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2010.07.10

もうすぐ、欧州の探査機ロゼッタが小惑星ルテティアに接近観測

 さて、ここでイベントのお知らせ。
 欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた彗星探査機ロゼッタが、もうすぐ小惑星ルテティアから3162kmのところをフライバイする。最接近時刻は中央欧州時刻CESTで7月10日の午後6時10分。CEST(要するにパリ時間だ)は、現在サマータイム中なので時差7時間で、 7月11日午前1時10分である。
 最接近後1時間ほどで、画像がダウンロードできるようだ。明朝には小惑星ルテティアの史上初の画像が、ネットで公開されていることだろう。

 昨今は、ストリーミングという便利なものを誰でも使えるようになり、ハンドル名Semyorka さんが、ニコ生で日本語による解説をつけつつ、最接近の中継を行っている。


 ロゼッタは、2004年に打ち上げられた彗星探査機で、2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星彗星にランデブーし、着陸機を降ろして観測を行う予定だ。今回はその往路の途中で、小惑星ルテティアの近傍を通り過ぎつつ観測を行うというもの。ロゼッタは2008年9月にも小惑星シュテインスの近傍を通り過ぎて接近観測を行っている。

 ルテティアは1851年にドイツのゴルトシュミットによって発見された小惑星。21番目というかなり早い時期に見つかった小惑星で、120×100×80kmのジャガイモ型をしていると推定されている。地上からの観測では、金属主体のM型小惑星らしいことが分かっているが、これには「実は炭素があるC型小惑星じゃないのか」という異論もあるようだ。M型ならば、史上初のM型小惑星への近接観測ということになる。

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Comments

>炭素主体のC型小惑星

これは誤解です.C型小惑星,あるいは炭素質コンドライト隕石はあくまでも主成分はケイ酸塩の岩石で,有機物や炭素は副次的な成分です.見た目は真っ黒ですけどね.

 なるほどです。訂正しておきます。

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