ちくま文庫版「スペースシャトルの落日」、目録落ちのお知らせ
本日、筑摩書房の編集さんから、連絡あり。ちくま文庫版「スペースシャトルの落日」が、今年度限りで目録落ちが決まったとのこと。
スペースシャトルも退役し、オービターもそれぞれ博物館に入った。もとの本を執筆したのは、「コロンビア」空中分解事故から、シャトルが復帰しようとしていた2005年だ。十分この本も社会的使命を果たしたということだろう。残念だが仕方がない。
ただ、このちくま文庫版は「増補」とあるように、シャトル以降の宇宙輸送システムについては、主にアメリカの民間宇宙開発の進展と米政府の補助金政策を受けて全面的に書き直した。全体の1/3ぐらいだろうか。この部分の内容は今も生きている。これはちょっと惜しい。
現在版元在庫は400冊ほどとのこと。目録落ちの来年3月末までに、売れるだけ売れて欲しいし、願わくば完売で有終の美を飾りたい。
もしも「2005年のハードカバー版を持っているから読んでいない」というような方、あるいは「いつか学校の宿題でスペースシャトルについて書こう」と考えている方、「この先のロケットってどうなるの」という疑問を持っている方などなど、おられましたら、この本の購入をご検討下さい。図書館での購入を希望するというのもありです。
店頭やネット書店などで手に入るのは、あと半年です。
以下にネット書店へのリンクを掲載しておく。
実は一部は、2005年のハードカバー版もまだ市場に残っている(e-hon、楽天ブックス)。こちらは、内容的にはもう古くなっているので、マニア向きというか、コレクター向きというか、宇宙開発史の研究家向けというか……著者本人が言ってはいけないな。
ちくま文庫版ともども、もしもロケットまつりなどに持ってきてくれたならばサインいたします。
400冊——コミケの大手なら数時間でさばく冊数だ。全部売れて欲しいと切に願う次第。