情報収集衛星への投資の推移
某所で3日ばかり合宿生活をして先ほど帰宅した。NHK「追跡A to Z」のはやぶさ特集は、うっかりしてタイマーをかけ損なったので見ていない。仕事は相変わらず、一つ山越しゃホンダラッタホイホイ状態である。
22日に書いたはやぶさ2のみならず、宇宙開発全体のお金の話に関連して、一つ資料をアップしておく。日本が情報収集衛星にどれだけ予算を使っているかという表だ。
出展は宇宙開発戦略本部が一昨年に宇宙基本計画を策定していた時に、内閣情報調査室・内閣衛星情報センターから宇宙開発戦略本部に提出された資料だ( 第4回宇宙開発利用体制検討ワーキンググループヒアリング資料 平成21年1月19日 pdfファイル)。
これが現在の状況だ。年間600億円以上が、コンスタントに情報収集衛星に注ぎ込まれている。これらはもとはといえば、宇宙関連予算から削ったものであり、それだけ既存宇宙計画は圧迫された状況を10年以上強いられている。
事の善し悪しとは別に、これが現状だということを理解した上で、今後のことを考えていかねばならない。
今のところ、情報収集衛星についてまとめた本はこれしかない。導入の経緯と、アメリカとの関係の中で現状の形にまとまっていった推移をまとめている。
私も2005年に出したこの本で一章を割いて情報収集衛星についてまとめているが、内容が大分古くなっていることは否めない。導入時の思惑違いと、思惑違いが何によって発生したかについてはきちんと書いたつもりではある。
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情報収集衛星は28日に唯一残っていたレーダー2号機も電源系の故障との報道がありましたね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100828/plc1008281850011-n1.htm
これで現在稼動しているのは光学衛星が3機。どうもレーダー衛星は不運がつきまとっている感じが…(^^;
Posted by: 宮地@極楽島 | 2010.08.30 09:22 AM