惑星科学者たちは何を考えているのか、資料紹介
本日は、日本の惑星科学者は、太陽系探査についてどのように考えているかの資料を列挙する。
まず、基本となる、日本惑星科学会の将来計画委員会報告書(1996年6月)。
これが惑星探査の推進に関する会長談話(2010年8月9日)に関係してくる。2010年8月現在、日本惑星科学会の公式見解は、この報告書に基づく。 ついで宇宙開発委員会・宇宙科学に関する懇談会報告(2003年6月)。
- 独立行政法人宇宙航空研究開発機構における宇宙科学研究の推進について(報告:pdfファイル):このファイルは宇宙開発委員会HPではなく、宇宙理学委員会HPにおいてある。
2003年10月のJAXA発足を控えて、宇宙科学は新組織においてどうあるべきかを検討したもの。
そして、JAXA月惑星探査推進チーム・太陽系探査ロードマップ検討小委員会の報告書(2007年5月)。太陽系探査ロードマップ検討小委員会は、JAXA内外の研究者が理学・工学を問わず、この報告書のために集まった組織。現状では、これが研究者サイドの最新の意見集約といえる。
この報告書は宇宙科学研究所・宇宙理学委員会のページにアップされている。
最新の検討が、井田茂・日本惑星科学会の談話にある、日本惑星科学会で今年4月に始まったばかりの検討。
- 月惑星探査来る10年
- 「月惑星探査の来る10年」検討作業(2010年8月5日:pdfファイル):検討のフローチャートを示したもの
会長談話では、今年4月に始まったとしていたが、この8月になって動きが活発化している。事実上8月から活動を本格開始した模様。
この検討にあたって、JAXA/ISASの中村正人教授(金星探査機あかつき・プロジェクト・マネージャー)が、自身の見解を公にしている。中村教授は現宇宙理学委員長。
とりあえず、リンクの紹介のみ。はやぶさ2の問題は、これらの文書をきちんと読み込んで考えて行かなくてはならない。
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