるのはヨコGで、この力は探査機の重心にかかる。探査機は下部で支持されているだけなので、大きな曲げモーメントが発生しやすい。ヨコGの発生については充分に世界水準である。」
JAXA「SRB-Aでは燃焼振動が起こっている。M-Vでは燃焼振動は起こらなかった。燃焼振動を起こしてはならない、ということが伝統的に重視されてきたためだ。これについては衛星のマウント部で振動を吸収することを検討している。」
有識者:※国産と海外製の質問であったと思う。
JAXA「SRB-Aのモーターケースは海外製だが、中身(推薬)は国産である。固体ロケットにいたっては、ペンシルロケットからM-Vまで全てが国産である。」
有識者:※書き取れなかった。将来性についての質問であったように思う。
青江氏「(イプシロンのその後について?)第二計画というか、次の段階に(イプシロンが)つながり世界的に名だたるものになっていくという、そういうこともJAXAでは考えている、ということについて…(以下、書き取れない。推測するに青江氏の助け舟。)」
JAXA「例えば、打ち上げ管制室に、専用機材と今まで50人いたものが、PC2台と5人くらいになる。そのようなイメージだ。また、イプシロンはただの打ち上げロケットではない。日本の宇宙輸送システムを大きく革新し、必ずや未来に繋がっていく必要不可欠なものである。そういうことも踏まえて、やらせていただきたいと考えている。」
有識者「射台などは今までのものを使うのか?」
JAXA「イプシロンは機動的な打ち上げを行えるように設計される。それこそ、どこででも短時間で打ち上げられるようになる。しかし、費用の節約ということで、既存の射台を使用することを考えている。設備の変更など、必要最小限ものに絞るべく検討をしている。イプシロンはテレメータやアンテナ系(射場系といわれる)はこれまでどおりとなる。この辺は将来の課題となる。将来的にはTVの中継車みたいな設備で打ち上げをすることが可能になるだろう。」
有識者「一般的な質問として、もっと開発費の内訳を知りたい。これでは高いのか安いのかわからない。」
JAXA「それは、機密に関わる部分も情報公開が必要であると…(以下、少しわからなかった。)」
※青江氏とJAXAの間で視線のやり取り(どう答えたものでしょうか?という感じ。)どこに何をいくらで頼むのか、といったことなど、公表が難しいことがいろいろとある様子。そりゃそうだ。
JAXA「…なので、海外のロケットとの比較によって、費用の妥当性を論じてみた。」
有識者「頂いた資料からは、ベガ・ロケットと比べてイプシロンが本当に安いのか?という疑問がある。もっと厳しい価格目標を持ったほうがいいのではないか?」
JAXA「資料がわかりづらく申し訳ない。(もう一度、資料を説明。)ベガが25億円というのは政治的な価格である。欧州には欧州以外のロケットよりも欧州のロケットが25%以上の高値でなければ欧州のものを使用する、という取り決めがある。ベガの価格はこの取り決めとロシアのロコット(ICBM転用型)の価格から決められた欧州の内部価格である。そして、費用の不足分には多額の補助金が投入される。補助金の額はわかっている。こういったことを勘案してベガの打ち上げ費用は75億円であると推定している。イプシロンの打ち上げ費用は38億円。目標としては充分に高いと考える。」
有識者:※本当に実現できるのか、といった質問、だったと思う…
青江「糸川先生から連綿と続く、我が国の固体ロケットの技術は世界一である。実現性は確かなものであると…(以下、書き取れない。推測するに青江氏の助け舟。)」
JAXA「もちろんである。固体ロケット開発に50年の歴史がある我が国であれば、実現は当然のことである。(一同、笑い)」
有識者「費用についてなのだが、もっと国民にわかるようにしないと、それが高いのか安いのかわからいない。そうすると、もっと安くできるんじゃないか、とか、いわば『たたくだけたたく』となってしまうんじゃないのか。秘密を漏らすとか、そういうんじゃ無くて、物を造るにはこのくらいかかるんだ、と、そのような認識を持ったもらうことが大事だと思う。例えば、プロジェクトXみたいなの観たら、こんな凄いことをこんな低予算でやったのか、と思う。ちょろっとやって、『何百億円です。』では、高いな、になってしまうと思う。」
JAXA「ご指摘に感謝する。今後、取り組みたい。」

