はやぶさのテーマ
そうか、はやぶさ帰還ではやぶさを知った人は、このCDを知らない可能性があるのかと気がついたので。また紹介する。また、というのは2005年のイトカワタッチダウンの時にも紹介しているからだ。
甲斐恵美子さんの「Lullaby of Muses」である。
前に書いた記事とはジャケットが替わっているが、現在の手に入る版は2007年に一曲を追加して再発売されたものである。
5年前に書いた通り、このアルバムは打ち上げ前の2002年に発売された。
2002年、打ち上げ前に制作されたジャズ組曲。はやぶさの行程を全11曲の組曲(現在のCDではプラス1曲で、全12曲)で表現した大作だ。この曲はJAXA/ISASの矢野創さんが、ちょっとした機会に天文学者にしてジャスCDのlyraレーベルの主宰者である尾久土正己さんと知り合ったところから始まったのだそうだ。「探査機のテーマ音楽が欲しい」という矢野さんのアイデアに、音楽家が応えた結果である。アルバムには矢野さんが力のこもった長文の解説を書いている。
音楽は即興中心のハードなジャズではなく、メロディを主体とした美しいものだ。自由自在に跳ね回る中谷泰子さんのヴォーカルが素晴らしい。
前に書いた上記の紹介に付け加えることは何もない。ニコニコ動画で様々なはやぶさ関連の音楽がアップされるずっと以前に、はやぶさは「テーマ音楽を持つ史上初の探査機」だったのである。
ちなみにはやぶさ 関係者からのメッセージには、「はやぶさ〜Well come Back to Home!〜」という題の甲斐恵美子さんのメッセージが掲載されている。
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