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2013.05.04

BD-Frog:タイヤをKidsPlusに交換した、山田耕筰の「赤とんぼ」

Kidsplusmain

 結局やってしまった。BD-Frogのタイヤを幅1.95インチのCityJetから1.75インチのKidPlusに変更した。共に独シュワルベ製。CityJetは廃番になったようで、シュワルベはこの他に、幅2インチのBigAppleを出している。
 以前、12インチタイヤの供給が心配だと書いたことがあるが、Frog購入以来5年間、きちんと高品位タイヤの供給は続いている。これは子供用のBMX(バイシクル・モトクロス)の車両が12インチタイヤを使っていて、世界的には結構な市場が存在するということが関係しているようだ。何にせよ、ありがたい話である。

Kidsplus1 CityJet(右)とKidsPlus(左)を比べると、これだけ違いがある。直径も若干小さくなっているのがはっきりと見て取れる。これだと走行感覚もかなり軽くなるだろうと期待しつつ作業を進める。

Derailer 今回は合わせて、ディレイラーの上のプーリーを12Tのものに交換した。リアハブに使っているシマノ・カプレオはトップギアが9Tという小径車用のハブ(通常はトップが11T)だが、時折ギア飛びするのが気になっていた。もっときちんとギアとチェーンを噛ませるには、と考えてディレイラーの上プーリーを大きくすることを思いついた次第。13T位入りそうだが、まずは12Tで様子を見ることにした。新しいプーリーは台湾のKCNC製。

 やや細いKidsPlusへの交換で、大分脚回りはすっきりした印象だ。ただしボリューム感はなくなり、ちょっと弱々しくも見える。このあたりは慣れだろう。
 走行は予想通りかなり軽くなった。一方で軽くなった弊害も出て来た。車輪の慣性モーメントが小さくなった結果、若干車体の安定性が低くなるのがはっきり実感できてしまったのだ。走行抵抗は小さいにこしたことはないし、車輪は軽いに越したことはない。軽量化・抵抗軽減と走行安定を両立させるには、若干車輪の外周に質量が集中しているようなタイヤがあればいいのだが。
 ちなみにタイヤ1本の重量は、CityJetが390g、KidsPlusが350g、BigAppleが325gとなっている。BigAppleだと、タイヤが太い分外周に質量が集中しているだろう。タイヤ単体も25g軽くなるというのは魅力的。ただしタイヤ圧はKidsPlusが最大で65psi(0.46MPa、4.4気圧)かけられるのに対して、BigAppleは最大55psi(0.38MPa、3.7気圧)である。走行抵抗軽減にはタイヤ圧を高くできるほうが有利だ。
 改めて2インチ幅のBigAppleに入れ替えるべきなのだろうか。自転車のタイヤは比較的安いので、こういう悩み方ができてしまうのである。
 12Tのプーリーを入れたことで、目論見通りギア飛びはかなり改善した。ただし完全になくなるには至らなかった。現在11Tが入っている下プーリーを10Tに落として、上を13Tにしてみるべきかも知れない。ただし、変速性能に影響が出てくる可能性もあるので、うまく行かなかった場合、部品をどう使い回すかを考えた上で、プーリーを購入する必要がある。

Kidsplus2
 ところで、トップの写真の赤とんぼタイルはなにか、というと、茅ヶ崎にある山田耕筰「赤とんぼ」の歌碑なのである。山田耕筰は、大正15年(1926)に40歳で一家を挙げて茅ヶ崎に引っ越してきて、以後6年間を過ごした。「赤とんぼ」は昭和2年(1927年)の作である。
 湘南海岸は秋になると、相模川を飛び下ってくる赤とんぼが乱れ飛ぶ。山田耕筰にインスピレーションを与えたのは、あの赤とんぼの大群だったのかも知れない。ちなみに三木露風が歌詞となる詩を発表したのは、大正10年(1921年)のことである。
 が、こちらを見ると、作曲経緯についてかなり身も蓋もないことが書いてある。確かに、あれほどアクセントとメロディの一致にこだわった山田耕筰にして、「赤とんぼ」は妙ではある。
 作曲後しばらく忘れられていて、昭和30年(1955年)の映画「ここに泉あり」(同年2月公開)で、一気にヒットしたというのもびっくりだ。砂川基地闘争の強制執行のクライマックスで敵も味方も「赤とんぼ」を合唱したという有名なエピソードが翌昭和31年(1956年)の10月13日。ということは、砂川では「みんなが知っている懐かしい童謡を歌った」のではなく「当時の流行歌を歌った」と考えるべきなのだろう。
Akatonbo

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