(はやぶさ2について)
※JAXA側の座席は4席用意されていた。はやぶさ2の関係者はかなりの人数がいらしていて、とっかえひっかえ席に着きながら、ほぼ全員が発言し、総力で望んだようだった。もちろん、川口先生、吉川先生もいらしていた。

有識者「資料によると、サンプルの分析項目が限られているように思うが。」
JAXA「書式に書き込むために細かくはそうなった。実際にはありとあらゆる分析を行う。」
有識者「サイエンティストの導入体制は確立しているのか?」
JAXA「初期分析の後、それぞれ世界中の専門化の分析にまわすことになる。世界中のサイエンティストが導入される。
有識者「はさぶさ2の成功の鍵は工学者が握ってるんじゃないかと思う。誰がキーパーソンですか?資料からはわからない。体制を知りたい。」
JAXA:*正確に書き取れなかった。現在はプリプロジェクトの段階で、サイエンスチームが検討を行っている。工学については、はやぶさチームを中心として…以下、不明。
有識者「はやぶさ2の責任の所在をはっきり知りたい。」
青江氏「開発研究の段階ではこれは(責任者がはっきりしないこと)通常のことか?」
事務局「そうだ。」
有識者:※書き取れなかった。同様の質問であった。
JAXA:※予算化されていない時点では正式にプロジェクトチームを立ち上げるわけには行かず、従って、正式な責任者も決定・公表することはできない、というような話に聞こえたが…。詳細不明。
※以下、いろいろとやり取りがあったうえで。
有識者「つまりは、吉川さんが(プロジェクトを)引っ張るってコトですよね?」
JAXA(吉川氏)「はい。(一同、笑い)」
有識者「次は確実なサンプルリターンが望まれると思うが、サンプル回収ありきはわかるのだが、それが失敗したとしても、リモートセンシングなどからでも大きな成果が期待できるというようなアピールがほしい。」
JAXA「プリプロジェクトで検討中である。」
有識者「これは緊急のプロジェクトであると思う。責任者や人員の配置を決定することはできないのか?」
JAXA「予算化されなければできない。ただし、水面下でメンバーの拡充を図っている。」
青江氏「開発研究の議論をする際には、今までも責任者をはっきりとはさせていませんでしたか?」
事務局「プリプロのマネージャーという人がいる。」
青江氏「ということは、要は、吉川先生が責任者ということで、ここで話をしているってことで…以下、書き取れなかった。」
有識者「じゃあ、ここ(資料)には書いてないけど、(はやぶさ2の責任者は)吉川先生としてOKと。」
有識者「サンプル回収ついて聞きたい。インパクターの資料をみると、けっこうな高性能爆薬が使用されるようだ。ダイナマイト数100kgに相当するだろう。2kgの金属ライナーを打ち出すとあるが、このような場合はシュミレーターとの誤差が10倍にもなることがある。実験は始めているか?」
JAXA「すでに実験を始めている。」
有識者「はやぶさが注目されたのは、もうダメだ、というところから回復したというところでもある。こういったところをさらに強化するようなことは考えているか?」
JAXA「はやぶさが経験したことについては取り組んでいる。それ以上のことについては想像力の及ぶ限りということになる。」
有識者「しぶといシステムのノウハウ、テクノロジーも大切に育てていってほしいと思う。」
JAXA「(はやぶさはいろいろあったが)故障しないことを全力で目指している。不具合の可能性は無数にあり、それらに個別に対策をするのは小型の探査機の場合は不可能である。」
有識者「はやぶさで採用しなかったトリモチ式のサンプル回収法も検討しているのはなぜ?」
JAXA「イトカワで新たな知見が得られた事が大きい。砂礫の集積がありえるということ。もしかして、トリモチ式が有効な場合がありえる。」
有識者「それは、今までの方法プラス、バックアップがあるということか?」
JAXA「そのとおりである。」
有識者「インパクターの作ったクレーターのところに正確に戻れるのか?」
JAXA「充分に可能である。はやぶさでも40mの精度を達成している。」

以降はまとめに入り、閉会。

傍聴に行って来ました。

有識者の方々の意見は、一様に責任の所在と資料の具体的な表現に拘っていたようでしたね。
驚いたのは火星のサンプルリターン構想があることと、C型へのサンプリングには必ずしも
プロジェクタイルを使用しない方法も準備すること。

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